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庭木を伐採したあと、地面に残った根っこをどうすればよいのか分からず、その見た目はすっきりしていても、本当にこのままで大丈夫なのか、あとからトラブルが起きる可能性もあるため、注意したいところです。

すべて抜根すれば安心という単純なものではなく、庭の使い方や立地条件・木の大きさによって対処法が変わります。

放置によるリスクや、自分で処理する方法・業者に依頼した場合の費用相場を正しく知ることで、後悔のない判断ができるでしょう。

この記事では、庭木伐採後の根っこに関する疑問を一つずつ整理し、状況に合った対処法を分かりやすく解説します。

読み進めることで、自分にとってぴったりの方法が見えてきますよ。

庭木の伐採と抜根の違いを理解する

庭木の手入れや処分を検討するとき、多くの方が悩むのが伐採にするか、抜根まで行うべきかといった点です。

ここでは伐採と抜根の基本的な違いを整理し、それぞれの特徴や向いているケースを解説します。

違いを理解することで、業者に依頼する際も判断がしやすくなり、不要な追加費用やトラブルを避けられますよ。

伐採は木を切るだけで根は残る

伐採とは、地上に出ている幹や枝を切り倒す作業を指します。基本的に伐採では根っこや切り株は地中に残ったままです。

作業自体は比較的短時間で済み、重機を使わないケースも多いため、費用を抑えやすい点が特徴といえます。


⚫︎伐採の主な特徴を整理すると、以下の通りです。
⚫︎作業は幹や枝を切るのみで完了する
⚫︎根っこや切り株は地中に残る
⚫︎抜根に比べて費用が安い傾向
⚫︎作業時間が短く、騒音や振動も少なめ
⚫︎狭い庭や住宅密集地でも対応しやすい


伐採は今すぐ木をなくしたい、景観をすっきりさせたいという目的に向いています。ただし根っこを残すなら、注意すべき点もあります。

切り株を放置すると、腐るまでに数年かかるケースがあり、その間にシロアリや害虫が集まるリスクが。

また種類によっては切り株から新しい芽が出てくる可能性もあり、除草剤を使って枯らす処理が必要になる点に注意しましょう。

庭木の伐採による根っこの処理を考える際は、単に費用の安さだけでなく、その後の管理や放置リスクまで含めて検討しましょう。

抜根は根っこごと取り除く作業

抜根とは、庭木を伐採した後、地中に残った根っこや切り株を丸ごと掘り起こして撤去する作業です。庭木伐採 抜根 方法としては、人力で行う場合と重機を使う場合があり、木の大きさや根の張り方によって作業内容が変わります。


⚫︎抜根の主な特徴は次の通りです。
⚫︎根っこや切り株を完全に撤去できる
⚫︎再び芽が出る心配がない
⚫︎地面を平らに整地しやすい
⚫︎駐車場や建物用地として再利用しやすい
⚫︎伐採のみより費用と手間がかかる


抜根を行う最大のメリットは、根っこの放置によるリスクを根本から解消できる点にあります。

根が残らないため、地中で腐る過程で害虫が発生する心配もなく、将来的に地面が沈下するリスクも抑えられるでしょう。

また庭を駐車場にしたい、ウッドデッキや物置を設置したいといった用途変更を考えている場合には、抜根がほぼ必須となります。

一方で、抜根 費用は伐採のみより高くなりがちです。特に重機が必要なケースでは、作業費や処分費が加算されます。そのため目的や予算を明確にしたうえで、業者と相談しながら判断していきましょう。

どちらを選ぶかは使用目的で決まる

伐採と抜根のどちらが向いているかは、庭木を撤去した後に土地をどう使うかによって決まります。迷っている場合は、将来の使い道を具体的にイメージすると判断しやすくなるでしょう。

判断基準をわかりやすくまとめると、以下の通りです。


⚫︎庭として使い続けるだけなら伐採のみでも可
⚫︎切り株を目立たせたくない場合は抜根が安心
⚫︎駐車場や建物を建てる予定があるなら抜根が必要
⚫︎費用を抑えたい場合は伐採+切り株処理という選択もあり
⚫︎害虫や再発芽を避けたいなら抜根がよい


