芝生を植える時期と張り方を解説!春・秋の植え方や下地作りのポイント
「庭に芝生を張りたいけれど、いつ植えればうまく根づくのかわからない」とお困りではありませんか。

芝生は植える時期を選ぶだけで、根づきやすさも仕上がりの美しさも大きく変わってきます。

時期を間違えると、せっかく張った芝が枯れてしまったり、なかなか緑のじゅうたんにならなかったりと、残念な結果を招きかねません。

この記事では、芝生を植えるベストな時期から、種類別の植えどき、失敗しない下地づくり、張り方の具体的な手順、気になる費用の目安、植え付け後の管理までを順を追って解説します。

TM9をいつ植えるべきかといった、よくある疑問にもお答えしました。

これから庭を芝生で仕上げたい初心者の方も、ぜひ最後までご覧ください。

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芝生を植えるベストな時期は春と秋

芝生の植え付けには、向いている季節とそうでない季節がはっきりあります。

まずは、なぜ春と秋がよいのか、その理由から見ていきましょう。

春・秋がベストな理由

芝生を植えるのにもっとも適しているのは、三月から五月の春と、九月から十月の秋です。

この二つの季節は気温がほどよく、芝が根を張るのに理想的な環境がそろっています。

とくに春は、これから気温が上がって芝が活発に育つ時期に向かうため、夏までにしっかり根づかせられる点が魅力です。

日本の庭で広く使われる高麗芝などの日本芝は、暖かくなると一気に成長します。

春に張れば、初夏には青々としたじゅうたんを楽しめるでしょう。

一方の秋は、夏の猛暑が落ち着いて芝への負担が減り、雑草の勢いも弱まるため、手間をかけずに管理しやすい季節といえます。

夏・冬に植えるリスク

真夏と真冬の植え付けは、できれば避けたほうが無難です。

夏は気温が高く、張ったばかりの芝が乾燥や高温で傷みやすくなります。

根がまだ十分でない状態では水切れを起こしやすく、こまめな水やりをしても枯らしてしまうことが少なくありません。

逆に冬は、日本芝が休眠して茶色く枯れたような状態になります。

この時期は根の成長もほぼ止まっているため、植えても春までほとんど根づかず、活着が遅れる原因となります。

ただし、地域の気候や芝の種類によっては、初夏や初冬でも工夫しだいで植えられるケースもあります。

どうしても時期をずらせない場合は、専門業者に相談しながら進めると安心です。

種類別に見る芝生の植える時期

ひとくちに芝生といっても、種類によって性質も植えどきも違います。

代表的な三つのタイプについて、それぞれの適期を確認しておきましょう。

日本芝(高麗芝・野芝など)

高麗芝や野芝に代表される日本芝は、暑さに強い『暖地型』の芝です。

気温の上昇とともに成長するため、植え付けは春から初夏が最適となります。

具体的には、三月から六月ごろが目安です。

秋の九月ごろまでなら張ることもできますが、遅くなるほど根づく前に冬を迎えてしまうため、早めの植え付けをおすすめします。

日本の気候によくなじみ、手間がかかりにくい点から、家庭の庭でもっとも多く選ばれています。

西洋芝

ベントグラスやブルーグラスなどの西洋芝は、寒さに強い『寒地型』と暑さに強い『暖地型』に分かれます。

寒地型は涼しい気候を好むため、春の三〜五月、または秋の九〜十一月が植えどきです。

一年を通して青さを保てる反面、日本の高温多湿な夏には弱く、夏越しに手をかける必要があります。

暖地型の西洋芝は、日本芝と同じく春から初夏の植え付けが向いています。

住んでいる地域の気候に合わせて、種類を選ぶことが成功の第一歩といえるでしょう。

TM9

TM9は、トヨタ自動車が開発した省管理型の高麗芝です。

草丈が伸びにくく、芝刈りが年に一〜二回ほどで済むため、手入れの負担を抑えたい方に人気があります。

高麗芝の仲間なので、植え付け時期も日本芝と同じく春から初夏が基本です。

苗は主に三〜四月と九〜十月ごろに出回るため、このタイミングを狙うと入手しやすくなります。

省管理型とはいえ植え方そのものは一般的な芝生と変わらないので、初めての方でも扱いやすい品種です。


種類ごとの違いを、表にまとめます。

種類 タイプ 植える時期の目安 特徴
日本芝(高麗芝・野芝) 暖地型 3〜6月 暑さに強く管理が楽。家庭で定番
西洋芝(寒地型) 寒地型 3〜5月・9〜11月 一年中緑。夏越しに手間がかかる
西洋芝(暖地型) 暖地型 3〜6月 暑さに強い。種からも育てやすい
TM9 暖地型 3〜4月・9〜10月 草丈が低く芝刈り回数が少ない

