

結論からいうと、丁寧に下地を作り、適切な時期に適切な張り方で取り組めば、初心者でも自宅の庭に芝生を張ることは可能です。
そこで本記事では、DIYによる芝生の張り方を具体的な手順に沿って徹底解説します。芝の種類や最適な時期、4つの張り方の特徴、費用相場まで網羅して紹介するので、ぜひ参考にしてください。
この記事を読むことで、理想の芝生を自宅で手に入れるステップがすべて分かります。
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芝の張り方は下地づくりと張り方の選択で仕上がりが決まる

●きれいな芝生に仕上げるための3つの基本
●初心者でも失敗しにくい芝張りのコツ
上記2点について詳しく解説するので、芝生の張り方の基本中の基本として頭に入れておきましょう。
きれいな芝生に仕上げるための3つの基本
@日当たりと水はけ(排水性)の確保
A凸凹のない平らな下地づくり
B植え付け直後の徹底した水管理
これらを無視して適当に植えてしまうと、せっかく購入した芝生が部分的に枯れてしまったり、成長にムラが出たりする原因になります。
@日当たりと水はけ(排水性)の確保
芝生は、日光を好む植物です。健康に青々と育てるには、日当たりが良い場所を選ぶことが大前提となります。
また、水はけが悪いと、根腐れが起こる要因になります。雨が降ったあとに水が溜まりやすい粘土質の土壌の場合は、あらかじめ川砂やパーライトなどを混ぜて土壌改良を行いましょう。
A凸凹のない平らな下地づくり
地面の表面にデコボコがあると、低い部分に水が溜まって病気が発生したり、芝刈りの際に凸部分を深く刈りすぎて軸刈りを起こしたりします。軸刈りとは、根元の茶色い部分が露出して見栄えが悪くなった状態のことです。
土を細かく耕した後は、レーキなどを使って平らにならし、均一な高さに整えてください。
B植え付け直後の徹底した水管理
芝を張ったばかりの時期は、まだ地面に根が張っていないため自力で水分を吸収できません。完全に活着して根付くまでの約1ヶ月間は、乾燥させないよう毎日の水やりが不可欠です。
特に最初の2週間は、土の奥深くまで水が染み込むよう、天候に合わせて朝や夕方にたっぷりと水を与え続けてください。
初心者でも失敗しにくい芝張りのコツ
芝を並べた際にできる隙間には、必ず目土(めつち)と呼ばれる専用の土をしっかりと詰め込んでください。これにより乾燥を防ぎ、新しい根の成長を促します。
また、芝を敷いた後は板などを乗せて上からしっかり踏み固めることで、芝の根と地面の土が隙間なく密着し、根付きが良くなります。
さらに、計算より1〜2割ほど多めの枚数の芝を用意しておくと、端の微調整で足りなくなる失敗を防げます。
芝の種類と選び方

●広く使われているものは高麗芝
●耐久性を重視するなら野芝
●冬場でも緑を維持しやすい西洋芝
この章では、国内の一般家庭のお庭でよく使われる3種類の芝生について解説します。
広く使われているものは高麗芝
冬になると休眠期に入り、一時的に茶色くなりますが、春になれば再び青々とした新芽が芽吹きます。特別なこだわりがなければ、高麗芝を選ぶのが最も失敗が少なくおすすめです。
耐久性を重視するなら野芝
病害虫や乾燥、寒さにも強く、他の芝生に比べて成長が比較的ゆっくりなため、年間の芝刈り回数を減らせる管理の手軽さも大きなメリットです。
葉が粗いため繊細さには欠けますが、とにかく丈夫で手入れが楽な芝生を求める方に適しています。
冬場でも緑を維持しやすい西洋芝
ただし、夏の暑さや日本の高温多湿には極めて弱いため、夏場の徹底した水やりや病気対策、頻繁な芝刈りなど、日本芝に比べてこまめなお手入れが必要です。近年は暑さに強い暖地型もありますが、管理の難易度が高いため、やや上級者向けの種類といえます。
芝張りに適した時期

