すす病になったらどうする?
特徴と発生原因、効果的な防除方法まとめ!
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「大切に育てていた植物が、真っ黒なすすで覆われてしまった…」とお困りの方はいませんか。その症状、「すす病」かもしれません。

すす病は、植物の葉や果実などを黒いすすのようなもので覆ってしまう病気です。初期は小さな黒い点ですが、進行すると葉の表面全体が真っ黒になってしまいます。

この記事でわかること
⚫︎すす病とかかりやすい植物
⚫︎すす病の原因とその対策
⚫︎すす病に有効な薬剤と散布時期
⚫︎すす病にかかってしまった果実への影響

今回は、すす病にかかってしまった植物への影響や、おすすめの殺菌剤、散布のタイミングまで徹底解説。

すす病の原因は?治療方法は?予防する方法は?ガーデニング初心者の方の疑問や不安にお答えします。

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すす病とは?黒いすすで葉や枝が覆われる病気

すす病とは、植物の葉や実がすすがついたように黒くなる糸状菌(カビ)の一種です。一度発生すると植物の健康や成長に悪影響を及ぼし、自然に治ることはほぼありません。

植物の葉、茎、花、果実などの表面に発生したすす状のカビは、葉などの表面を覆い光合成を阻害し、植物の成長を妨げるだけでなく品質を低下させます。一方、植物の内部に侵入することはありません。

すす病は植物そのものに寄生することはなく、原因は、カイガラムシやアブラムシ、コナジラミなどの害虫の排泄物です。これらの排泄物に含まれる甘露を栄養源に発生します。

厄介なすす病ですが、早期発見には植物をよく観察することが重要。すす病発生のサインをみてみましょう。

すす病の特徴と見た目のサイン

植物の葉をよく観察してみてください。ツヤがないな、という葉はありませんか?もしかしたら、すす病にかかっているかもしれません。

葉のツヤがなくなるのは、すす病の初期症状です。しかし、栄養不足や日照不足、乾燥など、ほかの理由も考えられるため気付きにくい可能性も。

進行すると、葉や実が黒いすすで覆われたように真っ黒になります。しかし、葉が黒ずむ、黒く変色する病気はほかにもあるため、すぐにすす病とも判断できません。

ほかの病気と区別する方法は、「拭き取り」です。葉の表面が黒くなっていたら、布などで軽く拭き取ってみてください。

黒斑病など、ほかの病気の場合は組織の内部に侵入しているため、拭き取ることはできません。一方、すす病は植物の表面に出るため、拭き取ることができます。

すす病の原因は害虫の排泄物

すす病が植物そのものに発生することはありません。すす病は糸状菌と呼ばれるカビであり、糸状菌は空気中や土壌、水中などあらゆるところに存在しています。

この糸状菌が、害虫の排泄物の成分である甘露に付着、繁殖してすす状に広がっていくのが、すす病です。

つまり、すす病の原因はカイガラムシやアブラムシ、コナジラミなど、植物に寄生する害虫の排泄物です。

すす病が発生しやすい季節と環境条件

植物がすす病を発症する原因は、カイガラムシやアブラムシなどの害虫の排泄物です。つまり、これら害虫が発生しやすい季節や環境が、すす病が発生しやすい環境というわけです。

すす病を発生させる可能性がある主な害虫は次の通りです。

害虫 発生しやすい時期
カイガラムシ 1年中
アブラムシ 3月〜10月
エゴノネコアシ 6月〜10月

どの害虫も、日当たりや風通しが悪いと発生しやすくなります。観葉植物やハウス栽培など、室内の場合は季節に関係なく一年中発生する可能性があります。

すす病を発生させやすい害虫の特徴を、それぞれ見てみましょう。

カイガラムシ

カイガラムシは体長2mm〜10mm程度で、貝殻を背負ったような見た目が特徴です。草花、果樹、庭木など種類を問わず幅広い植物の汁を吸い、枝や葉、実に悪影響を及ぼします。