芝生を植える前の下地準備

芝生の美しさは、植える前の下地づくりで半分が決まるといっても過言ではありません。

ここを丁寧に行うかどうかで、その後の根づきや雑草の生えにくさが大きく変わってきます。

雑草・石の除去

最初の作業は、芝を張る場所の雑草と石を取り除くことです。

雑草は根まで残っていると、芝を張ったあとに突き抜けて生えてくるため、根こそぎ抜き取ります。

広い範囲なら除草剤を使う方法もありますが、その場合は薬剤が抜けるまで一定期間あけてから次の作業に進みましょう。

大きめの石やゴミ、古い根なども、このタイミングですべて拾い出しておきます。

地味な作業ながら、ここを省くと仕上がりに差が出るため、ていねいに進めることが肝心です。

土壌改良

雑草を取り除いたら、次は土を芝が育ちやすい状態に整えていきます。

固く締まった土や、粘土質で水はけの悪い土は、そのままでは根が伸びにくく芝が弱る原因になります。

そこで、深さ二十センチほどを目安に掘り起こし、腐葉土や堆肥、川砂などを混ぜ込んで土をふかふかにしましょう。

こうして土に空気と栄養を含ませておくと、芝の根がしっかり張れるようになります。

水はけを良くする整地

芝生は水はけのよい環境を好み、水たまりができるような土地では根腐れを起こしやすくなります。

土を耕したあとは、レーキやトンボを使って表面を平らにならしていきます。

このとき、雨水が一か所にたまらないよう、ごくゆるやかな傾斜をつけるのがポイントです。

中央をわずかに高くし、外側へ向かって水が流れる形にすると、排水がスムーズになります。

凹凸が残っていると芝の生育にムラが出るため、目で見て平らになるまで根気よくならしましょう。

元肥の入れ方

整地が終わったら、芝の初期生育を支える『元肥(もとごえ)』を施します。

緩効性の化成肥料や、芝生用の元肥を土の表面にまき、軽く混ぜ込んでおきます。

肥料を入れすぎると根を傷める原因になるため、製品に表示された量を守ることが大切です。

元肥を入れたら表面をもう一度平らにならし、いよいよ芝を張る準備が整います。

芝生の張り方の手順

下地ができたら、いよいよ芝を張る作業に移ります。

手順そのものはシンプルなので、ひとつずつ落ち着いて進めれば初心者でも仕上げられます。

必要枚数を計算

まずは、張る場所の面積から必要な芝の枚数を割り出します。

芝生はマット状で販売され、一般的に一枚あたり約0.3平方メートルのサイズが多くなっています。

張る面積を測り、張り方に応じた枚数を計算しておきましょう。

すき間を空ける『目地張り』なら少なめ、すき間なく敷く『ベタ張り』なら面積どおりの枚数が必要です。

端の調整やカット分も考え、少し多めに用意しておくと安心できます。

仮置きで配置決め

芝を本格的に張る前に、いったん地面に仮置きして全体の配置を決めます。

この一手間で、あとから足りない、ゆがんだといった失敗を防げます。

マットの向きをそろえ、目地の位置をずらしながらバランスを見ていきましょう。

配置が決まったら、いよいよ本張りに進みます。

目地を空けて張る

家庭での芝張りでは、マット同士を一〜二センチほど空けて張る『目地張り』が扱いやすい方法です。

すき間を空けることで芝が横へ広がるスペースが生まれ、少ない枚数でも全体に行き渡ります。

レンガを積むように一列ごとに目地をずらすと、芝が均一に広がってきれいに仕上がります。

すき間なく敷くベタ張りは、早く緑にしたい場合に向いていますが、枚数も費用も多めになる点は押さえておきましょう。

目土をかける

芝を張り終えたら、その上から『目土(めつち)』と呼ばれる細かい土をかけていきます。

目土はマットの根と地面を密着させ、すき間を埋めて乾燥を防ぐ役割を果たします。

ほうきやレーキを使い、目地のすき間に土が入り込むよう、薄く均一にすり込むのがコツです。

芝の葉が半分隠れるくらいの厚さを目安にすると、ちょうどよく仕上がります。

たっぷり水やり

目土をかけたあとは、たっぷりと水を与えます。

このときの水やりは、土の奥までしっかり染み込ませることが目的です。

表面が濡れる程度では足りないため、地面の下までいきわたるよう、時間をかけてまんべんなく与えましょう。

最初の水やりが、芝の根づきを左右する大切な一歩となります。

転圧して密着

最後に、芝と地面を密着させるための『転圧(てんあつ)』を行います。

転圧用のローラーがあれば理想ですが、板を敷いて上から踏み固める方法でも十分です。

芝全体をまんべんなく押さえることで、根と土のすき間がなくなり、活着がぐんと早まります。

ここまで終えれば、芝張りの作業は完了です。

芝生を植える費用の目安

芝生を植えるにあたり、気になるのが費用ではないでしょうか。

ここでは芝本体の価格から資材費、DIYと業者依頼の違いまでを整理します。

芝生本体の価格相場(1uあたり)