例えば庭の一角にあった木を切って、しばらくは花壇や砂利敷きとして使うだけなら、伐採後に切り株を枯らす処理を施す方法でも対応できます。

切り株 除草剤を使って徐々に枯らし、腐るのを待つ方法もおすすめです。ただし、この場合は完全に根がなくなるまで時間がかかる点を理解しておきましょう。

また将来的に土地の活用を考えている場合や、根の建物への影響に不安を感じている場合には、思い切って抜根を選ぶと安心です。

プロの業者に相談すれば、現地の状況を見たうえで最適な方法と費用感を提示してもらえるます。自己判断で決めきれない場合は早めに問い合わせましょう。

庭木の伐採後の根っこ・切り株を放置するとどんな問題が起こるか

庭木を伐採しても、根っこが生きている状態であれば、切り株や地面の周辺から新しい芽が出てくる可能性があります。

特に生命力の強い樹種では、根っこを残した結果、何度も芽が伸びてしまい、結局また手入れが必要になるケースも見られます。

起こりやすい現象を整理すると、次の通りです。


⚫︎切り株の表面や側面から新芽が伸びる
⚫︎地中の根からひこばえが発生する
⚫︎何度切っても再び芽が出る
⚫︎見た目が悪くなり管理の手間が増える


根っこの問題は、根が完全に枯れていないのが原因です。切り株を枯らすために除草剤を使う方法もありますが、効果が出るまでに時間がかかり、周囲の植物に影響を与える可能性も。また薬剤の使用量や方法を誤ると十分に枯らせないため注意しましょう。

再発芽を確実に防ぎたい場合には、抜根によって根っこ自体を処分する方法が最も確実です。

プロの業者であれば、樹種や根の状態を見極めたうえで、状況に合った処理方法を提案してくれます。

地中で根が広がり続けて養分を奪う

伐採後も生きている根は、地中でゆっくりと活動を続けるケースがあります。

地上部分がなくなっても、根が完全に枯れるまでには時間がかかり、その間は周囲の土壌から水分や養分を吸収し続けます。

根っこが周辺の栄養分を奪ってしまった場合に、考えられる影響は以下の通りです。


⚫︎周囲の草花や庭木の生育が悪くなる
⚫︎家庭菜園の作物が育ちにくくなる
⚫︎土壌の栄養バランスが崩れる
⚫︎新たな植栽計画に支障が出る


特に同じ場所に新しい木を植えたい場合や、花壇として活用したい場合には問題が顕在化しやすくなります。

根が残ったままだと、地中では古い根がスペースを占領し、思うように植物が育たない原因にも。

庭木伐採後の根っこの処理を後回しにすると、見えないトラブルに気づくまで時間がかかり、結果的に再工事や追加費用が発生する可能性もあります。土地を有効に使いたい場合には、早めに抜根を検討するとよいでしょう。

腐敗による地盤沈下や空洞化のリスク

地中に残った根っこは、時間の経過とともに少しずつ腐っていきます。根っこが腐るの自体は自然現象ですが、土の中に空洞ができると、地盤沈下の原因になるため注意が必要です。

想定されるリスクとして、以下の点に注意してください。


⚫︎地面が部分的に沈む
⚫︎歩くと土がへこむ感覚が出る
⚫︎舗装や砂利が不安定になる
⚫︎雨水が溜まりやすくなる


切り株を放置したまま駐車場や通路として使っている場合、沈下によってつまずきやすくなり、安全面でも問題が生じます。

根っこが太い木ほど腐敗後の空洞も大きくなりやすく、影響が表面化するまでに数年かかるケースも珍しくありません。

抜根を行えば、根を撤去した後に土をしっかり埋め戻して転圧するため、地盤沈下のリスクを大幅に減らせます。将来のトラブルを防ぐ意味でも、放置は避けたいポイントです。

害虫の発生源になる可能性

切り株や根っこを放置すると、腐りかけた木材を好む害虫が集まりやすくなります。特に注意したいのがシロアリで、庭の切り株をきっかけに住宅へ被害が広がるケースもにも注意したいところです。