繁殖力が高く、大量繁殖すると植物を枯らしてしまう恐れのあるカイガラムシ。植物を弱らせるのは吸汁による被害だけではありません。

カイガラムシの排泄物に含まれる甘露という成分を栄養源に、すす病が発生、植物の光合成を阻害するなどし、成長を妨げます。

1年中発生する可能性があるカイガラムシですが、特に5月〜7月に注意が必要。風にのって付着するほか、人の衣服を通じて付着することもあります。室内では、換気によって侵入します。

風通しが悪く暗い場所を好むため、日当たりと風通しを改善することが一番の予防になります。

アブラムシ

アブラムシは体長1mm〜4mm程度、緑や黒、赤褐色などさまざまな色があり、日本ではおよそ700種以上がいると言われています。

メスだけで卵を産み、約10日で成虫になるため爆発的に増えやすく、気付いたら植物にびっしり付いていた…ということも。

新芽や花芽といった柔らかい場所が被害を受けやすく、アブラムシは細い口器を刺して栄養や水分を吸い植物を弱らせます。

アブラムシの排泄物を栄養源にすす病が発生するほか、ウイルスを媒介することもあるため注意したい害虫です。

アブラムシの排泄物に含まれる甘露に誘われて、アリが寄ってくることも。植物にアリが付いている場合は、アブラムシの発生を疑いましょう。

発生時期は3月〜5月および9月〜11月。雨に弱く、梅雨時期や真夏は一時的に減少します。しかし、気温が落ち着いてくると再度発生するため注意してください。また、室内など温度管理されている場所では季節を問わず1年中注意が必要です。

コナジラミ

コナジラミは体長1mm〜3mm程度と非常に小さいですが、白いため発見しやすいでしょう。植物の葉裏について吸汁するのが特徴です。

コナジラミの排泄物を栄養源にすす病が発生するだけでなく、ウイルスを媒介することも。薬剤に対する抵抗力がつきやすい厄介な害虫です。

吸汁されると栄養が行きわたらない、すす病発生により光合成が阻害される、ウイルスによる病気などの影響で、枯死してしまうこともあります。

4月〜10月ごろに多く発生しますが、室内など温度管理がなされている場所では1年中発生します。

すす病が発生しやすい植物

すす病は草花、庭木、果実、野菜など、広範囲の植物に発生します。中でも、特にかかりやすい植物の例を見てみましょう。

果樹類

すす病を発生させる原因となる害虫(カイガラムシ、アブラムシ、コナジラミなど)は、レモン、ミカン、ユス、スダチ、カボス、ライムなど、柑橘類の葉や枝を好んで吸汁します。

そのため、果樹の中でも特に柑橘類はすす病が発生しやすいと言えるでしょう。また、ウメやビワ、カキ、イチジクなどもこまめなチェックが必要です。

樹木類

サルスベリは、特にカイガラムシやアブラムシに好まれる樹木のため、すす病の発生に注意が必要です。

そのほか、ツバキ、サザンカ、モチノキ、マサキ、アオキ、カシなどの樹木は枝葉が密集しやすいため、害虫の発生しやすい環境になりがち。すす病を発生しやすく、定期的なお手入れが必要です。

野菜や観葉植物

害虫は、柔らかく甘みのある葉を好みます。そのため、キャベツやブロッコリー、トマト、ナスなども標的になりやすく、すす病が発生しやすいといえます。

室内で育てられることが多い観葉植物は、年間を通して害虫が住みやすい環境であると言え、すす病を起こしやすいでしょう。

人体や食べ物への影響

結論から言うと、すす病の人体への影響はありません。また、すす病は植物そのものには寄生しないため、食べ物への影響もありません。

ただし、すす病のすすが付いた手で食べ物を口にしたりしないでください。すすのついた手はきれいに洗いましょう。果実などにすすが付いていた場合も同様に、すすをキレイに落としてください。

すす病になったらどうすればいい?今すぐできる対処法

大切に育てていた植物がすす病にかかったら、どうすればよいでしょうか。すす病は速やかに対処すれば治療できる病気です。かかったからといってすぐに枯れてしまうことはありません。

