
紅葉(もみじ)は剪定の時期を間違えると、切り口から樹液が止まらなくなり、木を弱らせてしまうことがあります。
裏を返せば、適切な時期と切り方さえ押さえれば、初心者でも美しい樹形と鮮やかな紅葉を長く楽しめます。
この記事では、紅葉の剪定がなぜ必要なのかという基本から、剪定に最適な時期と避けるべき時期、必要な道具、どこを切るかの見極め方、大きくなりすぎた木を小さくする方法、剪定後のお手入れまでを順番に解説します。
盆栽のもみじの扱いや、失敗しないコツといったよくある疑問にもお答えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
お庭の大将は庭手入れの全国チェーン店!
なぜ紅葉の剪定が必要?

まずは、紅葉になぜ剪定が必要なのか、三つの理由から見ていきましょう。
美しい樹形と美しい紅葉をキープするため
もみじは生長が早く、放っておくと枝が四方へ伸びて樹形が乱れ、見映えが損なわれます。
また、枝葉が混み合うと内側まで日が届かず、葉が色づきにくくなります。
不要な枝を整理して光と風を行き渡らせることで、秋に葉全体が美しく染まりやすくなります。
日当たりと風通しを良くして病害虫を防ぐため
枝葉が密集したもみじは内部が蒸れやすく、うどんこ病やアブラムシ、テッポウムシなどが発生しやすくなります。
剪定で枝を間引いて風の通り道をつくると、湿気がこもりにくくなり、病害虫の予防につながります。
健康な状態を保つことが、結果として木の寿命を延ばすことにもなるわけです。
庭のスペースに合わせるため
もみじは地植えにすると、条件しだいで十メートル以上に育つこともあります。
大きくなりすぎると、隣家へ枝が越境したり、落ち葉のトラブルにつながったりしかねません。
定期的に剪定して樹高や横幅を抑えれば、庭の広さに見合った姿で長く付き合っていけるでしょう。
紅葉の剪定時期はいつ?

もみじに適した剪定の時期を、二つに分けて確認していきましょう。
落葉期の11月〜2月が剪定に最適
休眠中の木は養分を幹の中心にためて活動を休めているため、枝を切ってもダメージを受けにくくなります。
葉がないぶん枝ぶりがよく見え、不要な枝を見極めやすいという利点もあります。
太い枝を切る強い剪定や、木を小さくする剪定も、この時期に行うのが基本です。
ただし、もみじは『早寝早起きの木』と呼ばれ、一月ごろから少しずつ目覚めはじめます。
そのため、できれば十一月から十二月に、遅くとも二月のうちに作業を終えるのが理想的です。
軽剪定は5月の新緑後も可能
この軽い剪定は『透かし剪定』と呼ばれ、込み入った枝を抜いて日当たりと風通しを整える作業です。
夏を迎える前に内部の枝を透かしておくと、蒸れによる病害虫を防ぎやすくなります。
ただし、この時期は休眠期ではないため、樹形を大きく変えるような強い剪定は避けてください。
剪定時期の使い分けを、表にまとめます。
| 時期 | 剪定の種類 | 作業の内容 |
|---|---|---|
| 11月〜2月(落葉期) | 基本剪定・強剪定 | 太い枝の整理、樹形づくり、小さくする剪定 |
| 5月中旬〜7月初旬(新緑後) | 軽い透かし剪定 | 混み合った枝を間引いて風通しを確保 |
紅葉を剪定してはいけない時期

知らずに切ってしまうと木を弱らせる原因になるため、二つの時期を押さえておきましょう。
3月は樹液が止まらず枯れる原因になる
もみじは早めに活動を再開し、この時期になると根から吸い上げた樹液が枝の先へと勢いよく流れはじめます。
活動が始まってから枝を切ると、切り口から樹液が止まらずに漏れ出し、木が体力を失ってしまいます。
ひどい場合はそのまま枯れ込むこともあるため、二月を過ぎたら強い剪定は控えるのが賢明です。
6~8月の強剪定は葉焼け・樹勢低下を招く
この時期に大きく枝を切ると、内部の枝や幹に直射日光が当たり、葉焼けを起こしやすくなります。
さらに、夏の強剪定は木を消耗させて樹勢を弱めるうえ、反動で枝が四方へ暴れるように伸びる原因にもなります。
どうしても枝が気になるときは、七月初旬までに軽い透かし剪定でとどめておきましょう。
避けるべき時期と理由を、表で整理します。
| 避けたい時期 | 起こりやすいトラブル |
|---|---|
| 3月前後(芽吹き期) | 切り口から樹液が止まらず、木が弱る |
| 6〜8月(真夏)の強剪定 | 葉焼け、樹勢の低下、枝の暴れ |
紅葉の剪定に必要な道具