●春の3〜6月が最適
●秋の9〜10月もおすすめ
●夏や冬は避ける
失敗を防ぐため、推奨される季節とその理由を確認しておきましょう。
春の3〜6月が最適
梅雨の時期に入れば水やりの手間を減らせる点も、DIY初心者にとっては大きなメリットでしょう。春の間に十分な根を張らせておくことで、その後の過酷な夏の暑さにも耐えられる丈夫な芝生に育ちます。
秋の9〜10月もおすすめ
ただし、寒冷地などではすぐに冬の休眠期に入ってしまい、根が十分に張る前に枯れてしまう恐れがあります。お住まいの地域の気候を見極め、本格的な寒さが到来する前に作業を終わらせるのがポイントです。
夏や冬は避ける
また、冬場は多くの芝生が成長を止めて休眠期に入るため、地面に根を張ることができません。過酷な環境下での作業は失敗のもとになるため、春か秋のベストシーズンを待つことを強くおすすめします。
芝の張り方4種類と仕上がりの違い

| 張り方 | 必要枚数 | 仕上がりまでの期間 | 特徴・おすすめな人 |
| ベタ張り | 多い | 最も早い | 隙間なく敷き詰める 早く綺麗な庭にしたい方向け |
| 目地張り | 普通 | 数ヶ月〜半年 | 数センチの隙間を空ける DIYで一番人気 |
| 市松張り | 少ない | 半年〜1年 | 交互に空間を空ける 時間はかかっても予算を抑えたい方 |
| すじ張り | 少ない | 半年〜1年 | 列状に並べていく 広い敷地や斜面の土留めに |
ベタ張りで隙間なく仕上げる
最大のメリットは、植え付けた直後から隙間のない美しい緑の絨毯が完成すること。隙間がないため雑草が生えにくく、大雨が降っても土が流れ出す心配がありません。
一方で、他の張り方に比べて多くの芝生を必要とするため、購入費用が高くなるというデメリットがあります。予算に余裕があり、とにかく早くきれいなお庭に仕上げたい方におすすめです。
目地張りで芝を節約
適度な隙間を空けることで、ベタ張りに比べて使用する芝生の量を約2〜3割ほど節約できるのが大きなメリットです。空いた隙間は、数ヶ月から半年ほどで新しい芝が伸びて自然と埋まります。費用を抑えつつ、比較的早い段階で全面を緑に覆いたい場合におすすめです。
市松張りでコストを抑える
ただし、空いた空間が芝生で完全に埋まるまでには、半年から1年以上の長い期間が必要です。また、芝生が広がるまでは、土が露出しているため雑草が生えやすく、こまめな草むしりが欠かせません。
すじ張りで広い面積に対応
市松張りと同様に少ない芝生の量で広範囲に対応できるため、コストパフォーマンスに優れているのが特徴です。全面が緑で覆われるまでには時間がかかりますが、斜面での作業がしやすく、雨による土壌流出を防ぐ効果があります。
一般的な住宅の平らな庭よりは、広い傾斜地などに向いたく工法です。
初心者でも失敗しない!DIYによる芝張りの手順