すす病を発見したら、すぐにでもできる対処法は次の5つです。

⚫︎濡れ布や水で黒いすすを洗い落とす
⚫︎重曹スプレーで応急処置をする
⚫︎被害が広がった葉や枝を剪定する
⚫︎原因となる害虫を駆除する

現状、症状が出ている箇所の処置と環境の改善にくわえ、原因を排除することが有効です。それぞれ詳しく解説します。

濡れ布や水で黒いすすを洗い落とす

まだ発生初期で、範囲がそれほど広くないなら、水か木酢液を薄めたものに浸した布をかたく絞り、優しく拭き取ってください。

葉の表、裏を1枚1枚丁寧に拭き取るのがポイント。こすりすぎないように注意しましょう。

範囲が広い場合は水で洗い流すのも効果的です。ホースや高圧洗浄機を使って、洗い流してください。

ただし、すす病のもとのなる害虫や害虫の排泄物を駆除できるわけではありません。一時的な処置に過ぎないため、引き続き害虫駆除などの対応が必要です。

重曹スプレーで応急処置

すす病の原因はカイガラムシ、アブラムシ、コナジラミなどの吸汁害虫です。すす病をキレイに拭き取っても、これらの害虫を残したままではすぐに再発してしまうでしょう。

応急処置ではありますが、重曹を使ったスプレーで今、植物を傷つけている害虫を駆除しましょう。

【重曹スプレーの作り方】

@重曹5g(小さじ1)と食用油20mlを水500mlに加えてよく混ぜる
A中性洗剤(台所用洗剤)を1滴〜2滴加える
Bスプレーボトルに移す

食用油と水は混ざりにくいため、中性洗剤を加えて分離を防ぐのがポイントです。家にあることが多い道具で完成するので、急いで対応したいときにも便利です。

【重曹スプレーの使用方法】

@スプレーボトルをよく振る
A害虫がいるところに吹きかける
Bしばらく放置する
C水で洗い流す

重曹スプレーを吹きかけ、害虫が窒息するのを待ってから水で死骸を洗い流します。重曹成分が残ると葉が変色してしまう可能性があるため、きれいな水でよく洗い流しましょう。