発生しやすい害虫の例として、以下が挙げられます。


⚫︎シロアリ
⚫︎カミキリムシの幼虫
⚫︎コガネムシ類
⚫︎ダンゴムシやナメクジ


害虫は湿気のある腐木を好むため、根っこの放置は見過ごせません。一度発生すると、駆除や点検に費用がかかり、建物に被害が及べば修繕費も高額になります。

抜根によって根や切り株を完全に処分すれば、害虫の温床を断てるでしょう。費用を抑えたいからと放置した結果、後から大きな出費につながるケースもあるため注意が必要です。

建物の基礎や配管を傷める危険性

根っこが残ったままの場合、地中で伸び続けた根が建物の基礎や配管に影響を与える可能性があります。特に、家の近くに植えられていた庭木ほどリスクが高まるため注意しましょう。


⚫︎具体的な影響は次の通りです。
⚫︎基礎のひび割れを押し広げる
⚫︎排水管や給水管を圧迫する
⚫︎配管の継ぎ目から水漏れが起きる
⚫︎補修工事が必要になる


根はわずかな隙間を見つけて成長するため、放置期間が長くなるほど被害の可能性が高まります。根っこを残したままでも大丈夫だと思っていたものの、数年後に配管トラブルが発覚するケースも珍しくありません。

根っこトラブルのリスクを回避するには、専門業者による抜根が効果的です。重機を使うか人力で対応するかは状況次第ですが、現地調査を行えば状況に合った方法と費用を教えてもらえますよ。
項目 内容
作業内容 木を根元近くから切り倒す
道具 ノコギリ、チェーンソー、ロープ、保護具
残るもの
切り株・根っこ
作業時間 木の大きさにより30分〜半日
費用相場 庭木の伐採:5,000円〜50,000円(高さ・太さで変動)
リスク 倒れる方向の誤り、チェーンソー事故、周囲の破損

切り株を残しても問題ないケース

庭木を伐採したあと、必ずしも抜根まで行わなければならないとは限りません。根っこに関する相談では、費用面や今後の使い道を考慮したうえで、切り株を残したいといった相談もよくあります。

実際には、条件が合えば切り株を残しても大きな問題にならないケースも少なくありません。
ここでは、どのような状況であれば切り株を残しても支障が出にくいのかを解説します。抜根費用を抑えたい人や、庭の使い方が決まっていない人は参考にしてください。

庭の装飾として活用する場合

切り株は必ずしも邪魔な存在とは限らず、庭の装飾として活用できるケースがあります。自然な風合いを生かせば、ガーデニングの一部として再活用が可能です。


⚫︎切り株を装飾として使う主な例は次の通りです。
⚫︎鉢植えやプランターを置く台として利用
⚫︎表面を削ってベンチや腰掛け代わりにする
⚫︎多肉植物や苔をあしらったナチュラルな演出
⚫︎庭のアクセントとして景観に溶け込ませる


庭のオブジェといった使い方をする場合、切り株を完全に地面より低くする必要がなく、ある程度高さを残してもよいでしょう。

ただしオブジェ目的で残す場合でも、切り株から新芽が出ないように枯らす処理は欠かせません。切り株に除草剤を使ったり、表面に穴を開けて水が溜まりにくくするなど、最低限の対策を行っておくとよいでしょう。

また装飾として活用できるのは、家屋から十分に距離があり、害虫や腐敗の影響が出にくい場所に限られます。立地条件を無視して残すと、後から抜根が必要になる可能性もあるため注意が必要です。

そのまま腐るのを待てる状況

切り株や根っこは、時間の経過とともに自然に腐っていきます。そのため急いで土地を使う予定がなく、数年単位で様子を見られる状況であれば、無理に抜根しなくても問題ありません。


⚫︎腐るのを待てる条件として、以下が挙げられます。
⚫︎人が頻繁に歩かない場所にある
⚫︎駐車場や建築予定地ではない
⚫︎建物や塀、配管から十分に離れている
⚫︎害虫対策ができている
⚫︎地盤沈下が起きても支障がない