ここでは、最低限用意しておきたい四つの道具を紹介します。
す。
細い枝や仕上げに使う剪定ハサミ
細い枝や葉のついた小枝を切り落とし、樹形を仕上げる作業に使います。
もみじは枝が繊細なので、太さ一センチ未満の細い枝は手で折り取ることもできます。
自分の手になじむ、よく切れる剪定バサミを選ぶと、切り口がきれいに仕上がります。
太い枝をラクに切る太枝切りノコギリ
直径が二センチを超えるような枝は、無理にハサミで切ると断面がつぶれ、回復が遅れてしまいます。
太枝切りノコギリを使えば、太い枝も切り口をなめらかに切り落とせます。
切れ味のよい刃を選ぶと作業の負担が減り、木へのダメージも抑えられるでしょう。
切り口を病気から守る癒合剤
切り口がむき出しのままだと、そこから雑菌や害虫が入り込み、枝枯れや病気を招くことがあります。
切った断面に癒合剤を塗っておくと、切り口を保護して木の回復を助けられます。
とくに直径の大きな枝を切ったときは、忘れずに塗布しておくと安心です。
安全に作業するための軍手・脚立
手を保護する軍手は、枝でのすり傷やとげから手を守ってくれます。
高所の枝を切るときは、安定した脚立を使い、無理な姿勢での作業を避けましょう。
道具をひととおりそろえたところで、おもな役割を表にまとめます。
| 道具 | おもな役割 |
|---|---|
| 剪定バサミ | 細い枝の切り落としと仕上げ |
| 太枝切りノコギリ | 太い枝をなめらかに切る |
| 癒合剤 | 切り口を保護し病気を防ぐ |
| 軍手・脚立 | 安全に作業するための備え |
紅葉の剪定はどこを切る?

切るべき枝の見分け方と、基本の切り方を順に見ていきましょう。
不要枝の見分け方(徒長枝・絡み枝・ひこばえ)
代表的な不要枝を、挙げます。
- ●徒長枝:勢いだけ強く、まっすぐ長く伸びすぎた枝
- ●絡み枝:ほかの枝と交差して絡み合った枝
- ●ひこばえ:幹の根元から伸びてくる細い枝
- ●逆さ枝:幹の内側や下向きに伸びた枝
これらの枝は養分を無駄に使い、風通しや見た目を悪くする原因になります。
不要枝を見つけたら、分岐のつけ根からしっかり切り落とすのが基本です。
枝の途中で切ると、その切り口から複数の枝が暴れるように伸びてしまうため注意してください。
枝分かれのY字を意識した切り方
二股に分かれた枝では、外側へ向かう枝を残し、内側や上へ向かう枝を分岐のつけ根から切ります。
外向きの枝を残していくと、枝が外へ広がり、もみじらしい横に伸びやかな樹形に整います。
一本の枝を切るたびに完成形をイメージすると、全体のバランスを崩さずに進められるでしょう。
切り口は枝元を少し残してカット
幹や親枝のきわでぴったり切り落とすと、傷が大きくなって木が回復しにくくなります。
枝の付け根にあるふくらみ(ブランチカラー)を少し残して切ると、その部分が傷をふさぐ働きをしてくれます。
一方で、細い不要枝は長い切り残しをつくらないよう、分岐のきわで切るのがコツです。
太い枝を切ったあとは、切り口に癒合剤を塗って保護しておきましょう。
太い親枝や主幹は切ってはいけない
木の骨格を支える太い枝を一度に切り落とすと、切り口から枯れ込んだり、木全体が弱ったりする危険があります。
どうしても太い枝を整理したい場合は、一年に一度ではなく、数回の冬に分けて少しずつ進めます。
木の力を超えた剪定は枯れにつながるため、欲張らず段階的に行うことが大切です。
紅葉を小さくする剪定方法

樹高を下げる方法と横幅を抑える方法を、それぞれ見ていきましょう。
樹高を下げる芯止めの手順
手順は、次のとおりです。
- ●いちばん高く伸びた主軸の枝をたどり、下のほうの枝分かれを見つける
- ●目指す高さにある分岐のつけ根で、上へ伸びる枝を切り落とす
- ●残した枝が新しい主軸になるよう、外向きの枝を選んで整える
芯止めは木に負担がかかるため、休眠期である冬に行うのが鉄則です。
一度に大きく切り下げず、樹形を見ながら数年かけて目標の高さへ近づけると安心といえます。
横幅を抑える透かし剪定の手順
手順は、次のとおりです。
- ●外へ長く飛び出した枝を、分岐のつけ根から切り戻す
- ●内側で混み合った枝や重なった枝を間引く
- ●全体を透かして、枝と枝のあいだに空間をつくる
枝の途中で切りそろえると、そこから枝が暴れて逆に茂ってしまうので避けてください。
つけ根から間引くように切ると、すっきりとした自然な樹形を保ちながら横幅を抑えられます。
強剪定後の養生
切り口にはかならず癒合剤を塗り、雑菌や乾燥から断面を守ります。
土が乾いたらたっぷりと水を与え、根の負担をやわらげましょう。
強剪定の直後は木が弱っているため、肥料は控えめにし、回復を待ってから少しずつ施すのが安心です。
剪定後の紅葉を美しく保つ方法