室内の場合は、はじめに新聞紙を敷いておくと、後片付けが楽です。

被害が広がった葉や枝の剪定

被害が広がった場合は、思い切って剪定しましょう。真っ黒になってしまった葉は摘み取り、被害が広がっている枝は根元から切り落とします。

罹患した枝葉が残っていると、カビの胞子が舞ってさらに被害を拡大させてしまうため注意が必要です。

さらに、混み合った枝や徒長した枝も切り落とし、風通しと日当たりを改善しましょう。すす病や害虫の発生を予防します。

ただし、強すぎる剪定は植物を弱らせてしまいます。切り落とすのは病気の枝、混み合った枝などにとどめましょう。

また、剪定した枝葉や落ち葉は、菌や害虫の温床になります。袋に入れるなどし、植物から離すとともに、ゴミ回収に出しましょう。

原因となる害虫の駆除

すす病は害虫の排泄物を栄養源に発生し、植物そのものには寄生しません。そのため、やはり原因となる害虫の駆除が一番の対策です。

すす病を引き起こす原因となる代表的な害虫、カイガラムシ、アブラムシ、コナジラミの駆除方法を見てみましょう。

カイガラムシ

カイガラムシは卵、幼虫、成虫と状態によって駆除方法が異なります。

⚫︎卵…葉や枝を切り取る、手やハケで払い落とす
⚫︎幼虫…発生期に月に3回程度殺虫剤を散布
⚫︎成虫…かためのブラシやヘラでこそげ落とす、葉や枝を取り除く

卵がついている枝や葉を切り取ったり、手やハケを使ってこそげ落としたりして駆除します。しかし、卵は小さく見つけにくいため、幼虫になってから駆除する場合もあります。

幼虫は5月〜7月が発生期です。駆除は、卵から孵ったばかりがベストタイミング。月に3回程度、殺虫剤を散布するとよいでしょう。

カイガラムシの成虫は、固い殻に覆われていたり、ロウ状の分泌液をまとっていたりするため、薬剤が効きにくいという特徴があります。

そのため、駆除は物理的に行います。かためのブラシやヘラを使ってこそげ落とすか、被害の大きい枝葉は切り落としましょう。

注意点は、切り落とした枝葉や植物から離し、ゴミ回収に出すこと。そのまま放置すると金や害虫の温床となり、さらに被害が拡大する恐れがあります。

人体に影響はありませんが、まれにアレルギーを起こす方がいるため、駆除にあたる際は必ず手袋をしてください。

アブラムシ

風通しが悪く、高温で乾燥している場所を好むアブラムシは、雨が苦手。被害の範囲にもよりますが、水をかけて洗い流すだけで駆除できることもあります。

しかし、あまりに範囲が広い場合や被害が大きい場合は薬剤を散布して駆除しましょう。

アブラムシが好む環境を作らないことも大切。窒素が多い肥料を与えすぎると、アミノ酸が増えてアブラムシが好む環境になります。

また、徒長枝は風で飛来するアブラムシの標的になりやすいことも。密植も株から株への移動を容易にし、繁殖する原因になります。

⚫︎肥料を与えすぎない
⚫︎適度に剪定する
⚫︎風通し、日当たりを改善する

これらに注意し、環境を改善するとアブラムシを駆除できるだけでなく、予防につながります。

コナジラミ

コナジラミは高温や乾燥した環境を好みます。コナジラミが発生している葉の裏を中心に強めのシャワーを当てて洗い流して駆除します。卵やサナギには薬剤が効きにくいため、使用する場合は繰り返し使用してください。

コナジラミは黄色に集まる習性を持っています。そのため、黄色の粘着シートを植物の近くに設置しておくことで効率的に駆除・捕獲できるでしょう。

また、夜になると葉の先端に集まって動かなくなる特徴があるので、このタイミングで駆除するのも効果的です。

コナジラミの予防は1日に1回〜2回を目安に、葉水すると効果的。葉の裏を中心に霧吹きなどを使って水を吹きかけるだけなので、手軽にお手入れできます。

すす病に効く薬剤と散布時期

すす病の予防、あるいは広まってしまった場合は、薬剤を使用して対策します。薬剤には「殺菌剤」と害虫駆除のための「殺虫剤」があり、それぞれ使用方法や注意事項が異なります。

すす病に効く殺菌剤の選び方や、害虫に効く殺虫剤、使用する際の注意点などを解説します。

すす病に効く殺菌剤の選び方

すす病は糸状菌の一種、つまりカビなので、カビに効く殺菌剤を選びます。一例を紹介します。

⚫︎トップジンM水和剤…「治療効果」と「予防効果」を兼ね備えている
⚫︎ベントーレ水和剤…浸透移行性があり、幅広い病気に効く
⚫︎ダニコール1000…予防効果に優れ、長雨に強い耐雨性がある
⚫︎オーソサイド水和剤…作物の汚れが少ない

殺菌剤を使用する際は、ラベルに記載されている「使用期限」「希釈倍数」「使用回数」を守ってください。

また、殺菌剤はそれぞれ使える植物が指定されています。殺菌剤を選ぶときは、必ず適応作物をチェックしましょう。

適用作物以外に使用してしまうと、薬害によって枯死や生育不良を引き起こすリスクがあります。また、食物の場合、食品衛生法違反や農薬取締法違反に問われる可能性があります。

害虫対策に使えるオルトランなどの殺虫剤

すす病の対策には、なんといっても原因となる害虫対策が一番重要です。植物に発生している害虫の種類に合わせ、殺虫剤を選びましょう。

⚫︎カイガラムシ…オルトラン水和剤、ベストガード粒剤、モスピラン粒剤、スミチオン乳剤
⚫︎アブラムシ…コルト顆粒水和剤、マシン乳剤、ベニカXシリーズ、スミチオン乳剤
⚫︎コナジラミ…ベニカXシリーズ、ダントツ水溶剤、モスピラン粒剤

