
細い竹や笹は地下茎で広がるため、地上の茎を刈り取っただけでは、すぐにまた新しい芽を出してきます。
根本から駆除するには、地下茎まで効かせられる除草剤を正しく選び、適切な時期と方法で使うことが欠かせません。
この記事では、細い竹を枯らす除草剤の選び方を中心に、粒剤と液剤の違い、おすすめの市販製品、散布に適した時期や頻度、根まで確実に効かせる使い方、駆除の注意点までを順番に解説します。
塩や灯油で枯らせるのかといった、よくある疑問にもお答えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
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細い竹を枯らすなら除草剤がおすすめ

なぜ手で抜くだけでは駄目なのか、まずは竹という植物の性質から確認していきましょう。
地下茎を断たないと再生する竹の性質
竹は地下茎の節から次々と新しい芽(タケノコ)を出して増えるため、地上の茎を切っても地下茎が無事なら何度でも再生します。
しかも地下茎は広範囲かつ地中深くに張りめぐらされ、人力で掘り起こすのは容易ではありません。
つまり、細い竹を本気で駆除するには、地上部だけでなく地下茎そのものを枯らす必要があるわけです。
茎葉から吸収させて根まで枯らす仕組み
このタイプの除草剤は、竹の葉や茎から薬剤が吸収され、植物の体内を通って地下茎の隅々まで運ばれていきます。
地下茎まで薬剤が行き渡ることで、株全体が枯れ、翌年の再生も抑えられます。
代表的な成分が、後ほど紹介するグリホサートです。
一方、土にまいて根から吸収させる土壌処理型の粒剤もあり、目的や場所に応じて使い分けると効果的です。
細い竹を枯らす除草剤の種類

それぞれの特徴と、代表的な市販製品を紹介します。
まずは二つのタイプの違いを、表で整理しましょう。
| タイプ | 吸収のしかた | 向いている場面 | 効果の出方 |
|---|---|---|---|
| 粒剤 | 土にまいて根から吸収 | 広い範囲・地下茎の駆除 | ゆっくり、効果は長持ち |
| 液剤 | 葉や茎から吸収 | 生えている竹を直接枯らす | 比較的早い |
竹専用の粒剤タイプ
竹や笹のように地下茎で広がる植物の駆除に向いています。
デゾレートAZ粒剤

タケ・ササに対する除草剤として長年の実績があり、土にまくと根から吸収されて地下茎まで枯らします。
散布後1〜2週間で反応が現れ、2週間から1か月ほどで雑草を枯らす点が特徴といえます。
なお、この製品は2025年10月29日付で医薬用外劇物の指定から除外され、普通物となりました。
そのため、以前は必要だった購入時の印鑑や身分証の提示が不要になっています。
フレノック粒剤10

有効成分のテトラピオンが、ササ・ススキ・チガヤといったイネ科の植物にすぐれた効果を発揮します。
吸収された成分が地下茎の中に残り、長期間にわたって新芽の伸びを抑える点が大きな特徴です。
ササ・ススキ用に開発された製品で、細い竹(笹類)の抑制に使われています。
なお、ササやススキに対しては秋から冬の散布が効果的とされています。
グリホサート系の液剤
すでに生えている竹を直接枯らしたい場合に向いており、ホームセンターでも広く市販されています。
ラウンドアップマックスロード

グリホサート系の代表的な液剤で、葉や茎から吸収された薬剤が地下茎まで移行して枯らします。
太い竹には幹へ直接注入する方法が、細い竹には秋に希釈液を葉へ散布する方法が推奨されています。
散布後1時間ほどで雨が降っても効果が落ちにくい点も、扱いやすさにつながっています。
サンフーロン