●準備する道具と芝の枚数の計算
●芝張り前の下地のつくり方
●芝を仮置きしてレイアウトを決める
●端から順に芝を張る
●目地に目土を擦り込む
●転圧して芝と地面を密着
●たっぷり水やり
全体の流れを把握して、理想の緑のお庭づくりに挑戦してみましょう。
準備する道具と芝の枚数の計算
道具はスコップやレーキ(熊手)、目土を擦り込むトンボやデッキブラシ、水やり用のホースを用意します。芝生の枚数は張る場所の面積から算出しますが、一般的なベタ張りなら面積通りの枚数、目地張りなら2〜3割ほど少なく準備してください。
端のカットや調整で余分に必要となるケースが多いため、計算した総数よりも1〜2割ほど多めに発注しておくのがおすすめです。
芝張り前の下地のつくり方
水はけが良く、凸凹のない平らな土壌を作ることが、芝生を健康に育てるための絶対条件です。水はけの悪い粘土質の土であれば川砂を混ぜ、栄養の足りない土であれば改良土を加えるなど、お庭の状況に合わせた土壌改良を行います。
少し手間はかかりますが、ここでの妥協は禁物です。丁寧な土台を作っておくことで、数年後まで青々と美しい芝生を維持できます。
芝を仮置きしてレイアウトを決める
以下の4つのステップに沿って下地の最終調整をしながら、効率よく作業を進めていきましょう。
●雑草・石・古い芝の除去
●10〜15cm掘り起こして耕す
●元肥を混ぜて土壌を整える
●表面を平らにならして転圧
雑草・石・古い芝の除去
まずは作業エリアにある雑草や大きめの石、古い芝生などを根こそぎ取り除きます。これらが残っていると、新しい芝生が浮き上がって根付けなくなったり、後から雑草が突き抜けて生えてきたりして、見栄えが悪くなります。特に、宿根草の根は丁寧に取り除いてください。
10〜15cm掘り起こして耕す
次に、スコップなどを使って地面を10〜15cmほどの深さまでしっかりと掘り起こし、土を細かくほぐしながら耕します。目的は、土の中に空気を送り込み、固まった地面を柔らかくすることです。これによって、新しく張る芝生の根が地中深くへとスムーズに伸びていきやすくなります。
元肥を混ぜて土壌を整える
耕した土に、芝生専用の元肥(もとごえ)を均一に混ぜ込んでいきます。元肥は、植え付け直後の芝生が最初に吸収する、大切な栄養源です。これに加えて、土質に合わせて水はけを良くする川砂や、保水性を高める黒土などをブレンドし、芝生の成長に最適な床土(とこつち)を完成させます。
表面を平らにならして転圧
肥料を混ぜたら、レーキなどを使って表面を平らにならします。その後、平らな板を敷いて上から踏み固める転圧を行い、土を適度に引き締めましょう。ここで地面をしっかりと平らにしておかないと、雨が降ったときに水たまりができ、芝生が部分的に腐ってしまう原因になります。端から順に芝を張る
また、芝生を並める際は、目地が十字に交わらないよう、レンガ模様のように互い違いにずらしながら配置するのがポイントです。こうすることで、雨が降ったときに目地の土が流出しにくくなり、根付き後の見栄えも美しく仕上がります。
目地に目土を擦り込む
スコップで目土を全体にまいた後、デッキブラシやトンボを使って、隙間に隙間なく擦り込むように広げてください。芝生の葉先が1cmほど少しのぞくくらいまで、均一に薄くかぶせるのがコツです。
転圧して芝と地面を密着
芝生の根は、地面の土と1隙間なくぴったりと密着していなければ、水分や栄養を吸い上げることができません。平らな板を芝生の上に置き、その上から体重をかけて満遍なく踏み込んでいきましょう。
凸凹がなく、歩き心地の良い芝生へと仕上げるには、このひと手間が大切です。
たっぷり水やり
水が下地層の奥深くまでしっかり染み込むように、時間をかけてたっぷりと散水してください。張りたての芝生にとって、乾燥は大敵です。ここから約1ヶ月間は、毎日の水管理を徹底しましょう。
芝の張り替えが必要なサインとやり方

●張り替えを検討すべき芝の状態
●古い芝と土を剥がす
●新しい芝を張り直す
●部分的な張り替えで済むケース
この章では、上記の内容について詳しく解説します。
張り替えを検討すべき芝の状態
●全体的な枯れ
●雑草の深刻な大繁殖
水やりや肥料などの手入れを続けても緑が戻らず、地面の大部分が茶色く枯れたままの場合は、寿命や病気の可能性があります。また、手で抜くのが不可能なほど雑草が根深く広がってしまった場合も、一度リセットした方が賢明です。
そのほか、長年の踏み固めによって地面に激しいデコボコができ、目土での修正が追いつかなくなった状態も張り替えの目安となります。
古い芝と土を剥がす
まず、ターフカッターやスコップを使い、芝生に30cm四方ほどの格子状の切れ目を深く入れていきます。切れ目に沿ってスコップを水平に差し込むと、古い根と一緒に四角いブロック状の芝生を剥がすことが可能です。
このとき、古い根が残っていると新しい芝生の成長を妨げるため、地中10cmほどにある古い土や細かい根も一緒にしっかりと削り落とすのがポイントです。
新しい芝を張り直す
むき出しになった地面を深く掘り起こして耕し、新しい床土や元肥を混ぜて土壌環境を一新しましょう。レーキで表面を平らにならして転圧したあと、新しい芝生を隙間なく並べていきます。
水はけの悪さや日照不足など、以前失敗した原因を考慮し、土壌改良をより念入りに行う、または環境に合った別の品種の芝生を選び直すのがポイントです。
部分的な張り替えで済むケース
●犬のおしっこによる局所的な枯れ
●一部の日陰だけが育たずにハゲてしまった場所
●病気や害虫の被害が特定の狭い範囲にとどまっているケース
傷んだ部分だけを四角く切り取って床土を新しくし、同じ大きさにカットした新しい芝生をはめ込めば、修復作業完了です。
芝張りの費用相場とDIY・業者依頼の比較