殺虫剤についてそれぞれ解説します。

オルトラン水和剤

オルトラン水和剤は、カイガラムシをはじめ、アブラムシやコナジラミ、アオムシ、ハマキムシなど幅広い害虫に効く殺虫剤です。

葉や茎から吸収されて植物内に広がる浸透移行性で、広範囲の害虫に対して効果が持続します。

薬剤がかかりにくい場所にいる害虫にも効果があり、目に見える害虫はもちろん、薬剤を散布したあとに発生した害虫にも効果があります。
項目 内容
有効成分 アセフェート50.0%
登録番号 第13175号
性状 類白色水和性粉末 63μm以下
製品特徴 果樹、野菜、畑作物、茶、花類、芝など、適応作物が多い

植物の種類や対象害虫に応じて希釈して使用します。約1,000倍〜2,000倍が一般的。希釈した薬液を霧吹き、噴霧器などを使用し、植物全体にムラなく散布しましょう。希釈した薬剤はその日のうちに使い切り、作り置きはしないでください。


スミチオン乳剤

発売から40年以上経つ薬剤ですが、カイガラムシ、アブラムシなどへの効果や高い安全性が評価されています。

卵から成虫までの各ステージで高い殺虫効果があり、作物の体内に侵入した害虫にも有効です。

項目 内容
有効成分 MEP 50.0%
登録番号 第9576号
性状 黄褐色可乳化油状液体
製品特徴 幅広い植物に使用でき、人畜毒性も低い

対象の植物にもよりますが、約1,000倍〜2,500倍に薄めてじょうろや噴霧器に入れて使用してください。

人畜毒性は低いですが皮膚に刺激があるため、皮膚には付着しないように注意しましょう、もし付着してしまった場合はすぐに石鹸で洗い流してください。


ベストガード粒剤

ベストガード粒剤は、アブラムシ、コナジラミなどを長期にわたり防除できる殺虫剤です。処理量が少なく経済的で、感受性が低下した害虫にも効果が期待できます。

項目 内容
有効成分 ニテンピラム 1.0%
登録番号 第19103号
性状 淡褐色細粒
製品特徴 処理量が少なく、経済的

定植する際の植穴や、育苗期後半の株元処理、生育期の株元処理をすると長期間防除が可能。優れた浸透移行性と持続性を持っています。

水産動植物に影響を及ぼす可能性があるため、河川や養殖地等に飛散したり流入したりしないように注意してください。特に散布器具の洗浄や容器を洗浄した水が河川に流れないようにしましょう。

モスピラン粒剤

アブラムシ、コナガ、アオムシなどの発生を長期で抑えてくれる殺虫剤です。キャベツやブロッコリー、非結球アブラナ科葉菜類、セルリーに対しては薬害がある可能性があるため使用量を厳守するとともに、根に直接触れないように施術土壌とよく混ぜてから植えつけてください。

項目 内容
有効成分 マツモミジ 2.0%
登録番号 第19114号
性状 淡灰色細粒
製品特徴 粒剤タイプで、天敵類に影響が少ない

植え付け時か生育期に、作物の株元にパラパラと撒いて土と軽く混ぜ合わせてください。使用時期や使用量、使用回数は作物によって異なります。

コルト顆粒水和剤

コルト顆粒水和剤は、虫の行動を制御する新しいタイプの殺虫剤です。カイガラムシ、アブラムシ、コナジラミなどの吸汁行動に影響し、高い摂食阻害作業があります。

項目 内容
有効成分 ピリフルキナゾン 20.0%
登録番号 第22797号
性状 褐色水和性細粒
製品特徴 従来の殺虫剤にない作用があり、一定の薬剤に感受性の低下した害虫にも有効
浸透移行性による効果が薄いため、かけ残しがないよう葉の裏表に十分散布します。散布量は作物の生育段階や栽培形態、散布方法などによって調整してください。

水産動植物に影響するため、河川や養殖池に飛散、流入しないように注意が必要です。また、散布器具や容器の洗浄水が河川に流れ込まないようにしてください。

マシン乳剤

殺虫成分の効果ではなく、マシン油(機械油)の膜で物理的に害虫を覆って退治します。薬効ではないため、病害虫に抵抗性がつかないのが特徴です。即効性がある反面、持続性はありません。

