space
春に切ると元気がなくなったり、夏に整えたのにまた伸びてしまったり。なかには「花が咲かなくなった」「枝が枯れてしまった」と悩んでいませんか。実はその原因の多くが、剪定時期を誤ったことにあります。

木は種類ごとに生長のリズムや休眠期が異なります。そのため「とりあえず伸びたら切る」という自己流の方法では、かえって木の健康を損なう恐れも。特に花木の場合、花芽をつけるタイミングを知らずに剪定すると、翌年花が咲かないという残念な結果にもなりかねません。

この記事では、庭木の剪定時期を正しく理解するための基本知識と、樹種別の最適なタイミングをわかりやすく解説します。

適切な時期に剪定を行えば、木の健康を保ちながら美しい樹形を維持でき、花つきも格段に良くなります。さらに、病害虫の予防やお手入れの効率アップにもつながるでしょう。

「いつ剪定すればいいのか」を知ることは、庭木を長く美しく育てる第一歩です。失敗しない剪定のコツを、このページでしっかり身につけていきましょう。

なぜ剪定時期が重要なのか?間違えると起こる3つの問題

庭木の剪定は「いつ切るか」で結果が大きく変わります。
適切な時期を外すと、花が咲かなくなったり、木が弱って枯れてしまうこともあります。さらに樹形が崩れ、元に戻らないケースも少なくありません。

ここでは、剪定時期を間違えることで起こる代表的な3つの問題を解説します。

樹種 花芽をつける時期 剪定の適期 注意点
サツキ・ツツジ 夏(7月頃) 花後すぐ 夏以降の剪定で花芽を落とす可能性あり
アジサイ 秋(9〜10月頃 花後すぐ 冬に剪定すると花が咲かない
モクレン・サクラ 夏前(6〜7月) 花後すぐ 花芽を誤って切ると翌年の花が減る

花を楽しむ庭木の場合、剪定前に花がつくタイミングを確認するとよいでしょう。剪定の目的は、見た目を整えるだけでなく樹木の健康を守るためでもあります。

花芽を残して剪定すれば、木の生育リズムを守りながら開花を促せるでしょう。真冬や真夏など生長や休眠のタイミングを無視して枝を切ると、樹木がストレスを受けやすくなり、結果的に花つきが悪くなります。

また庭木の中には、強剪定と軽剪定を使い分ける必要があるものもあります。たとえば常緑樹(カシ・ツバキなど)は生長期が長く、軽剪定を年数回行うのがベストです。

一方、落葉樹(サクラ・カエデなど)は休眠期の冬に強剪定を行うと良いでしょう。

花を咲かせたい木は花後すぐに軽く整えるのがポイントです。花が終わった直後はまだ花芽が形成されておらず、木のエネルギーが次の準備に移る前のため、枝を切っても花芽を損なう心配が少ないでしょう。

木が枯れてしまうリスク

剪定の時期を誤ると、木が衰弱して最悪の場合枯れてしまうこともあります。特に真夏の強剪定や、寒波時期の剪定は危険です。

樹木が受けるダメージは想像以上に大きく、以下のようなトラブルに注意しましょう。枯れの主な原因は以下の通りです。

⚫︎生長期に大きく切りすぎて、養分の通り道を断つ
⚫︎切り口から病害虫や菌が侵入
⚫︎強い日差しで幹や枝が乾燥し、内部まで傷む
⚫︎休眠期前の剪定で、寒さに耐える力が低下

樹木の内部では、剪定後に傷口を修復するためのホルモンが働きます。しかし気温が極端に高い真夏や、寒風が吹く冬ではその修復力が低下します。

その結果、切り口がふさがらず腐敗菌が入りやすくなるのです。

また強剪定(太い枝を切る作業)を頻繁に行うと、木がショック状態に陥るケースも。樹木は光合成で得たエネルギーを根や枝に分配して成長していますが、枝を急に減らすと養分の循環バランスが崩れ、根が弱ってしまいます。

木が枯れるリスクを避けるには、樹木の休眠期を活かした剪定が基本です。落葉樹は葉を落とした冬、常緑樹は春や秋など気温が安定した時期がよいでしょう。剪定は木に休む時間を与えるといったイメージです。