●DIYでかかる芝・道具・目土の費用
●業者依頼の1uあたり相場
●業者依頼が向いているケース
それぞれの具体的な費用相場や内訳を比較し、どちらが自分のお庭に適しているか検討してみましょう。
DIYでかかる芝・道具・目土の費用
最も大きな割合を占めるのが芝生の材料費で、ポピュラーな高麗芝であれば1u(1束)あたり1,000円前後で購入できます。これに加えて、芝の乾燥を防ぐ目土(1uあたり約300〜500円)や、初期の肥料代が必要です。
スコップやレーキなどの道具一式をホームセンターで揃えても、数千円程度で収まります。業者に依頼する場合と比較して、初期費用を半分以下に大幅に抑えられる点が魅力です。
業者依頼の1uあたり相場
古い芝生やしつこい雑草の剥ぎ取り・撤去処分が必要な張り替えとなる場合は、さらに撤去費用が別途上乗せされます。その場合は、1uあたり3,000〜10,000円程度まで上がるケースが一般的です。
土壌が粘土質で本格的な土壌改良が必要な場合も、費用が大きく変動することがあります。
業者依頼が向いているケース
お庭の面積が30u(約10坪)を超えるような広い敷地では、DIYだと下地づくりや転圧だけで数日かかり、体力的な負担が大きくなります。また、敷地が凸凹で水はけが極端に悪い場合や、既存の古い芝を綺麗に剥がすのが難しい場合もプロの出番です。
重機を使った完璧な整地と確かな技術により、失敗なく最短で理想の芝生を手に入れられます。
芝生の張り方でよくある質問

| 人工芝を土の上に張ることはできますか? | |
| 土の上に直接人工芝を張ることは可能ですが、そのまま敷くのはおすすめできません。 土の上に直接敷いてしまうと、隙間から雑草が生えて人工芝を押し上げ、表面がデコボコになってしまうからです。また、雨天時に水はけが悪くなり、カビや悪臭が発生する原因にも繋がります。 そのため、施工前には土を平らにならして転圧し、必ず防草シートを敷き詰めた上で人工芝を固定してください。そうすることで、雑草を防ぎつつ、長期間にわたって美しい景観をキープできます。 |
| 芝張り後すぐに歩いても大丈夫ですか? | |
| 芝生を張った直後は、できるだけ上を歩かないように注意しましょう。 植え付けたばかりの芝生は、まだ地面に根が張っておらず、ただ土の上に載っているだけの非常に不安定な状態だからです。この時期に人が立ち入ったり、ペットを走らせたりすると、芝生がズレて隙間が生じたり、踏まれた部分が沈んで下地がデコボコに変形したりします。 最低でも3週間から1ヶ月程度、芝生がしっかりと地面に根付いて自立するまでは、立ち入りを制限してください。 |
| 芝の張り替えは何年ごとに必要ですか? | |
| 天然芝には、明確な寿命はありません。定期的な芝刈りや水やり、年に数回の肥料やり、土に穴をあけて空気を送る「エアレーション」などのお手入れを正しく続けていれば、10年でも20年でも美しい状態を維持することが可能です。 ただし、手入れを怠って雑草が定着してしまったり、病害虫で広範囲が枯れ果ててしまったりした場合は、全面的な張り替えが必要になります。日頃のこまめなケアが、寿命を延ばす最大のポイントです。 |
芝の張り方にお困りならお庭の大将にお任せください
ただし、広範囲の整地や重い土壌の改良、古い芝の剥ぎ取り作業などは、想像以上に時間と体力を消耗するものです。「仕事が忙しくて時間がない」「力仕事に自信がない」「絶対に失敗したくない」という方は、プロの手を借りることも検討してみましょう。
「お庭の大将」では、経験豊富な職人が、お庭の環境に合わせた最適な土壌改良から美しい芝張りまで一貫してサポートいたします。凸凹のない理想の緑の絨毯をスピーディーに実現しますので、芝張りでお困りの際は、まずはお気軽にご相談ください。




