
手入れが楽で一年中緑を楽しめる人工芝は人気の一方、ゴキブリやカビ、夏の暑さ、劣化といった話を耳にして、踏み切れない方も多く見られます。
たしかに人工芝には弱点もありますが、その多くは原因さえ知れば対策できるものばかりです。
この記事では、人工芝の代表的なデメリットと、その原因や対策を中心に、天然芝との違い、ベランダ特有の注意点、十年後の劣化のサイン、後悔しない選び方までを詳しく解説します。
人工芝に水まきは必要かといった、よくある疑問にもお答えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
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人工芝のデメリットを買う前に知っておこう

まずは天然芝との違いと、それでも人工芝が選ばれる理由を整理しておきましょう。
人工芝の主な弱点!天然芝との違いは?
人工芝は合成樹脂でできているため、夏に表面温度が上がりやすく、火にも弱い性質があります。
また、初期費用が天然芝より高くつきやすく、寿命を迎えると張り替えが必要になる点も見逃せません。
一方で、天然芝のような水やりや芝刈りに追われることはなく、日々の手間は大きく減ります。
両者の違いを、表で比べてみましょう。
| 項目 | 人工芝 | 天然芝 |
|---|---|---|
| 日々の手入れ | ほぼ不要 | 水やり・芝刈りが必要 |
| 夏の表面温度 | 高くなりやすい | 上がりにくい |
| 初期費用 | やや高め | 比較的安い |
| 寿命 | 約8〜10年で張り替え | 手入れしだいで長く維持 |
| 見た目・感触 | 人工的に見えることも | 自然な見た目と感触 |
それでも人工芝が選ばれる理由
おもな魅力は、次のとおりです。
- ●水やりや芝刈りがほぼ不要で、手入れの手間が少ない
- ●一年中、青々とした緑を楽しめる
- ●泥はねがなく、雨上がりでも庭を使いやすい
- ●雑草が生えにくく、草むしりから解放される
とくに共働きで庭の手入れに時間を割けない家庭にとって、管理のしやすさは大きな魅力といえます。
デメリットを正しく対策できれば、人工芝は快適な庭づくりの心強い味方になります。
最大のデメリット!人工芝の下にゴキブリや虫が湧く

ただし、人工芝そのものがゴキブリの餌になるわけではなく、敷いただけで虫が増えるとはかぎりません。
むしろ土や雑草が減ることで、かえって虫が寄りにくくなる場合もあります。
問題になるのは、人工芝まわりの環境しだいで虫の温床ができてしまうケースです。
ゴキブリが集まる理由は湿気と隠れ場所
水はけが悪く湿気がこもった地面は、ゴキブリが好む高温多湿の住みかになります。
さらに、人工芝とその下のすき間は外から見えにくく、格好の隠れ場所になりがちです。
そこへBBQの食べこぼしやお菓子のかすが加わると、餌と隠れ家がそろい、虫が居つきやすくなります。
裏を返せば、水はけをよくしてゴミをこまめに片づければ、ゴキブリの発生はぐっと抑えられます。
ダンゴムシ・クモ・蚊が発生するケース
代表的なものを、整理します。
- ●ダンゴムシ:湿った落ち葉やすき間にたまった土を好む
- ●クモ:ほかの虫を求めて、すき間や縁に巣を張る
- ●蚊:水たまりや排水不良の湿った場所で発生する
- ●ムカデ:湿気の多い人工芝の下に潜むことがある
いずれも湿気とたまった汚れが共通の原因で、人工芝特有の問題というわけではありません。
落ち葉やゴミを取り除き、水はけを保つことが、こうした虫を遠ざける基本といえます。
人工芝で後悔しやすい代表的なデメリット