冬季に散布することで、越冬するカイガラムシの成虫やハダニの卵にも有効です。

項目 内容
有効成分 1915号
登録番号 マシン油
性状 淡黄色澄明可乳化油状液体
製品特徴 冬季散布することで、カイガラムシの越冬成虫やハダニの越冬卵に有効
柑橘類に散布した場合、散布後に葉に油浸斑を生じる可能性がありますが、数日で消失します。ただし、樹勢が弱っている場合は散布を控えましょう。

気温が高いときの散布も控えてください。朝夕の涼しい時間帯に所定濃度の低濃度で散布しましょう。

ベニカXシリーズ

ベニカXシリーズは、草花や観葉植物、花木、庭木と幅広い植物に使用できる殺虫殺菌剤です。

最大の特徴は殺虫と殺菌、両方の効果を持ち合わせていること。害虫を駆除しつつ、病気も防除します。

速効性と持続性も持ち合わせており、特にアブラムシでは約1ヶ月の効果持続を実現しているうえ、忌避作用もあります。

項目 内容
有効成分 ペルメトリン・ミクロブタニル
登録番号 第20643号
性状 無色透明液体
製品特徴 殺虫と殺菌、両方の効果がある。特にアブラムシには約1か月の持続性

薬剤が沈殿しているため、容器をよく振ってから使用します。重複散布や多量散布は控えましょう。

花弁に薬液が飛散するとシミができたりしやすいため、花にはかからないようにしてください。

ダントツ水溶剤

ダントツ水溶剤は、果樹、野菜、茶、水稲、花きと幅広い植物に使用できる殺虫剤です。

優れた浸透移行性を持ち、茎葉部から吸収され、作物全体に浸透移行します。また、葉の表から裏への移行性もあるため、葉の裏に潜むアブラムシなどにも高い防除効果を発揮します。

項目 内容
有効成分 クロチアニジン 16.0%
登録番号 第20798号
性状 青緑色水溶性細粒
製品特徴 薬剤調整時の粒立ちが少なく、作物が汚れる心配が少ない

約2,000倍〜4,000倍に希釈して使用しますが、希釈倍数は使用する作物や害虫によって異なるため、確認してください。

薬剤を散布する最適なタイミング

害虫を駆除するには、薬剤を散布するタイミングも重要なポイントです。散布時期は害虫によっても異なりますが、発生初期、発生前、繁殖しやすい夏場が挙げられます。

⚫︎発生時期…害虫が活動を始める春先から初夏。4月〜6月ごろ
⚫︎発生前…発生を予測し、卵から孵化する前に散布する。1月〜2月ごろ
⚫︎夏場…害虫の繁殖スピードがはやい7月〜9月ごろ

散布する時間帯も考慮しましょう。使用する薬剤によっては、気温が高い日中を避けた方がよいものもあります。

⚫︎早朝か夕方…気温が高い時間帯は薬剤が蒸発しやすく、薬害も出やすい
⚫︎風がないか少ない日…薬剤が周囲に飛散し、トラブルになる可能性がある
⚫︎雨の日は避ける…雨の日、または雨が降る直前は薬剤が流れてしまうため避ける

最も効果的なのは、害虫が発生し始めた初期の風がない早朝。2〜3日は雨が降らない日を選ぶとよいでしょう。

薬剤散布で気をつけたい注意点

薬剤散布は、万全の準備をして行う必要があります。準備を怠ると、思わぬ事故やトラブルになることがあるため注意しましょう。

薬剤の選択

どの薬剤を選ぶか、薬剤の使用目的を明確にしましょう。対象の病害虫、薬剤を使用する植物、液体、粒剤など形状を確認しておきます。


薬剤散布前

まず、体調はしっかり整えておきましょう。薬剤は、人体に有害なため、農業用マスク、ゴーグル(保護メガネ)、ゴム手袋、長袖長ズボンの着用は必須です。

薬剤によってはほかの動植物に悪影響を及ぼすことがあります。具体的な種類は薬剤によって異なるため、ラベルを見て確認しましょう。

薬剤散布時

対象作物、適用病害虫、希釈倍数、使用回数を確認し、厳守しましょう。調整した薬剤は必ず使い切ってください。

散布時は風向きに注意してください。人や対象外の植物、ペット、建物、洗濯物、車などには絶対にかからないように注意します。万が一肌についた場合は、石鹸などで良く洗い流してください。