芝生本体の価格は、種類によって幅があります。

もっとも一般的な日本芝(高麗芝)は、1平方メートルあたり数百円から2,000円程度が目安です。

西洋芝は種類によって差が大きく、1平方メートルあたり1,000円から5,000円以上になるものもあります。

TM9のような省管理型のプレミアム芝は、一般的な高麗芝より高めの価格設定となっています。

まずは庭の広さに本体価格をかけ合わせ、おおよその材料費を見積もってみましょう。

目土・肥料・道具など資材費

芝本体のほかに、植え付けにはいくつかの資材や道具が必要です。

おもなものを、目安の価格とあわせて挙げます。

  • ●目土・川砂:1袋あたり数百円〜
  • ●土壌改良材(腐葉土・堆肥など):1袋500〜1,000円程度
  • ●芝生用肥料:1袋1,000〜2,000円程度
  • ●スコップ・レーキ:各1,000〜3,000円程度
  • ●ローラー・転圧機:レンタルで1日2,000〜3,000円程度

道具はホームセンターでそろい、ローラーなどはレンタルを利用すれば費用を抑えられます。

10平方メートルほどの庭であれば、資材費はおおむね2万円前後を見込んでおくとよいでしょう。

DIYと業者依頼の費用比較

DIYと業者依頼では、かかる費用と手間が大きく異なります。

自分で張れば材料費と道具代だけで済むため、コストを抑えられる点が最大の魅力です。

一方の業者依頼は費用こそかかるものの、下地づくりから仕上げまで一貫して任せられ、確実にきれいな芝生に仕上がります。

両者の違いを、表で比べてみましょう。

項目 DIYの場合 業者依頼の場合
費用(1uあたり) 材料費 数百〜2,000円程度 材料・作業込み 5,000〜10,000円程度
手間 下地づくりから自分で行う すべて任せられる
仕上がり 経験により差が出やすい 安定してきれい
向いている人 時間と体力に余裕がある方 確実な仕上がりを求める方

下地が固い、水はけが悪い、面積が広いといった条件では、DIYの負担が一気に増えます。

そうした場合は、はじめから業者に依頼するほうが結果的に満足度が高くなることも少なくありません。

植え付け後の管理ポイント

芝生は張って終わりではなく、根づくまでの管理が美しさを保つ鍵を握ります。

最初の数週間の手入れを丁寧に行い、青々としたじゅうたんを育てましょう。

根付くまでの水やり頻度

植え付け直後の芝は、まだ根が浅く乾燥に弱い状態です。

活着するまでの二〜三週間は、土を乾かさないようこまめに水を与えます。

とくに気温の高い時期は、朝と夕方の一日二回を目安に、たっぷりと与えるとよいでしょう。

根がしっかり張ってきたら、徐々に水やりの回数を減らし、自然の雨にゆだねていきます。

初回の芝刈り時期

芝が伸びて根づいてきたら、最初の芝刈りを行います。

目安は、芝の高さが五〜六センチほどに育ったころです。

最初の芝刈りは深く刈りすぎず、葉の先を軽く整える程度にとどめるのがポイントです。

いきなり短く刈り込むと芝が傷むため、刈り高は少し高めから始めましょう。

追肥のタイミング

芝が成長期に入ったら、元肥に加えて『追肥(ついひ)』で栄養を補います。

日本芝なら、成長が活発になる春から夏にかけてが追肥の好機です。

芝生用の肥料を月に一回程度を目安に、製品の表示量を守って施します。

肥料を与えすぎると、かえって病気や雑草を招くため、量とタイミングのバランスを意識しましょう。

芝生を植える時期によくある質問

ここまで芝生を植える時期や手順を解説してきましたが、最後に多く寄せられる疑問をまとめました。

植え付け前の不安を解消する手がかりとして、参考にしてください。
質問 芝生はいつ植えるのがベストですか?
回答 もっとも適しているのは、春(三〜五月)と秋(九〜十月)です。

気温がほどよく、芝が根を張りやすいこの二つの季節なら、初心者でも失敗しにくくなります。

とくに日本芝やTM9などの暖地型は、これから成長期を迎える春に植えると、夏までにしっかり活着させられるでしょう。
質問 芝生を敷く前にすることは何ですか?
回答 芝を張る前には、下地づくりが欠かせません。

具体的には、雑草や石の除去、土壌改良、水はけをよくする整地、元肥の施用という流れで進めます。

この下準備をていねいに行うほど、芝の根づきがよくなり、雑草も生えにくくなります。

仕上がりを左右する重要な工程なので、手を抜かずに取り組みましょう。
質問 芝生の植え付けで失敗しないコツはありますか?
回答 最大のコツは、適した時期に植え、下地を入念に整えることです。

そのうえで、張ったあとの最初の水やりをたっぷり行い、根づくまでこまめに水を与え続けると活着が安定します。

また、芝同士を密着させる転圧をしっかり行うことも、きれいに根づかせるための大切なポイントです。

広い面積や水はけの悪い土地で不安がある場合は、無理をせずプロに相談するのも賢い選択といえます。

芝生の植え付けならお庭の大将にお任せください

芝生を植える時期や張り方、下地づくりのポイントを解説してきました。

ベストな時期を選び、下準備をていねいに行えば、美しい芝生の庭は決して難しいものではありません。

とはいえ、雑草や石の除去から土壌改良、整地、芝張りまでの一連の作業は、想像以上に時間と体力を要します。

水はけの改善や広い面積となれば、なおさら専門的な知識と道具が必要となるでしょう。

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