ここでは、代表的なデメリットを順番に見ていきましょう。
夏は表面温度が60℃を超えて熱がこもる
合成樹脂でできた人工芝は熱を吸収しやすく、真夏の直射日光を浴びると表面が高温になります。
ある実験では、気温三十三度ほどの真夏日に、遮熱タイプの人工芝でも表面温度は六十度を超えたほどです。
これでは裸足で歩いたり、子どもやペットを遊ばせたりするのは難しいでしょう。
対策としては、暑い時間帯に水をまく『打ち水』が効果的で、表面温度を一時的に大きく下げられます。
施工費が天然芝より高くつきやすい
きれいに仕上げるには雑草の除去や地面をならす下地づくりが欠かせず、その手間が費用に反映されます。
製品代と施工費を合わせると、一平方メートルあたり一万円近くかかることも珍しくありません。
庭の広さや形状、地面の状態によっては、さらに費用がかさむ場合もあります。
ただし、敷いたあとは芝刈りや水やりの手間や費用がほとんどかからず、長い目で見れば差は縮まるといえます。
火に弱くBBQやタバコの火種で溶ける
バーベキューの火の粉やタバコの火種が落ちると、その部分が溶けたり焦げたりしてしまいます。
一度溶けた人工芝は元に戻らず、補修や部分的な張り替えが必要です。
防炎タイプの製品もありますが、これは燃え広がりにくいだけで、まったく燃えないわけではありません。
人工芝の上で火を扱うときは、耐熱シートを敷くなど、火種を直接落とさない工夫を心がけましょう。
水はけが悪いとカビ・コケが発生
雨水や散水が下にたまったままになると、湿気がこもって菌が繁殖しやすくなります。
とくに日当たりの悪い北側の庭や、建物の陰になる場所では発生しやすい傾向です。
カビやコケは見た目を損なうだけでなく、すべりやすくなって安全面でも問題になります。
防ぐには、水はけのよい下地をつくり、定期的に表面を清掃しておくことが大切です。
廃棄時に産業廃棄物扱いで処分費がかかる
人工芝は合成樹脂でできており、量がまとまると家庭ごみとして出せないことがあります。
その場合は、自治体のルールに従って粗大ごみに出すか、専門業者へ処分を依頼することになります。
撤去時には固定ピンや下地の防草シート、敷き砂なども一緒に出るため、処分の手間と費用がかさみがちです。
張り替えを見据えるなら、撤去や処分まで対応してくれる業者に相談しておくと安心といえます。
雑草が防草シートの隙間から生える
下に敷いた防草シートのつなぎ目やすき間、固定ピンの穴などから、雑草が顔を出すことがあります。
飛んできた種が人工芝のパイルのあいだに落ち、そこで発芽してしまうケースもあります。
こうした雑草を放っておくと、人工芝を押し上げて凹凸やはがれの原因になりかねません。
防草シートをすき間なく重ねて敷くことが、雑草を防ぐ何よりの対策です。
地面の凹凸でつなぎ目が浮く
小石や根の取り残し、土の凹凸があると、その上の人工芝が波打ったり段差ができたりします。
つなぎ目が浮くと見た目が悪いだけでなく、つまずきの原因にもなって危険です。
こうした失敗は、敷く前の整地が不十分なときに起こりやすくなります。
平らで締まった下地を丁寧につくることが、美しい仕上がりへの近道といえます。
水はけが悪いと泥はねや臭いが残る
下に水がたまると、人工芝のすき間から泥がはね上がり、表面が汚れやすくなります。
たまった水に落ち葉やペットの排せつ物が混じると、嫌な臭いの原因になることもあるでしょう。
ペットを遊ばせる庭では、とくに排水と清掃に気を配りたいところです。
下地に勾配をつけて水はけを確保すれば、泥はねや臭いの多くは防げます。
ここまでのデメリットと対策の方向性を、表にまとめます。
| デメリット | おもな原因 | 対策の方向性 |
|---|---|---|
| 夏の高温 | 樹脂が熱を吸収する | 遮熱タイプ・打ち水 |
| 施工費が高い | 下地づくりに手間 | 長期の維持費で比較 |
| 火に弱い | 樹脂が溶ける | 火気の近くで使わない |
| カビ・コケ | 水はけ・日当たり不良 | 下地の排水と清掃 |
| 処分費 | 量が多く処分が大変 | 業者に撤去まで依頼 |
| 雑草 | シートのすき間 | 防草シートを隙間なく |
| つなぎ目の浮き | 下地の凹凸 | 丁寧な整地 |
| 泥はね・臭い | 排水不良 | 勾配をつけて清掃 |
ベランダに敷いた人工芝で起きやすいデメリット