薬剤散布後

薬剤によっては、特定の動植物に影響がある場合があります。特に多いのが水産動植物。河川などへの流入は厳禁で、容器や噴霧器を洗浄した洗浄水も流れ込まないようにしてください。

散布をした後は手足、顔などを石鹸でよく洗ったうえ、洗眼、うがいをしてください。着用していた衣服はほかの衣服と分けて洗濯しましょう。

すす病を再発させないための予防

すす病は一度治療して終わりではありません。環境を整えない限り、何度でも再発する恐れがあります。

ここからは、すす病を再発させないための予防法を解説します。

剪定で風通しと日当たりを確保

すす病を発生させない最大のポイントは、害虫を寄せ付けないことです。そのためには、害虫が発生しにくい環境づくりが大切。

混み合った枝や不要な枝が多い植物は、日当たりや風通しが十分ではありません。これらを剪定し、改善することが害虫発生の予防につながります。

剪定時期や剪定のていどは植物によって異なりますが、定期的に剪定すると同時に病気の枝はないか、害虫はいないかなど、健康チェックをしておくとよいでしょう。

剪定したあとの枝葉は、そのまま放置してはいけません。植物から離し、ゴミ袋などに入れて処分してください。

カイガラムシ・アブラムシを早期発見して駆除

カイガラムシやアブラムシは非常に小さく、見つけにくいことがあります。水やりや剪定をする際や、お手入れのときによく観察してみてください。

もし害虫を見つけたら、その場で処理しましょう。少数であればテープで捕獲したり、ハケで払ったりする程度でも処理できます。

すす病の原因は害虫の排泄物なので、害虫を早めに駆除すればすす病の再発を防げます。

肥料の与えすぎに注意

植物の成長のために肥料はかかせません。しかし、与えすぎには注意が必要。特に窒素の多い肥料は植物がひょろひょろと軟弱に育ちがちで、風通しや日当たりが悪くなり害虫の標的になりやすい傾向があります。