条件に合った環境であれば、庭木伐採後の根っこを放置しても大きな実害が出にくいでしょう。

ただし腐るまでの間は見た目の問題や、害虫発生のリスクがゼロになるわけではありません。必要に応じて防虫対策を行ったり、表面を低くカットしてつまずきにくくする工夫をしてみましょう。

腐るのを待つ方法は費用を抑えられる反面、管理を怠るとトラブルにつながる可能性があります。定期的なチェックができる人向けの方法といえるでしょう。

完全に枯れるまでの期間と条件

切り株や根っこが完全に枯れて腐るまでには、一定の期間が必要です。この期間は樹種や太さ、土壌環境によって大きく異なります。

一般的な目安を整理すると、次のとおりです。
条件 腐るまでの期間の目安
細い庭木 数年程度
太い幹の庭木 5年以上かかることもある
乾燥しやすい土壌 腐敗が遅くなりやすい
湿り気のある土壌 腐敗が進みやすい
切り株を枯らすために除草剤を使うと、根の活動を早めに止められ、再発芽の防止につながります。

ただし除草剤を使っても木材そのものが分解されるスピードが急激に上がるわけではありません。完全に形がなくなるまでには、相応の時間が必要になります。

そのため将来的に土地利用の予定がある場合や、早期に安全な状態にしたい場合には、最初から抜根を検討するのがよいでしょう。

逆に長期間放置できる条件がそろっている場合のみ、切り株を残す方法が現実的といえます。

庭木の伐採後に根っこを自分で抜根する方法

庭木を伐採したあと、根っこを業者に任せず自分で処理できないかと考えていませんか。抜根の費用を抑えたい、自分でできる範囲を知りたいといった理由もあるかもしれませんね。

ただし、抜根は想像以上に重労働で、方法を誤るとケガや二次トラブルにつながる可能性もあります。

ここでは庭木伐採後に、根っこを自分で抜く代表的な方法を解説します。それぞれに向き不向きがあるため、庭木の大きさや周辺環境を踏まえて判断しましょう。

スコップやシャベルで周囲を掘る

もっとも基本的な方法が、スコップやシャベルを使って根っこの周囲を掘り下げるやり方です。細い庭木や若木であれば、この方法だけで対応できるケースもあります。


⚫︎作業の流れは以下の通りです。
⚫︎切り株の周囲を円状に掘る
⚫︎根が見えたら土を落とす
⚫︎全体の根の位置を確認する
⚫︎引き抜けそうな状態まで掘り進める


周囲を掘る方法のメリットは、特別な道具が不要で始めやすい点にあります。ただし地中深くまで根が張っている場合は、想像以上に時間がかかってしまう可能性も。特に粘土質の土壌や石が多い場所では、掘削作業そのものが困難になるかもしれません。

庭木伐採による根っこを自分で処理する際は、途中で無理だと感じたら作業を中断し、業者に相談しましょう。

ノコギリやツルハシで根を切断する

掘り進めて根が露出したら、ノコギリやツルハシで根を切断していきます。太い根は手では折れないため、刃物系の道具が欠かせません。

よく使われる道具は次の通りです。


⚫︎剪定用ノコギリ
⚫︎太枝切りノコギリ
⚫︎ツルハシ
⚫︎バール


根を一本ずつ切断していくことで、切り株全体が動きやすくなります。ただし力任せに作業すると道具が跳ねたり、腰や手首を痛める原因になるため注意しましょう。安全のため、手袋や保護具を着用し、無理な姿勢を避けつつ進めるのが◎。

また地中に埋設された配管やケーブルを誤って傷つけるリスクもあるため、家の近くでは慎重な作業が求められます。

チェーンブロックで引き抜く

ある程度まで根を切ったあと、チェーンブロックやロープを使って引き抜く方法もあります。てこの原理や引っ張る力を利用するため、人力だけよりスムーズに作業が進むでしょう。