樹形が乱れて元に戻らない

剪定の目的のひとつは、美しい樹形を保つ点です。しかし時期を間違えると新芽が不均一に伸び、バランスが崩れてしまいます。

特に若木や成長期の樹木では、剪定ミスの影響が大きく出てしまうでしょう。樹形が乱れる原因例として、以下を参考にしてください。

⚫︎芽吹き前に切りすぎて、新芽の方向が偏る
⚫︎光や風が当たらず、内側の枝が枯れる
⚫︎無理に形を整えようとして、枝の配置が不自然になる

一度崩れた樹形を修正するには、数年単位の時間がかかるケースがあります。特に生長の早い庭木では、新芽の勢いが強く、剪定後の方向性を誤ると暴れ枝や徒長枝が増え、自然なバランスを取り戻すのが難しくなるでしょう。

剪定は単なる見た目の調整ではなく、次の枝をどう生やすかを考える作業です。そのため、枝の生長方向を見極める知識と経験が求められます。

プロの植木職人は、切る場所だけでなく残す枝を見極めて剪定を行います。素人とプロの大きな違いといえるでしょう。

初心者が自分で剪定する場合は、軽剪定で枝先を少し整える程度にとどめるのがおすすめです。迷ったら無理に切らず、プロ業者に相談するとよいでしょう。

基本の剪定時期は年2回!冬と夏の役割の違い

庭木の剪定は切るタイミングが非常に重要です。剪定の基本時期は年に2回となり、冬と夏。2回を正しく使い分ければ、木の健康を保ちながら、美しい樹形を維持できるでしょう。

逆に時期を誤ると木が弱ったり、花が咲かなくなるリスクもあります。ここでは、冬季剪定・夏季剪定の違いと注意点を詳しく解説します。

冬季剪定(10月〜2月)は木の骨格を整える時期

冬の剪定は休眠期剪定とも呼ばれ、樹木が活動を止めている間に行います。葉を落としている落葉樹などは枝の構造が見えやすく、木の骨格を整えるのにぴったりな時期です。冬季剪定の特徴とポイントは以下を参考にしてください。
項目 内容
時期 10月〜2月(樹木が休眠している間)
対象 落葉樹、常緑樹(種類による)
目的 枝の整理・樹形の矯正・不要枝の除去

メリット 木への負担が少なく、切り口が癒えやすい

注意点 寒波直前の剪定は避ける(凍害のリスク)

木の種類

高さの目安

剪定料金の相場(1本あたり)

低木(1〜2m) 庭木・生垣など 1,000〜3,000円
中木(2〜4m) シンボルツリーなど 3,000〜7,000円
高木(4〜6m) 紅葉樹・松など 8,000〜20,000円
巨木(6m以上) クレーン・高所作業必要 20,000円〜
作業員数

作業内容の目安 日当料金(1日あたり)
1人作業 軽剪定・低木中心
15,000〜25,000円
2人作業 中木〜高木の剪定・伐採含む 25,000〜40,000円
3人以上 庭全体・高所・重機使用 40,000円〜
低木(ていぼく)は高さ1〜2メートル程度の木で、庭先や玄関まわりに植えられる種類です。代表的なものには、ツツジ・サツキ・アジサイなどがあります。

低木程度の高さなら脚立を使わずに作業できるため、料金は比較的安価で済むケースが多いです。
作業内容
高さの目安 料金相場(1本あたり)
軽剪定(形を整える程度) 約1m前後 2,000〜3,000円
通常剪定(全体を整える) 約1.5〜2m
3,000〜5,000円
消毒・処分込み 追加費用あり +500〜1,000円
また低木剪定の特徴として、以下が挙げられます。

⚫︎作業時間が短く、1本あたり15〜30分で完了
⚫︎剪定後のゴミ処分費は別途請求されることが多い
⚫︎庭木が複数ある場合は「まとめ割」になることも

低木は見た目を整えるだけで庭全体の印象が変わります。特に生垣として並んでいる場合は、全体の高さを均一にそろえる技術が求められるため、プロに依頼するのが安心でしょう。