ラウンドアップと同じグリホサートイソプロピルアミン塩を有効成分とするジェネリック農薬で、価格を抑えられる点が魅力です。
一年生雑草から多年生雑草、ササ類まで、葉から入って根まで枯らします。
土に落ちると効果を失う性質があり、散布後に種まきや苗の植え付けができる点も使いやすさのひとつといえます。
ここまで紹介した4製品を、表にまとめます。
| 製品名 | メーカー | タイプ | 有効成分 |
|---|---|---|---|
| デゾレートAZ粒剤 | 日本カーリット | 粒剤(土壌処理型) | 塩素酸塩系 |
| フレノック粒剤10 | 三井化学アグロ | 粒剤 | テトラピオン |
| ラウンドアップマックスロード | 日産化学 | 液剤 | グリホサート |
| サンフーロン | 大成農材 | 液剤 | グリホサート |
細い竹に除草剤を撒く時期と頻度

ここでは、散布に適した時期と避けるべき時期を見ていきましょう。
春から初夏が最適
この時期の竹は地下茎から地上へ向けて活発に養分を送り、生育が盛んになります。
葉から吸収された薬剤も、養分の流れに乗って地下茎まで届きやすくなります。
新しく伸びた葉が十分に展開したころを狙って散布すると、効率よく効かせられるでしょう。
秋口の散布で翌春の発生を抑制
秋になると、竹は冬に備えて葉でつくった養分を地下茎へ送り込みます。
この養分の流れにあわせて薬剤を散布すると、地下茎の奥まで効きやすくなります。
秋にしっかり地下茎を枯らしておくと、翌春のタケノコ(新芽)の発生を抑える効果が期待できます。
なお、ササ・ススキ用の粒剤であるフレノック粒剤10は、秋から冬の散布が効果的とされています。
真夏と冬場は避ける
理由を、簡単に整理します。
- ●真夏:高温で薬剤が蒸発しやすく、効果が安定しにくい
- ●真冬:竹の生育が止まり、薬剤が地下茎まで移行しにくい
液剤は竹が活発に養分を動かしている時期にこそ効果を発揮します。
生育が鈍る時期を外し、春から初夏、または秋を選ぶことが駆除成功の近道といえます。
細い竹を根まで枯らす除草剤の使い方

ここでは、細い竹を根まで枯らすための使い方を、準備から順に解説します。
散布前の掃除と準備
枯れ葉や落ち葉が竹の株元に積もっていると、薬剤が土まで届きにくくなります。
株元の落ち葉やゴミを取り除き、薬剤が竹本体や土に行き渡る状態にしておきましょう。
あわせて、手袋やゴーグル、長袖の作業着を用意し、薬剤が肌に触れないよう備えておくと安心です。
液剤は葉や茎に直接散布
製品に表示された倍率で薄め、噴霧器やじょうろを使って葉全体にまんべんなく散布します。
葉の表面をしっかり濡らすように散布すると、吸収量が増えて効果が高まります。
ただし、まきすぎて地面へ流れ落ちると効果が薄れるため、葉にとどまる量を意識してください。
粒剤は株元に散布
製品の規定量を守り、地面に均一にまくのがポイントです。
粒剤は根から吸収されて効果を発揮するため、葉ではなく土に落ちるように散布します。
雨で流されると効果が下がる製品もあるので、散布のタイミングは天気予報を確認してから選びましょう。
注入処理で地下茎まで浸透
手順は、次のとおりです。
- ●ドリルで竹の節の2〜3cm下に穴を開ける
- ●開けた穴へグリホサート系の原液をスポイトで注入する
- ●雨で薬剤が流れないよう、穴の上をテープでふさぐ
注入処理なら薬剤が周囲に飛び散らず、地下茎まで集中的に効かせられます。
幹が細くて注入できない竹の場合は、秋に薬剤を希釈して葉へ散布する方法に切り替えるとよいでしょう。
除草剤で細い竹を駆除するときの注意点