チェーンブロックで引き抜く方法のポイントは以下の通りです。


⚫︎頑丈な支点を確保する
⚫︎ロープやチェーンを切り株に固定する
⚫︎少しずつ力をかけて引き上げる
⚫︎無理に一気に引かない


チェーンブロックは強力ですが、設置方法を誤ると事故につながる恐れがあります。支点が不安定だと外れた反動でケガをする可能性もあるため、十分な注意が必要です。

庭木伐採の抜根方法としては有効ですが、扱いに慣れていない場合はおすすめしにくい方法といえます。

除草剤で根っこを枯らす方法

物理的に根っこを抜くのが難しい場合、除草剤を使って根の生命活動を止める方法があります。

ただし即効性のある抜根方法ではなく、時間をかけて切り株や根を枯らし、再発芽を防ぐ目的で行う処理です。

正しい薬剤選びや使い方を理解していないと、十分な効果が得られないため慎重に作業しましょう。

グリホサート系除草剤が効果的

切り株や根っこを枯らす目的で使われる除草剤の中でも、グリホサート系は比較的効果が安定している成分として知られています。

グリホサートは葉や切り口から吸収され、植物全体に成分が行き渡る性質を持っているため、根まで枯らす作用が期待できますよ。

グリホサート系除草剤の特徴は以下の通りです。


⚫︎根まで浸透しやすい性質を持つ
⚫︎再発芽の抑制効果が期待できる
⚫︎ホームセンターなどで入手しやすい
⚫︎使用量と方法を守る必要がある


グリホサートタイプの除草剤は、庭木伐採後の切り株処理として多く使われていますが、即効性があるわけではありません。散布後すぐに効果が出るのではなく、数週間から数か月かけて徐々に枯れていくイメージを持ちましょう。

また周囲の植物にも影響が出る可能性があるため、飛散しないよう慎重に扱うのがポイントです。

根っこを確実に処分したい場合は、除草剤はあくまで補助的な手段と考え、土地利用の予定や安全面も踏まえて選択するとよいでしょう。

切り株に穴を開けて除草剤を注入する

除草剤の効果を高める方法として、切り株に穴を開けて内部に直接注入するやり方があります。表面散布よりも薬剤が内部に浸透しやすく、根まで成分を届けやすい点が特徴です。

作業の基本的な流れは以下の通りです。


⚫︎切り株の表面にドリルで複数の穴を開ける
⚫︎穴の深さは数センチから10センチ程度
⚫︎指定量の除草剤を注入する
⚫︎雨水が入らないように養生する


切り株に穴を開けて除草剤を注入する方法は、切り株の断面が硬くなっている場合や、樹種によって薬剤が染み込みにくい場合に効果的とされています。

ただし、ドリル作業には一定の工具と技術が必要で、作業中のケガにも注意が必要です。
また除草剤を多く入れれば早く枯れるわけではなく、過剰使用は土壌汚染や周囲への影響につながる可能性があります。

説明書に記載された使用方法を守りましょう。確実性を重視する場合には、業者に処理を依頼する方法もおすすめです。

断面に直接塗る方法もある

切り株の断面に除草剤を直接塗布する方法も、比較的手軽に行える処理方法として知られています。

特に伐採直後は木の内部がまだ生きており、水分を吸収しやすい状態にあるため、このタイミングで行うと効果が出やすくなるでしょう。

断面塗布の特徴は以下の通りです。


⚫︎作業が比較的簡単
⚫︎専用の道具が少なくて済む
⚫︎伐採直後に行うと効果が高い
⚫︎乾燥後は効果が弱まることがある


断面塗布では、刷毛やスポンジを使って切り口全体に均一に除草剤を塗ります。塗り残しがあると、そこから再び芽が出る可能性があるため、丁寧に作業しましょう。

ただし、すでに時間が経過して乾燥した切り株では、薬剤の吸収が悪くなり十分な効果が得られない可能性もあります。その場合は、断面を削り直すか、穴あけ注入法と併用しましょう。