ホームセンターやシルバー人材センターでも対応してくれますが、剪定後の処分費や出張費が別途かかるケースも。事前に総額を確認しておくと安心です。

また低木の剪定は年間を通じて依頼が多く、混み合うシーズン(春〜秋)は予約が取りづらい傾向にあります。繁忙期を避けて依頼すれば、同じ作業内容でも1〜2割ほど安く抑えられる可能性もあります。

中木から高木は1万円を超える

中木・高木は高さ2m〜6m以上の木を指します。2m〜6m以上の高さになると、脚立や高所作業車が必要になり、作業員も2名以上で対応するケースが多くなります。そのため料金は1本あたり1万円を超えるのが一般的です。

中木・高木の剪定料金目安として、以下もチェックしてみましょう。
木の種類
高さ
剪定相場(1本あたり
中木(シマトネリコ・モミジなど) 2〜4m 7,000〜12,000円
高木(クロマツ・クスノキなど) 4〜6m 12,000〜20,000円
巨木(クレーン使用レベル) 6m以上 20,000〜40,000円以上
高木の剪定は見た目を整えるだけでなく、風通しを改善や倒木リスクを防ぐといった安全面でも重要な役割を果たします。特に松などは、形を保つために職人の経験が仕上がりの差に出やすいジャンルです。

費用を安くしたい場合は、複数本まとめて依頼するのがコツ。業者によっては1日単位(日当制)でまとめて請け負うプランを提示してくれるため、1本あたりの単価が下がりますよ。

また高木を剪定する際は、保険加入済みの業者を選ぶと安心して任せられるでしょう。作業中に事故や破損が起こった際に、責任を持った対応をしてもらえるためです。

生垣と植え込みは面積で計算

生垣や植え込みは、「長さ」や「面積(u)」を基準に料金が決まります。1本ごとではなく、連なった樹木を一体として剪定するため、単価制よりも総メートル数で見積もりを出すのが一般的です。

生垣・植え込み剪定の料金目安は一般的に以下の通りです。
種類 高さの目安 相場料金
低めの生垣(1〜1.5m) 1mあたり 800〜1,200円
高めの生垣(2〜3m) 1mあたり 1,500〜3,000円
植え込み(面積ベース) 1uあたり 1,000〜2,000円
生垣は、家の印象を左右する部分でもあるため、プロによる定期剪定がおすすめです。長期間放置すると形が崩れやすく、再び整えるには倍以上の時間と費用がかかるケースもあるため注意しましょう。

また境界に面している場合は、お隣への越境枝トラブルを防ぐ意味でも定期的な剪定をするのがよいです。

費用を抑えるには、シルバー人材センターや地域の造園組合に依頼するのもおすすめ。ただし技術面や対応範囲を確認しておきましょう。

庭木の剪定の基本料金以外にかかる追加費用

庭木の剪定を依頼する際、料金表に記載されている基本料金だけで終わるとは限りません。実際の現場では、ゴミ処分費・高所作業費・出張費などの追加費用が発生する可能性があります。

内訳を理解しておかないと、見積もりの段階では安く見えても、最終請求が高額になってしまうケースも珍しくありません。

ここでは剪定における代表的な追加費用と相場・注意点を解説します。

ゴミ処分費は必ず発生する

剪定後には大量の枝葉・幹・落ち葉などが発生します。自分で処分できれば無料ですが、業者に依頼する場合は、ゴミ処分費が別途請求されます。

処分費は、剪定した木の量・トラックの積載量・処分方法(焼却・リサイクルなど)によって異なるため確認しておくと安心です。

ゴミ処分費の相場は一般的に以下を目安にしてくださいね。
廃棄量の目安 処分費の相場 備考
軽トラック半分程度 3,000〜5,000円 低木・中木2〜3本分
軽トラック1台分 6,000〜10,000円 高木・生垣など複数本
2tトラック使用 15,000円〜 広い庭・高木多数の場合
また、以下の点もあらかじめチェックしておくと安心して依頼できるでしょう。

