ウンベラータの剪定に失敗したときの対処法!
適切な時期や切る場所、強剪定による丸坊主の正しい管理まで紹介
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ハート型の大きな葉が魅力のウンベラータですが、「思いきって剪定したら元気がなくなってしまった」「切ったところから新芽が出てこない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

ウンベラータは生長が早く、丈夫な観葉植物です。

しかし、剪定の時期や切る位置を誤ると、新芽が出なかったり枯れ込みが進んだりと、失敗が株の健康に悪影響を与えてしまいます。

この記事では、ウンベラータの剪定について、以下の内容を順に解説します。

⚫︎剪定で失敗するとどうなるのか
⚫︎失敗する主な原因
⚫︎失敗したときの復活方法
⚫︎失敗しない正しい剪定方法
⚫︎切ってはいけない枝
⚫︎剪定後のお手入れ

「剪定に失敗してしまったかもしれない」と気になる方も、「これからは失敗せずに剪定したい」という方も、ぜひ最後まで読んで、ウンベラータを元気に育てるヒントにしてみてくださいね。

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ウンベラータの剪定で失敗するとどうなる?

「思いきって剪定してみたら、そのあとウンベラータの様子がおかしい」と不安に感じた経験はありませんか。

ウンベラータは丈夫な観葉植物ですが、剪定の仕方を誤ると見た目だけでなく、株の健康そのものを損なってしまいます。

ここでは、剪定の失敗で起こりやすい以下の症状を取り上げます。

⚫︎切った場所から新芽が出ない
⚫︎幹だけになって丸坊主から復活しない
⚫︎切り口から樹液が止まらず弱る
⚫︎枯れ込みが幹まで進行する

「ウンベラータの剪定に失敗したかもしれない」という心当たりがある方は、まずは自分の株がどの状態に近いのか、確認してみましょう。

切った場所から新芽が出ない

剪定したのに新芽が出ないときは、株の体力不足か時期の誤り、切る位置のいずれかが原因と考えられます。

ウンベラータは、葉の付け根にあたる節の成長点から芽を出す性質があります。

そのため、成長点を含まない位置で切ったり、成長点ごと落としてしまうと、芽を出す起点そのものが残らず、新芽が出ません。

さらに、剪定前から株が弱っていると、新芽を押し出すための貯蔵養分が足りず、芽を動かすエネルギー不足で反応が遅れることもあります。

たとえば、生育期にあたる5〜6月で健康な株であれば、剪定後おおむね1週間ほどで新芽が現れ、3週間ほどで葉が展開し始めます。

数週間たっても変化しない場合は、剪定時期か株の体力、切り位置のどれかに原因があるのではないか疑ってみるとよいでしょう。

幹だけになって丸坊主から復活しない

葉をすべて落とす丸坊主の剪定そのものは、適期に行えば問題ありませんが、時期や株の状態によっては、幹だけが残って芽吹かないことがあります。

というのも、葉をすべて落とすと光合成ができなくなり、そのあとの芽吹きは幹に蓄えた養分だけが頼りになるからです。株が弱った状態だと、養分が足りずに芽が出にくくなってしまいます。