除草剤による処理は、根っこを完全に取り除く方法ではないため、将来的に土地を利用する予定がある場合には注意が必要です。

重機を使った抜根

自分での作業が難しい場合、ミニユンボなどの重機を使えば短時間で抜根できます。ただし重機の操作には資格や経験が必要で、個人が手軽に行える方法とは言えません。

重機抜根の特徴は以下の通りです。


⚫︎短時間で作業が終わる
⚫︎太い根でも確実に撤去できる
⚫︎周囲の地面を大きく掘る必要がある
⚫︎騒音や振動が発生する


重機を使う場合は、結果的に業者へ依頼するのが一般的です。費用はかかるものの、安全性と確実性を重視するならおすすめの方法と言えるでしょう。

根っこの処分方法

庭木を伐採し、抜根まで行ったあとに意外と悩みやすいのが、掘り出した根っこの処分方法です。

抜くことばかりに意識が向き、その後の処分をどうすればよいのか分からず困っているケースも少なくありません。実際、根っこは大きくて重く、一般的な家庭ゴミと同じ感覚では処理できない可能性もあります。

ここでは根っこの代表的な処分方法を3つ紹介し、それぞれの特徴や注意点を解説します。


⚫︎自治体の可燃ゴミとして出す
⚫︎処分場に持ち込む
⚫︎堆肥として再利用


自分で対応できる範囲と、業者に任せた方がよいケースを見極める参考にしてください。

自治体の可燃ゴミとして出す

比較的サイズが小さい根っこであれば、自治体の可燃ゴミとして出せる場合があります。ただし、すべての自治体で出せるわけではなく、細かいルールが定められていることがほとんどです。

可燃ゴミとして出せるか判断するポイントは以下の通りです。


⚫︎指定サイズ以内に収まっている
⚫︎一定の長さに切断されている
⚫︎土や石がしっかり落とされている
⚫︎乾燥して重量が抑えられている


多くの自治体では、太い根っこや切り株をそのまま出すことは認められていません。そのためノコギリなどで細かく裁断する必要があります。

裁断の作業は想像以上に手間がかかり、体力的な負担も大きくなります。また土が付着したままだと収集を断られるケースもあるため、事前の清掃が欠かせません。

少量で細い根であればよい方法ですが、量が多い場合や太い根っこでは、別の処分方法を検討するのがおすすめです。

処分場に持ち込む

大量の根っこや太い切り株がある場合、一般廃棄物処理場やクリーンセンターに直接持ち込む方法があります。
処分場利用の主な特徴は次の通りです。


⚫︎大量でもまとめて処分できる
⚫︎サイズ制限が比較的緩やか
⚫︎重量に応じて費用がかかる
⚫︎事前予約や分別ルールがある場合もある


処分場に持ち込む場合、車両への積み込み作業が必要になります。根っこは水分を含んで重くなりやすく、腰を痛めるリスクもあるため注意が必要です。

また自治体によっては家庭から出た木くずでも受け入れ不可のケースがあるため、事前確認も行いましょう。

自分で運ぶのが難しい場合は、抜根作業とあわせて業者に処分まで依頼すると、時間と労力を大きく減らせます。

堆肥として再利用

根っこを処分せず、堆肥として再利用する方法もあります。時間はかかりますが、自然に還す方法として検討されることがあります。

堆肥化する際のポイントは以下の通りです。


⚫︎細かく砕いてから土に混ぜる
⚫︎十分な期間をかけて腐らせる
⚫︎害虫対策を行う
⚫︎スペースに余裕があることが前提


根っこは分解に時間がかかるため、堆肥として使える状態になるまで数年単位の期間が必要となるケースもあります。

その間、シロアリなどの害虫が発生する可能性もあるため、住宅に近い場所ではあまりおすすめできません。

広い敷地があり、長期的に管理できる場合に限った方法と考えた方がよいでしょう。一般的な住宅では、可燃ゴミや処分場、もしくは業者による回収の方が安全で確実な方法です。