⚫︎剪定料金に処分費が含まれているか。
⚫︎自治体のごみ回収で剪定枝は対象外となっていないか。
⚫︎枝の太さ・長さによっては、粉砕・カット作業費が追加になるか。

処分費を抑えたい場合は、自宅で乾燥させて可燃ゴミとして出す、または自治体のクリーンセンターへ直接持ち込む方法もおすすめです。

ただし枝が多いと労力がかかるため、無理せずプロに任せた方がよいケースも多いでしょう。

剪定の見積もりを取る際は、必ず処分費込みかを確認し、見積書に記載があるかをチェックするとトラブル防止につながります。

高所作業には重機使用料がかかる

高木や屋根の近くの枝を剪定する場合は、安全のために高所作業車や梯子などの重機を使用するのが一般的です。

この際に注意したいのが、重機使用料(機材費)です。高所での作業は1人では行えず、補助員や安全監督を含めた人件費も上乗せされます。

重機・高所作業に関する追加費用の目安は以下を目安にしてください。
作業内容 使用機材 相場料金
脚立・梯子を使用する場合 軽作業 無料〜2,000円
高所作業車(6〜10m)使用 中木〜高木剪定 5,000〜10,000円/回

クレーン・大型重機使用 巨木・伐採を含む 15,000円〜30,000円/回
特に電線や隣家との距離が近い庭木は、慎重な作業が必要なため、技術料として高く設定される傾向にあります。

重機を使う場合は、作業スペースによっても料金が変わる可能性があるため、前もって聞いておきましょう。

たとえば狭い路地では重機が入らず、すべて手作業になるため時間と人手が必要になり、結果的に費用が上がる可能性も。

見積もり段階で作業内容をしっかり確認しておくことで、不要な追加費用を避けられます。思わぬ追加費用を避けるためにも、可能な限り現地見積もりに来てくれる業者を選ぶのがおすすめです。

出張費と駐車場代も要確認

剪定料金には作業費が含まれていても、現場までの出張費や駐車場代が別途請求される場合があります。

特に都市部やマンションなど、駐車スペースが確保できない現場では注意が必要です。出張費・交通費の相場は以下を目安にしてください。
項目 相場料金 備考
出張費(移動距離10〜20km以内) 1,000〜3,000円 業者によっては無料
駐車場代(コインパーキング利用) 実費請求(500〜1,000円/h) 都市部で発生しやすい

遠方対応(30km以上) 3,000〜5,000円 地方・山間部など
また別途交通費が発生するケースとしては以下が考えられます。

⚫︎個人事業主や小規模業者で、営業エリア外への依頼
⚫︎作業車を複数台使う場合
⚫︎長時間作業でコインパーキングを利用する場合

また現場で剪定した枝葉を運び出す際も、トラックの駐車位置が離れていると追加費用がかかるケースがあります。

依頼前に出張費・駐車場代について確認し、総額を把握しておくとよいでしょう。信頼できる業者ほど、追加料金を見積もり段階でしっかり説明してくれるため、複数業者に見積もりを取って比較するのがおすすめです。

庭木の剪定業者の料金の違い

庭木の剪定を依頼するとき、どの業者に頼むかで費用と仕上がりに大きな差が生まれます。
ホームセンターやシルバー人材センター・便利屋・造園専門業者など、それぞれの強みと弱みを理解すれば自分に合った依頼先を選べるでしょう。

ここでは料金の違いだけでなく、作業品質や対応範囲も比較しながら解説します。

ホームセンターは手軽だが選択肢が少ない

ホームセンターの剪定サービスは、料金が明確で手軽に頼める点が特徴です。全国展開の大手店舗では、提携業者が作業を行うため、一定の品質と安心感がある点がポイントでしょう。ホームセンター剪定の料金目安は以下の通りです。
木の種類 高さの目安 相場(1本あたり)
低木(〜2m) サツキ・ツツジなど 3,000〜5,000円
中木(〜4m) モミジ・シマトネリコなど 7,000〜10,000円
高木(4m以上) 松・クスノキなど 12,000円〜
またホームセンターのメリット・デメリットについても見ておきましょう。
メリット デメリット
・支払いが店舗経由で安心できる
・一部でポイント付与などの特典がある
・料金表が明確で依頼しやすい
・提携業者が限られており選択肢が少ない
・日程調整に時間がかかる
・現場対応が機械的で柔軟性に欠けることがある
手軽さは魅力ですが、職人を自分で選べない点がネックです。剪定の質よりも「とにかく安く・安心して頼みたい」という方にはぴったりでしょう。