肥料の与えすぎは植物の成長を阻害するばかりか、弱らせてしまうこともあるため、適期に適量を与えるようにしてください。

肥料は足りなければ後から足すのが鉄則。元肥は控えめにして、足りなければ追肥しましょう。

落ち葉や周辺環境の清潔維持

植物の周辺に落ち葉などがそのまま放置されていませんか。湿気がこもり、害虫が発生しやすい条件が整っているかもしれません。

害虫は落ち葉に隠れて越冬するだけでなく、落ちて蒸れた葉は、病原菌の温床にも。またカビの胞子が飛び散って庭全体に被害が拡大しないとも限りません。

落ち葉はそのままにせず、ゴミ袋などに入れてゴミ回収に出しましょう。植物の周辺環境の清潔を保つことが、病害虫を予防する一番の方法です。

レモンやみかんなど果樹がすす病になったときの対応

すす病は、さまざまな植物に発生します。特に、果実を楽しむレモンやミカンも、被害が多い植物です。

黒いすすに覆われた果実は見た目がよくないため、商品価値が落ちるだけでなく、品質も低下すると言われています。

レモンやミカンなどの果樹がすす病にかかってしまったときの対応を解説します。

すす病にかかった果実は食べても大丈夫か

実はすす病は葉や枝だけでなく。果実にも発生します。すすびょうにかかった果実は食べられるでしょうか。

結論から言うと、食べられます。すす病は人体への直接の影響はありません。ただし、すすが付いたまま食べるのはやめてください。

すすを洗い流すか、付着した部分を取り除くなどしてから召し上がってください。しかし、すす病が付着した果実は甘みや風味が低下していることも少なくありません。

また傷んでいることもあるためよくチェックし、ひどく傷んでいるようなら食べるのをやめましょう。

果実表面のすすを落とす洗い方

果実表面のすすは、2つの方法で取り除きます。

⚫︎水で湿らせた柔らかいふきん、あるいはスポンジで拭きとる
⚫︎水でよく洗い流す

洗い方は一般的に果物を洗う方法と大きく変わりません。果実についたすすは、汚れです。汚れをしっかり落とせば、問題なく食べられます。

収穫前の薬剤散布で気をつけること

果実を収穫する直前に薬剤を散布するのは気がひけますよね。気を付けることはひとつ、ラベルに記載された日数を守りましょう。

薬剤のラベルには必ず「〇日前まで」という記載があります。「作業日前日まで」と書かれている場合は、収穫を開始する24時間前までです。夕方に散布し、翌朝収穫、ということは避けてください。

すす病に関するよくある質問

ここからは、すす病に関するよくある質問にお答えします。
質問 すす病は自然に治ることはある?
回答 すす病は害虫の排泄物を栄養源に発生します。そのため原因となる害虫を駆除しない限り、自然に治ることはありません。

ごく初期であれば、葉などについたすすを拭き取り、風通しや日当たりを改善したりすることで治る可能性がありますが、稀です。

むしろ放置することで光合成ができず植物が弱ったり、害虫が繁殖したりすることで症状が進行する可能性があります。

すす病を発症する前も含め、原因となる害虫を発見し次第駆除しましょう。駆除方法は害虫によって異なりますが、一般的な方法は次の通りです。

⚫︎少量ならテープで捕獲する、水で洗い流す(アブラムシ、コナジラミ)
⚫︎ハケやかためのブラシ、ヘラでこそげ落とす(カイガラムシ)
⚫︎剪定による被害箇所の除去
⚫︎殺虫剤、殺菌剤の散布

まずはすす病を発生させないことが肝心です。害虫を見つけたら早めに駆除し、日当たりや風通しをよくするなど環境を改善しましょう。
質問 すす病はほかの植物にうつる?
回答 すす病は糸状菌、つまりカビの一種です。カビの胞子が風などで飛んで別の植物に付着することがあります。ただし、すす病は植物に寄生しないので、植物から植物にうつることはありません。

しかし、すす病の原因は害虫です。害虫がほかの植物に移り、連鎖的にすす病を発生させるリスクはあります。

ほかの植物へうつることを防ぐには、日当たりや風通しを改善し、原因となる害虫を駆除することが重要です。
質問 すす病を放置するとどうなる?
回答 すす病は、黒いカビが葉の表面などを覆う病気です。進行すると太陽の光がさえぎられ、葉は光合成ができなくなります。

それにより十分な栄養を作れなくなり、成長が止まる、あるいは落葉が進んでしまいます。

すす病自体が枯死につながることは多くありませんが、原因となる害虫による吸汁により、植物が弱ってしまったり、生育が阻害されたりすることも。

生育不良を起こした植物は、最悪の場合枯れてしまうこともあるため、早めに対処しましょう。

すす病の対策や薬剤散布ならお庭の大将にお任せください

すす病は、植物を黒いカビで覆い、見た目を低下させるだけでなく光合成を阻害し生育扶養を起こすこともある厄介な病気です。

すす病を予防するには、原因となる害虫を発生させないことが重要。対策は、大きく分けて二つあります。

⚫︎剪定で日当たりと風通しを改善する
⚫︎薬剤を散布し予防する

規模が大きく自分では対応できない場合や、薬剤の使用に自信がないなど、すす病対策にお困りの場合は、「お庭の大将」にご相談ください。

植物の環境改善はもちろん、年間を通した害虫対策も可能です。大切な植物を守るためにも、ぜひお問い合わせください。

お庭の大将はすす病対策のほか、草刈りや伐採、防草シート施工、草ごみの回収など、幅広く受け付けています。最短即日対応、経験豊富なベテランスタッフが、現地に駆け付けます。

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