また、気温の低い休眠期に丸坊主にすると、芽を動かすための気温と日照が確保できず、翌春まで芽吹かなかったり、そのまま枯れ込んだりします。

とはいえ、芽吹かないからといって、株が枯れてしまったとは限りません。幹を爪で軽くこすって、株がまだ生きているかどうか確かめてみましょう。

こすった内側が緑色なら株は生きており、芽吹きの見込みがあります。反対に、断面が茶色くカサカサしていれば、枯れ込みが進んでいる可能性が高いといえます。

切り口から樹液が止まらず弱る

ウンベラータは切ると白い樹液を出しますが、長い間放置している状態で一気に大きく切ると、切り口から多量の樹液が出て、株を消耗させてしまいます。

そのまま切り口を保護しないでおくと、養分が流れ出たり雑菌が侵入したりして、枯れ込みの原因になるおそれがあります。

特に、剪定をサボった株をいきなり大きくカットすると、失われる樹液の量も増え、その分の養分や水分を消耗して株が弱ってしまうのです。

また、この樹液はベタつきがあり、肌に付くとかぶれやアレルギー反応を起こすことがあるため、素手で触らないように注意が必要です。

なお、出てきた白い樹液は拭き取って乾燥させれば基本的に問題ありません。切り口が大きく心配な場合は、癒合剤を塗っておくと安心です。

枯れ込みが幹まで進行する

切り口や弱った部分のケアを怠ると、枝先から幹のほうにまで枯れ込み、ウンベラータの回復がむずかしくなってしまいます。

切り口から雑菌が入ったり養分が流出したりすることで、まずその部分が枯れ込み、放置するほど健全な組織にまで被害が広がってしまうのです。

また、そもそも株が弱っていたり、適切ではない時期に剪定したことによってダメージが回復できなかったりすると、切り口が癒えないまま枯れ込みが止まらなくなります。

対処としては、枯れ込みが見られたら幹を少しずつ切り戻すことがおすすめです。断面が緑色の生きている組織になるところまで切り戻せば、枯れ込みがそれ以上進行することを抑えやすくなります。

枯れ込みを見つけたら生きた組織まで切り戻して、なるべく早く進行を食い止めておきたいところです。

ウンベラータの剪定で失敗する主な原因

ウンベラータを育てている方のなかには、「正しく切ったつもりなのに、なぜか毎回うまくいかない」と感じている方も多いのではないでしょうか。

ウンベラータの剪定の失敗には、いくつかの典型的な原因があります。

ここでは、つまずきやすい以下の4つの原因を順に解説します。

⚫︎休眠期に剪定してしまう
⚫︎切ってはいけない枝や成長点を落とす
⚫︎太い幹や木質化部分を一気に強剪定する
⚫︎切れ味の悪い道具を使う

毎回同じように失敗してしまうという方は、自分がどの原因に当てはまるかを確かめながら読んでみましょう。

休眠期に剪定してしまう

寒い休眠期の剪定は、剪定のダメージから株が回復できず、ウンベラータを枯らしてしまうもっとも大きな原因になります。

というのも、ウンベラータは寒さと乾燥に弱く、寒冷期には生長が緩むため、切り口の回復や新芽を押し出す力がうまく働かないからです。

その結果、ダメージが残ったまま株が弱っていってしまいます。

加えて、8月以降から冬にかけては日照時間が短くなり、剪定後の芽吹きが悪くなって、しっかりした樹形にならない点も要注意です。

ウンベラータの剪定に適した時期はおおよそ4〜9月で、遅くとも9月下旬までに剪定を終えるのが目安です。

気温が下がる10〜3月は強剪定を避け、傷んだ枝を軽く整える程度にとどめておきましょう。

なお、剪定の適期に関する詳しい考え方については、後述の正しい剪定方法で改めて解説しているのであわせて参考にしてくださいね。

切ってはいけない枝や成長点を落とす

新芽を出す成長点や、残しておくべき葉を誤って落としてしまうと、その枝が枯れたり芽吹かなくなったりします。

なぜなら、切る位置の下に葉を最低でも1枚残しておかないと、ウンベラータの株がその枝を不要と判断して枯らしてしまうことがあるからです。つまり、葉を残さなければ、芽吹きの起点そのものを失ってしまうのです。

また、すでに動き出している新芽や成長点を落とすと、本来そこから伸びるはずだった枝が出てこなくなり、思い描いた樹形づくりに失敗しやすくなります。

ウンベラータの枝を切る際は、まず伸ばしたい方向の成長点を探しましょう。

成長点は、節の上にある小さな突起のことで、葉の付け根のあたりに位置しています。その成長点から1cmほど上を切ると、残した成長点から新芽が動き出しやすくなります。

切った位置のすぐ下に葉が1枚残るようにしておけば、株がその枝を生かそうとするため、より安心ですよ。

このように、成長点と残す葉を確認してから切る位置を決める、という手順を意識してみるとよいでしょう。

剪定のより具体的な手順は、後述の正しい剪定方法でも詳しく説明しています。

太い幹や木質化部分を一気に強剪定する

主幹の下のほうにある木質化した部分で一気に切ると、芽が出にくいうえに株へ大きな負担がかかってしまいます。

木質化した部分は表面が硬く変化した古い組織で、新芽のもとになる成長点がほとんど残っていません。そのため、切っても芽が出なかったり、出ても樹形が乱れたりして、再生がむずかしくなります。