ただしゴミ処分費・高所作業費などの追加料金は別途かかる場合が多いため、事前に総額を確認しておくのがおすすめです。

シルバー人材は安いが技術のばらつきが大きい

シルバー人材センターは、自治体が運営する公共サービスの一環で、地域の高齢者が担当する剪定業務を行っています。料金は非常に安く、1本あたり2,000〜4,000円程度が相場です。

〈シルバー人材センターの特徴〉

区分 内容
特徴 ・作業単価が格安(低木なら2,000円前後)
・公的機関が運営しているため安心感がある
・近隣エリアの出張にも柔軟に対応
注意点 ・専門資格を持つ職人ではない場合もある
・技術力に個人差がある
・高木や高所作業には対応していない
・事故時の補償制度が限定的
依頼が向いているケース ・庭木が低く、自分でも管理しているが手が回らない
・形よりも“伸びすぎた枝を軽く整えたい”場合
・定期的に低コストで依頼したい人
シルバー人材は、価格重視の人にメリットが大きいでしょう。ただし職人によって仕上がりが大きく変わるため、口コミや過去の実績を確認しておくと安心して依頼できます。また剪定よりも、草刈りや伐採補助などの軽作業を得意とする傾向がありますよ。

便利屋は安いが造園専門業者と比べると技術に劣る

便利屋や、なんでも屋と呼ばれるサービスも剪定を請け負っています。料金は比較的安く、1時間あたり3,000〜5,000円、または日当15,000円前後が一般的です。

便利屋の料金目安は以下を目安にしてください。
料金形態 内容 相場
時間制 軽剪定・枝打ち 3,000〜5,000円/h
日当制 庭全体の作業 15,000〜20,000円/日
追加費用 ゴミ処分・出張など 約3,000円前後
また便利屋の特徴として以下が挙げられます。

⚫︎剪定以外の作業(掃除・伐採・草刈り)も同時に頼める
⚫︎急な依頼や小規模作業に強い
⚫︎高木など専門性の高い剪定には不向き

「技術」より「スピードと手軽さ」を求める人には便利ですが、剪定の仕上がりにこだわる場合は不向きといえるでしょう。特に樹木の種類や成長特性を理解していないと、不要な枝を切りすぎて木を弱らせるリスクもあります。

便利屋に頼むなら、作業内容を明確に伝えましょう。軽剪定や落ち葉清掃など限定的な作業をメインに依頼すれば、費用を抑えられる可能性があります。

庭木の剪定・造園専門業者は高いが仕上がりが確実

剪定のプロフェッショナルである造園業者や植木屋は、料金こそ高めですが、最も満足度の高い方法です。

木の種類・枝ぶり・生育時期を踏まえて最適な剪定を行うため、美しく・長持ちする仕上がりが期待できます。造園業者の料金目安は以下の通りです。
木の種類 高さ 剪定料金(1本あたり)
低木 〜2m 3,000〜5,000円
中木 2〜4m 6,000〜10,000円
高木 4m以上 10,000〜20,000円以上
高所作業車や専用器具を使うため、料金は他より高めではあるものの、その分安全で丁寧な作業が期待できます。