安全かつ確実に作業するために、次の4点を押さえておきましょう。
周囲の植物への薬害対策
大切な庭木や花壇の近くで散布する場合は、薬剤が飛び散らないよう注意が必要です。
風の強い日を避け、段ボールやシートで守りたい植物を覆ってから散布すると安心できます。
また、塩素酸塩系の粒剤は土壌に広がりやすいため、まわりの植物への影響も考えて使う場所を選びましょう。
ペットや子どもへの安全配慮
散布した直後の場所には、薬剤が乾くまで近づけないようにします。
保管の際は、子どもの手が届かない場所に置き、誤飲を防ぐことが大切です。
製品に表示された使用上の注意をよく読み、安全に取り扱ってください。
枯れた竹の処分
自治体によって、可燃ゴミとして出せる場合と、太いものは粗大ゴミ扱いになる場合があります。
枯れた竹は乾燥して軽くなりますが、量が多いと運び出すだけでも手間がかかります。
処分方法に迷うときは、お住まいの自治体の区分を確認しておきましょう。
業者へ依頼するケース
- ●竹の本数が多く、自分では手に負えない
- ●地下茎が広範囲に広がっている
- ●隣家との境界に生えていてトラブルが心配
- ●何度散布しても枯れず、効果が出ない
広範囲に広がった竹の駆除は、薬剤の選定から散布、抜根、処分まで専門知識を要します。
確実に根絶やしにしたい場合は、プロの手を借りるのが結果的に近道となるでしょう。
細い竹の駆除でよくある質問

竹や笹の駆除に取りかかる前の疑問解消に、役立ててください。
| 笹竹にも同じ除草剤は使える? |
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| 笹竹の駆除にも、本記事で紹介したグリホサート系の液剤や、ササに効く粒剤が使えます。 笹は細い竹と同じく地下茎で広がるため、地下茎まで枯らせる茎葉吸収移行型の除草剤が効果的です。 フレノック粒剤10のように、ササ・ススキに対する効果がうたわれた製品も選択肢になります。 ただし製品ごとに適用範囲が異なるため、ラベルの記載を確認してから使うことをおすすめします。 |
| 1mほどの細い竹は伐採と除草剤どちらが先? |
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| 1メートルほどの細い竹であれば、まず除草剤を散布して枯らしてから処分する方法が効率的です。 葉が残っている状態のほうが、葉から薬剤を吸収させやすいためです。 葉のない状態で刈り取ってしまうと、薬剤を吸収させる部分がなくなり、地下茎が生き残ってしまいます。 枯れたことを確認してから、地上部を伐採して片づけるとよいでしょう。 |
| 庭に生えた細い竹のような雑草の正体は? |
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| 庭に生える細い竹のような雑草は、ササ類やメダケ、あるいはスギナである場合があります。 いずれも地下茎で広がる性質を持ち、抜いてもくり返し生えてくる点が共通しています。 正体を見分けるのが難しい場合でも、地下茎まで効くグリホサート系の除草剤なら幅広く対応できます。 何度も生えてくる雑草には、地上部だけでなく地下茎を断つ意識で対処することが大切です。 |
| 塩や灯油で枯らす方法はあり? |
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| 塩や灯油で竹を枯らす方法は、おすすめできません。 塩は土壌に長く残り、まわりの植物が育たなくなるうえ、建物の基礎や配管を傷める原因にもなります。 灯油は環境を汚染する恐れがあり、引火の危険もともなうため、除草目的での使用は避けるべきです。 竹を枯らすなら、用途に合わせて開発された市販の除草剤を正しく使うのが安全かつ確実といえます。 |
| 除草剤を撒いても枯れないときは? |
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| 除草剤をまいても枯れない場合は、散布の時期や方法を見直してみましょう。 竹の生育が鈍る真夏や真冬の散布、薬剤の濃度不足、葉が少ない状態での散布などが、効果の出ない原因として考えられます。 それでも改善しないときは、地下茎が想像以上に広がっている可能性があります。 自力での駆除が難しいと感じたら、専門業者へ相談するのが確実な解決につながります。 |
細い竹の駆除ならお庭の大将にお任せください

細い竹や笹は地下茎で広がるため、地上部を刈るだけでは駆除できず、適切な除草剤を正しい時期と方法で使うことが欠かせません。
とはいえ、広範囲に広がった竹の駆除や、隣家との境界に生えた竹の処理となると、薬剤の選定から散布、抜根、処分まで専門的な知識と手間が求められます。
確実に根絶やしにしたいなら、経験豊富なプロに任せるのが安心です。
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