しかも、太い部分ほど切り口が大きくなり、雑菌が入りやすくなるため、枯れ込みのリスクも上がるので注意が必要です。手入れが行き届いていない株や弱った株では、特に芽が出にくくなる傾向があります。

基本的に、ウンベラータの根元や主幹の下方で剪定することは避けるのが無難です。

どうしても太い枝を切りたい場合は、切り口に癒合剤を塗って保護しておきましょう。

切れ味の悪い道具を使う

切れ味の悪いハサミを使うと、切り口が荒れてしまい、剪定後の回復に悪影響が出ます。

切れ味の鈍い刃は、枝を切るというより押しつぶすように断ち切るため、断面の細胞が傷んでデコボコになるからです。荒れた切り口は乾きや治りが遅く、その分だけ雑菌の侵入や枯れ込みの隙を与えてしまいます。

つまり、回復に時間がかかり、しっかり育たない原因にもなるのです。

加えて、切り口から雑菌が侵入しないよう、刃は清潔に保つ必要があります。使い込んだハサミなら、アルコールや煮沸で消毒してから使いましょう。

園芸用の剪定バサミを用意するのがおすすめで、ネット通販なら2,000〜5,000円程度で購入できますよ。普通のハサミより切れ味がよく、切り口もきれいに仕上がります。

剪定に失敗したウンベラータの復活方法

「ウンベラータを切りすぎてしまったかもしれない」と落ち込んでいる方も、あきらめるのはまだ早いかもしれません。

ウンベラータは生命力が強く、適切な管理に切り替えれば復活する可能性は十分にあります。

ここでは、失敗からの立て直しに役立つ管理方法を紹介します。

⚫︎新芽が出ないときの管理
⚫︎丸坊主になった株の管理
⚫︎切り口の保護と癒合剤
⚫︎切り落とした枝を挿し木で再生

剪定に失敗してしまったかもしれないという方は、これから紹介する内容を参考にして、ウンベラータを復活させてみましょう。

新芽が出ないときの管理

ウンベラータの新芽が出てこなくても、幹さえ生きていれば、環境を整えて待つことで芽が動き出すケースも意外と多いものです。

というのも、芽吹きには光と適温、適切な水やりがそろって必要だからです。

これらの条件が足りないと、株は芽を動かすのを一時的に止めてしまいますが、活動を控えているだけで、枯れてしまったわけではありません。

そのため、新芽が止まったときは、闇雲に手を加える前に、なにが芽吹きを妨げているのかを特定してみましょう。

確認したいのは、株の生死と根詰まり、育てている環境の3点です。

確認すること 見るポイント 対処
株は生きているか 幹を爪でこすった断面が緑色か 緑なら見込みあり。茶色くカサカサなら枯れ込みの可能性
根詰まりしていないか 鉢底から根がまわって出ていないか 生育期ならひと回り大きな鉢へ植え替え
環境は合っているか 光や水の不足、過湿がないか 直射日光がない場所で、湿った状態が続かない程度に水を与える

この表で原因を見極めてから、必要な手当てを加えてみましょう。健康な生育期の株であれば、環境が整うと1週間ほどで芽が見え始めます。

まずは幹の生死や根の詰まりなどを確認し、焦らずに芽吹きを待ってみてください。

丸坊主になった株の管理

丸坊主にしたあとの株は体力を大きく消耗しているため、回復を優先する管理に切り替えると芽吹きやすくなります。

というのも、葉がない間は光合成ができず、芽吹きは幹に残った養分だけが頼りになってしまうからです。丸坊主の状態で急な直射日光や過湿にさらすと、消耗した株にとってはかえって負担になります。

また、根が弱っているときに肥料を与えると逆効果になりやすいため、新芽が動き出すまでは施肥を控えましょう。

ウンベラータの体力を取り戻させている間は、以下のポイントに注意しましょう。

⚫︎置き場所:明るい日陰やレース越しの光が入るところを選び、急な直射は避ける
⚫︎水やり:土がしっかり乾いてからたっぷり与える
⚫︎風通し:サーキュレーターで空気を動かして蒸れを防ぐ