「庭を美しく保ちたい」「シンボルツリーをきれいに見せたい」と思ったら、造園専門業者を選ぶのがよいでしょう。

また剪定後のメンテナンスや病害虫の防除まで提案してくれるため、長期的に見ればコスパが良いケースも少なくありません。。

庭木の剪定費用を安く抑える4つの方法

庭木の剪定を業者に依頼する際、「できるだけ費用を抑えたい」と考える人は多いでしょう。

しかし、むやみに安い業者を選ぶと仕上がりや安全性に問題が出ることもあります。まずは以下の品質を保ちながらコストを下げる工夫を知るのがポイント。

⚫︎冬の時期に頼めば処分費が減る
⚫︎複数業者から相見積もりを取る
⚫︎剪定枝のリサイクル制度を使う
⚫︎定期契約で割引を受ける

ここでは、実際に効果のある4つの節約術を紹介します。

冬の時期に頼めば処分費が減る

剪定の依頼が集中するのは、春から秋にかけての成長期。しかし冬(12月〜2月頃)に依頼することで、料金を抑えられるケースがあります。

冬の剪定が安くなる理由は以下の通りです。

⚫︎樹木の成長が止まり、剪定量が少なくて済む
⚫︎落葉期のため、枝葉のゴミ処分費が減る
⚫︎業者の閑散期で、割引キャンペーンを実施していることが多い

冬は樹木の休眠期と呼ばれ、成長を止めているため剪定によるダメージが少なく、見た目を整えるのにもぴったりな時期です。

また春夏よりも業者のスケジュールに余裕があるため、柔軟に日程調整できるメリットもあります。費用を下げたいなら、オフシーズンの冬に計画的に依頼するのがよいでしょう。

複数業者から相見積もりを取る

剪定費用を安く抑える最も基本的な方法は、複数の業者に相見積もりを取る方法です。
1社だけで判断すると相場感がつかめず、割高な見積もりを受け入れてしまうこともあります。相見積もりをする際は、以下の点を比較しましょう。
さらに、見積もりの取り方のコツとして以下も併せてチェックするのがおすすめです。

⚫︎無料見積もり対応の業者を選ぶ
⚫︎写真付きで問い合わせると精度が高い
⚫︎曖昧な「一式」見積もりは避け、内訳を確認する

相見積もりを取ることで、相場を把握できるだけでなく、値引き交渉の材料にもなります。
さらに対応の早さ・説明の丁寧さなども比較できるため、信頼できる業者選びにも役立つでしょう。


剪定枝のリサイクル制度を使う

地域によっては、剪定で出た枝葉を自治体が無料または低料金で回収・リサイクルしてくれる制度があります。これを活用することで、ゴミ処分費を削減できます。

たとえば通常の業者処分費が軽トラック1台あたり6,000〜10,000円かかるのに対し、自治体制度を使えば1,000円以下に抑えられるケースも。

環境にもやさしく、費用を抑える効果も高いため、地域情報をチェックして積極的に活用しましょう。

定期契約で割引を受ける

毎年剪定を依頼する場合は、定期契約(年間メンテナンスプラン)を活用するのが最もお得です。業者にとっても安定した仕事が入るため、単発依頼よりも割引が適用されやすくなります。

定期契約の一般的な割引例としては以下の通りです。ただし業者によって異なるため、契約前に確認しましょう。
契約頻度 割引率 サービス内容
年1回契約 5〜10%OFF
剪定・清掃・消毒込み
年2回契約 10〜15%OFF 季節ごとの剪定対応
年間契約 最大20%OFF 剪定+害虫防除・施肥セット
また定期契約のメリットは以下の通りです。

⚫︎毎年スケジュール調整が不要
⚫︎剪定時期を逃さず、庭木を健康に保てる
⚫︎同じ担当者が入るため、仕上がりに一貫性がある

やや費用がかかっても、長期的に見ると木の形が崩れにくく、費用の削減にもつながります。

また業者によっては「契約者限定割引」「紹介割引」などの特典を設けている場合もあります。継続的に庭の管理をしたい人には、定期契約が最もコスパの良い方法といえるでしょう。


こんな悪徳剪定業者は要注意!

剪定を業者に依頼するとき、料金の安さや広告の言葉だけで判断してしまうのは危険です。庭木の剪定業界にも、残念ながら悪質な業者が存在し、作業後に高額な追加費用を請求したり、ずさんな仕事をして去っていくケースが後を絶ちません。

ここではトラブルを避けるために注意すべきポイントを詳しく解説します。

極端に安い見積もりには裏がある

「他社より半額」「地域最安値」などの宣伝文句に惹かれて依頼すると、思わぬ落とし穴にはまることがあります。

極端に安い見積もりを出す業者は、最初の提示額を低くして契約を取り、作業後に様々な理由で追加費用を請求してくるケースが多いためです。

また安さを売りにしている業者の中には、無資格者や経験の浅い作業員が現場に入る状況もあります。剪定の仕上がりが悪いだけでなく、木が弱って枯れてしまうケースも少なくありません。