代表的な三つのデメリットを確認しておきましょう。
熱の反射で部屋が暑くなる
高温になった人工芝の熱が照り返し、床や窓ぎわから部屋へ伝わってきます。
コンクリートのベランダはもともと熱がこもりやすく、人工芝が加わると蓄熱しやすい環境になりがちです。
遮熱タイプを選んだり、打ち水やすだれを併用したりすると、室内への影響をやわらげられるでしょう。
排水溝が詰まりやすくなる
ベランダの人工芝で気をつけたいのが、排水溝の詰まりです。
人工芝が排水口をふさいだり、すき間にたまったほこりや落ち葉が流れ込んだりして、水はけが悪くなります。
排水が滞ると、雨のあとに水たまりができ、カビや虫、臭いの原因になります。
排水口まわりは人工芝で覆わず、定期的に掃除できるようにしておくことが大切です。
ゲリラ豪雨で水があふれると、階下への漏水トラブルにつながるおそれもあります。
賃貸では原状回復リスクがある
接着剤で固定したり、両面テープの跡が残ったりすると、退去時に元へ戻せないことがあります。
ベランダの床に色移りやカビ跡が残ると、修繕費を求められる場合もあります。
賃貸では、置くだけで敷けるジョイントタイプを選び、はがせる範囲で使うのが無難です。
契約内容によって扱いが異なるため、不安なときは管理会社に確認しておくと安心といえます。
人工芝は10年後どうなる?寿命と劣化のサイン

一般的な耐用年数は八年から十年ほどで、年月とともに少しずつ劣化が進みます。
ここでは、張り替えの目安となる劣化のサインを紹介します。
パイルが寝て元に戻らない
人がよく歩く場所や物を置いた場所は、パイルが寝たまま起き上がらなくなってきます。
新品のころのふかふかとした踏み心地が失われ、見た目もぺたんとした印象になります。
ブラッシングで一時的に立て直せるものの、年数が経つほど戻りにくくなるでしょう。
紫外線で色あせ・変色が進む
鮮やかだった緑がだんだんと白っぽく、あるいは黄ばんだ色合いに変わってきます。
とくに日当たりの強い場所ほど、変色のスピードは早まる傾向です。
紫外線に強い製品を選べば色あせは抑えられるものの、経年での変化はある程度避けられません。
つなぎ目がはがれて段差ができる
固定ピンのゆるみや接着部分の劣化によって、シート同士が浮き上がる状態になります。
浮いた部分は段差となり、つまずきの原因になるうえ見た目も損なわれます。
こうしたサインが増えてきたら、部分補修や全体の張り替えを検討する時期でしょう。
おもな劣化のサインを、まとめておきます。
- ●パイルが寝て起き上がらない
- ●緑色が白っぽく、または黄ばんで色あせる
- ●つなぎ目や端がはがれて段差ができる
- ●表面のひび割れや破れが目立つ
これらのサインが重なってきたら、八年から十年を目安に張り替えを考える時期といえます。
デメリットを減らす人工芝の選び方と敷き方