剪定後に意識したい三つのポイントを紹介します。
剪定後の水やりと肥料の与え方
地植えの木は基本的に雨水でまかなえますが、乾燥が続くときは土が乾いたら水を与えましょう。
肥料は、休眠期の十二月から二月ごろに『寒肥(かんごえ)』として有機質肥料を株元に施すと効果的です。
与えすぎは逆効果になるため、木の大きさに合わせた量を守ることが大切です。
切り口の癒合剤と保護
とくに太い枝の断面は、雑菌や害虫の侵入口になりやすい部分です。
切ったその日のうちに癒合剤を塗り、切り口をしっかりふさいでおきましょう。
細い枝の小さな切り口であれば、神経質に塗る必要はありません。
翌年の紅葉を良くする日当たり調整
もみじは適度に日光を浴びることで、秋に葉がきれいに紅葉します。
ただし、真夏の強すぎる西日は葉焼けの原因になるため、半日陰になる場所が理想的といえます。
剪定で枝を透かして木全体に光と風を行き渡らせると、翌年の紅葉がいっそう美しくなるでしょう。
紅葉の剪定時期に関するよくある質問

もみじの手入れに取りかかる前の疑問解消に、役立ててください。
| 剪定をしたらダメな時期はいつですか? |
|
| 紅葉の剪定を避けるべきなのは、芽吹きはじめる三月前後と、生育が盛んな真夏の六月から八月です。 三月前後は樹液が動き出し、切り口から樹液が止まらずに木が弱ってしまいます。 真夏の強剪定は、葉焼けや樹勢の低下、枝の暴れを招くため避けましょう。 枝を整えたいときは、落葉期の十一月から二月、または軽い剪定なら新緑後の五月中旬から七月初旬を選ぶと安心です。 |
| 盆栽の紅葉の剪定時期はいつですか? | |
| 盆栽のもみじは、庭木とは手入れの仕方が少し異なります。 太い枝を整理する剪定は、庭木と同じく落葉期の十一月から二月に行います。 加えて盆栽では、春に伸びた新芽を摘む芽摘みや、初夏に葉を切り取る葉刈りといった、こまやかな管理を組み合わせます。 繊細な作業が多いため、はじめは無理をせず、基本の落葉期剪定から取り組むとよいでしょう。 |
| もみじの剪定で失敗しないコツは? | |
| もみじの剪定で失敗しない最大のコツは、落葉期という適切な時期を守ることです。 そのうえで、太い枝を一度に切らず数回の冬に分ける、不要枝は分岐のつけ根から切る、太い切り口には癒合剤を塗る、という三点を意識します。 もみじは繊細な木なので、欲張らず少しずつ整えることが、美しい樹形を保つ近道です。 大きな木の剪定や強剪定に不安がある場合は、無理をせず専門業者に相談するのも確実な方法といえます。 |
紅葉の剪定ならお庭の大将にお任せください

もみじは休眠期が短く樹液も動きやすいデリケートな木のため、適期を外した剪定や太い枝の強剪定は、枯れにつながるリスクをともないます。
高く育った木の剪定や、大きくなりすぎた木を小さくする作業となると、高所での危険や専門的な判断も求められます。
大切なもみじを傷めずに整えたいなら、経験豊富なプロへ任せるのが安心です。
お庭の大将は、北海道から沖縄まで日本全国に対応する、庭まわりの専門サービスです。
庭木の植栽から日々のお手入れまで、幅広い作業を承っております。
- ●植栽
- ●剪定・切り戻し
- ●伐採・抜根
- ●草刈り・芝刈り
- ●防草シート施工
- ●砂利敷き
- ●庭木の消毒 など
地域に密着して店舗を構えているため、お住まいの土地の気候や樹木の状態に合わせたご提案ができます。
お見積もりは無料で、作業後に追加料金をいただくこともありません。
受付時間は9:00〜19:00、年中無休で対応しております。
紅葉をはじめ庭木の剪定でお困りの際は、どうぞお気軽にお庭の大将までお問い合わせください。