庭木の伐採後の根っこを業者に依頼した場合の費用相場

庭木を伐採したあと、根っこや切り株の処理まで業者に任せる場合、もっとも気になるのが費用面です。

自分で抜根するのが難しいと感じつつも、どのくらいの金額がかかるのか分からず不安を感じますよね。

実際の抜根費用は、木の太さや根の張り方・重機を使うかどうか・処分や整地を含めるかなど、多くのポイントによって決まります。

ここでは業者に依頼した場合の費用相場を分かりやすく整理し、見積もりを見る際の判断ポイントを提供します。

幹の太さ別の料金目安

抜根費用を左右するもっとも大きな要素が、庭木の幹の太さです。幹が太くなるほど根も深く広がり、作業量が増えるため費用も高くなる傾向があります。

一般的な料金目安は以下の通りです。
幹の太さ 抜根費用の目安
直径10cm未満
数千円から1万円前後
直径10〜30cm 1万円台から3万円前後
直径30cm以上
3万円以上になることも
金額はあくまで目安であり、実際には樹種や根の張り方・作業環境によって前後します。例えば、同じ太さでも地面が固い場合や、石や配管が近くにある場合は作業が難しくなり、その分費用が上がる可能性があります。

庭木伐採後の根っこ処理では、太さだけでなく周辺環境も含めて見積もりを確認しましょう。

重機使用の有無で変わる費用

抜根作業は人力で行う場合と、重機を使う場合で費用に大きな差が出ます。小さな庭木であれば人力対応が可能ですが、太い幹や深く張った根の場合は重機が必要になるケースもあります。

重機使用に関するポイントは次の通りです。


⚫︎作業時間が大幅に短縮される
⚫︎太い根でも確実に抜根できる
⚫︎重機回送費が加算される
⚫︎庭や通路の養生が必要になることもある


重機を使うと作業自体はスムーズですが、その分コストは上がります。ただし、人力で長時間かかる場合と比べると、ほとんど大差が出ない点も覚えておきましょう。

抜根を検討する際は、重機が必要かどうかを業者に現地で判断してもらうのが大切です。

処分費用や整地費用も含めた総額

見積もりを見る際に注意したいのが、抜根費用以外に含まれる項目です。根っこを抜くだけでなく、その後の処分や整地が別料金になる場合もあります。

主に追加されやすい費用は以下の通りです。


⚫︎抜根した根っこの処分費用
⚫︎土の埋め戻しと整地作業
⚫︎搬出経路の養生費
⚫︎駐車スペース確保のための費用


全体の費用を含めた総額で考えないと、後から想定外の出費が発生する可能性があります。特に根っこの処分は重量によって費用が変わることが多く、事前に確認しておくと安心です。処分まで一括対応してくれる業者を選ぶと、費用面も管理面も分かりやすくなります。

複数本まとめて依頼すると割安に

庭に複数の木がある場合、1本ずつ依頼するよりも、まとめて抜根を依頼した方が割安になるケースがあります。

まとめて依頼するメリットは次の通りです。


⚫︎重機や人員を効率よく使える
⚫︎出張費や回送費を抑えられる
⚫︎処分費用をまとめて計算できる
⚫︎作業日数が短縮される


特に将来的に庭全体を整備したい場合や、複数の切り株を放置している場合には、一度に依頼する方が結果的にコストパフォーマンスが高くなります。

根っこをどう処理するか迷っている場合は、単発ではなく全体を見た提案をしてくれる業者を選ぶとよいでしょう。

庭木の伐採後の根っこならお庭の大将にお任せください

庭木伐採後の根っこ処理は、放置するとさまざまなリスクがある一方、自分で対応するには手間と危険が伴います。

そんな悩みをまとめて解決したい方には、お庭の大将にご相談ください!


⚫︎伐採から抜根、処分まで一括対応
⚫︎現地調査と見積もりが明確
⚫︎重機が必要なケースにも柔軟に対応
⚫︎庭や建物への配慮を徹底


根っこに関する不安は、現地を見なければ正確な判断ができません。お庭の大将では、状況に応じた最適な方法と費用を分かりやすく説明し、無理のないプランを提案しています。

根っこ処理で後悔しないためにも、まずは気軽にご相談ください。
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