後悔しないための、選び方と敷き方のポイントを紹介します。
遮熱・制電タイプで夏の熱さを抑える
遮熱タイプは日光の熱を反射しやすく、表面温度の上がり方をやわらげてくれます。
あわせて、静電気を抑える制電タイプを選ぶと、冬場のパチッとした不快感も軽くなります。
完全に熱を防げるわけではないため、暑い日の打ち水と組み合わせると、より快適に過ごせるでしょう。
高密度パイルで耐用年数10年以上を狙う
一平方メートルあたりの芝の本数が多い高密度タイプは、踏み心地がよく、へたりにくい特長があります。
密度が高いほどパイルが支え合うため、十年以上の耐用年数が期待できる製品もあります。
価格はやや高めになりますが、張り替えの頻度を減らせると考えれば、結果的に経済的です。
防草シートと下地の整地を丁寧に行う
雑草や石を取り除き、地面を平らにならしてから防草シートを敷くことで、多くのトラブルを防げます。
防草シートはすき間なく重ねて敷き、固定ピンでしっかり留めるのがポイントです。
水はけが悪い場所では、下地にゆるやかな勾配をつけ、排水を意識して整地します。
この一手間が、雑草・カビ・つなぎ目の浮きといったデメリットを抑える土台になります。
DIYより業者施工で仕上がりと耐久性を確保
広い面積や水はけの調整が必要な庭では、下地づくりに専門的な技術と道具が欠かせません。
プロに任せれば、整地から人工芝の固定まで丁寧に行われ、つなぎ目の浮きや雑草も防ぎやすくなります。
施工後の不具合に対応してくれる業者であれば、長く安心して使えます。
費用はかかるものの、後悔ややり直しのリスクを考えれば、十分に価値のある選択でしょう。
人工芝のデメリットに関するよくある質問

庭づくりの判断材料として、役立ててください。
| 人工芝と天然芝・砂利はどれが向いている? |
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人工芝・天然芝・砂利は、それぞれ向いている人が異なります。 手入れを減らして一年中緑を楽しみたいなら人工芝、自然な見た目や感触を重視するなら天然芝が向いています。 雑草対策を優先したい、管理をとことん楽にしたいという場合は、砂利敷きも有力な選択肢です。 それぞれの特徴を、表で比べてみましょう。
庭の使い方や手入れにかけられる時間を基準に選ぶと、後悔しにくくなります。 |
| 人工芝の上で子どもやペットが遊んでも大丈夫? |
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| 人工芝は、子どもやペットが遊ぶ場所としても使えます。 土や泥がつかず、転んでもクッション性があるため、安心して遊ばせやすい点が魅力です。 ただし、夏は表面温度が高くなるので、暑い時間帯は打ち水をしたり日陰をつくったりする配慮が必要です。 また、ペットの排せつ物はこまめに洗い流し、清潔を保つことで臭いや虫を防げます。 肌の弱いお子さんには、毛足がやわらかく肌触りのよい製品を選ぶと安心でしょう。 ### 人工芝に水まきは必要? 人工芝は、生育のための水やりは必要ありません。 天然芝のように枯らさないための散水は不要で、ここが手入れの楽な大きな理由です。 ただし、夏の暑さをやわらげる打ち水や、汚れを洗い流す掃除のための水まきは役立ちます。 ペットの排せつ物や砂ぼこりを流すために、ときどき水で流すと清潔に保てます。 日常的な水やりからは解放されるものの、清掃目的の水まきは取り入れるとよいでしょう。 |
| 人工芝は冬場どうなる? |
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| 人工芝は、冬でも緑のままで枯れることがありません。 天然芝が冬に茶色く枯れ込むのに対し、人工芝は一年を通して鮮やかな見た目を保てます。 ただし、霜や雪が降る地域では、表面が凍ってすべりやすくなる点には注意が必要です。 凍結した状態で無理に歩いたりブラッシングしたりすると、パイルを傷めるおそれがあります。 雪は自然に解けるのを待つか、やわらかいほうきでそっと払うのが安心です。 |
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夏の暑さや虫、カビ、劣化といった弱点の多くは、適切な製品選びと丁寧な施工、こまめなお手入れで防げます。
とはいえ、下地の整地や水はけの調整、防草シートの施工までを自分で行うのは、手間も技術も必要です。
仕上がりの美しさと長もちを求めるなら、経験豊富なプロに任せるのが安心といえます。
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