剪定費用の相場は、低木なら1本3,000〜5,000円・中木なら7,000円前後・高木なら10,000円を超えるのが一般的です。

相場を大きく下回る金額を提示されたら、内容を慎重に確認しましょう。安さには必ず理由があります。

口コミや実績を必ず確認する

安心して任せられる剪定業者を見つけるためには、口コミや過去の実績の確認が欠かせません。

公式サイトに施工事例やお客様の声が掲載されていない業者は避けたほうが良いでしょう。Googleマップや口コミサイトで「料金が不明瞭だった」「作業後に追加費用を請求された」といったコメントが複数見られる場合も注意が必要です。

一方で信頼できる業者は、作業のビフォーアフター写真を公開していたり、年間の施工実績を明示しているケースも。

さらに損害賠償保険に加入しているかどうかも確認ポイントです。作業中の事故や庭木の破損などに対応できる体制が整っているかで、安心感がまったく違います。

口コミは「値段」だけでなく、対応の丁寧さ・説明の明確さ・作業後の清掃などの質も判断したいポイントになります。実績と評判を確認するのが、信頼できる業者を見極める最も確実な方法です。

アフターフォローの有無も重要

悪徳業者の特徴として、作業後に連絡が取れなくなるというケースがあります。剪定直後はきれいに見えても、数週間後に枝が枯れたり、木の形が不自然に崩れたりするケースも…。

トラブルが起こった場合、良心的な業者なら無料で手直しを行ったり、次回の剪定で調整してくれます。

信頼できる業者は、アフターフォローについて契約時に説明があるはずです。例えば「作業後2週間以内なら無償で対応」「定期的に状態確認を行う」など、具体的な期間や対応方法を示してくれるでしょう。

逆に、終わったら関係ないといった態度をとる業者は要注意です。アフターケアの有無は、業者の責任感の現れでもあります。契約前に必ず確認し、口約束ではなく書面で残すのがおすすめです。

飛び込み営業や契約を急かす業者には要注意

言葉で不安を煽り、契約を迫る業者にも注意が必要です。特に高齢者世帯を狙って突然訪問し、不要な剪定や伐採を強引に契約させる手口が多発しています。

信頼できる業者は、飛び込み営業ではなく、事前に見積もりを提示してから作業に入ります。

すぐ作業に入ろうとしたら、一旦断るのが安心です。万が一不審に感じた場合は、その場で契約せず、家族や知人に相談しましょう。

また会社名や所在地、担当者名を名乗らない業者も危険です。名刺やパンフレットを提示できない場合、後からトラブルになっても連絡が取れない可能性があります。信頼性のない営業スタイルには決して応じないようにしましょう。

見積もり内容が曖昧(追加料金の説明もない)

悪徳業者に共通するもう一つの特徴が、「見積もりが曖昧」な点です。特に「一式〇〇円」としか書かれていない見積書に注意。見積もりが曖昧な業者は、作業後に様々な理由をつけて追加請求をしてくる可能性があります。

信頼できる業者は、剪定費・処分費・出張費・高所作業費など内訳まで説明してくれます。見積もり段階で内容について明確に答えられない業者は避けたほうが良いでしょう。

契約前に料金の内訳をきちんと把握すれば、トラブルを未然に防げます。曖昧な説明や言い回しは危険信号です。見積もりの明確さは、信頼の証でもあります。

庭木の剪定ならお庭の大将にお任せください

剪定は、庭を美しく保つだけでなく、木の健康を守るための大切なメンテナンスです。しかし安心して任せられる業者を見つけるのは簡単ではありません。そんなときこそ、「お庭の大将」にご相談ください。

お庭の大将では、明確な料金設定と丁寧な説明を徹底しています。追加料金が発生しないよう、事前の無料見積もりで費用をすべて提示し、納得してから作業に入ります。

作業を担当するのは、樹木の知識と剪定技術を持った有資格者。安全面にも配慮し、万が一に備えて損害保険にも加入しています。

また、作業後のフォロー体制も整っており、気になる点があれば迅速に対応。庭木の剪定を安心して任せたい方、見積もりの分かりやすさを重視する方は、ぜひ「お庭の大将」にご相談ください。あなたの大切な庭を、経験豊富なプロの手で美しく整えます。
LINEお問合せはこちら お問合せフォームはこちら

PageTop