なお、芽がなかなか動かないときは、前述した新芽が出ないときの管理方法も参考にしてみてください。

丸坊主にしたあとは直射と過湿を避け、新芽が動くまでは肥料を控えて、回復を優先してみましょう。

切り口の保護と癒合剤

ウンベラータの切り口には癒合剤を塗り、雑菌の侵入と養分の流出を防ぎましょう。

切り口を放置すると雑菌が入り込んだり、養分が流れ出たりして、枯れる原因になるからです。

癒合剤は切り口にフタをする役割を果たし、株を保護してくれます。なかでも、切り口が大きいほど被害は出やすいため、特に太い枝ほど癒合剤の効果が大きいといえます。

塗るときは、次の手順で進めてみてください。

⚫︎切り口から出る白い樹液を拭き取る
⚫︎切り口の表面を乾かす
⚫︎園芸用の癒合剤を切り口に塗り、断面を覆う

まずは樹液を拭き取って、乾かした状態で塗るのがポイントです。樹液が残ったままだと癒合剤がうまく密着しない可能性があります。

癒合剤はホームセンターや園芸店、ネット通販などで入手できるので、あらかじめ購入しておきましょう。

以上のように、特に太い切り口には癒合剤を塗って保護しておくことを、剪定後のひと手間として加えてみてくださいね。

切り落とした枝を挿し木で再生

剪定で切り落とした枝も、土挿しか水挿しで発根させれば、ウンベラータの新しい株として再生できます。

先端に芽がある健康な枝は、発根したあとにそこから成長を再開できるからです。

ただし、切り口の樹液を洗い流さないと固まって水を吸えなくなり、発根の妨げになります。切り口をきれいに洗ってから、土挿しか水挿しを行いましょう。

また、土挿しと水挿しでは特性が異なるので、目的に応じて選ぶと再生しやすくなります。

どちらの方法でも、まずは共通の下準備として以下の手順で挿し穂を用意します。

⚫︎太さ5mm〜1cm程度の健康な枝を選ぶ
⚫︎下から3〜4節を残してカットし、下部の葉を取り除く
⚫︎切り口を清潔な水に10〜30分ほどつけ、樹液を洗い流す

挿し穂が用意できたら、それぞれの方法に移りましょう。

水挿しの手順は以下のとおりです。

⚫︎透明なコップや瓶に水を入れ、挿し穂を挿す
⚫︎風通しのよい半日陰に置く
⚫︎毎日水を換え、清潔な状態を保つ

発根は7日〜2週間ほどと早く、根の様子が見えやすい一方、水が傷みやすいため毎日の水換えが欠かせません。

一方、土挿しは以下の手順で進めてみましょう。

⚫︎赤玉土7に対しバーミキュライト3を混ぜた配合土を用意する
⚫︎土をやや湿らせ、挿し穂を挿す
⚫︎明るい日陰に置き、土が乾きすぎない程度に湿度を保つ

発根は2〜4週間とやや遅いものの、適切に管理すれば80%以上と成功率が高く、根を傷めずにそのまま育てられる点が利点です。

経過を見ながら手軽に試したいなら水挿し、確実に育てたいなら土挿し、と目的に合わせた方法でウンベラータを再生してみてくださいね。

失敗しないウンベラータの正しい剪定方法

ウンベラータの剪定が失敗する原因や復活方法を把握したあとは、「次こそは失敗せずにきれいな樹形に整えたい」と考えている方も多いでしょう。

ここまで失敗の症状や原因を見てきましたが、ポイントを押さえればウンベラータの剪定はむずかしくありません。

ここでは、失敗を避けるためのポイントを紹介します。

⚫︎適期は5〜6月の生育期
⚫︎切る位置は葉の付け根の少し上
⚫︎太い幹を剪定する
⚫︎全体のバランスをみて切り戻し剪定を行う

「これからウンベラータの剪定に取りかかる」という方は、作業を始める前に正しい手順を確認しておきましょう。

適期は5〜6月の生育期

剪定は気温が上がる生育期、特に5〜6月に行うと、回復が早く新芽も多く出ます。

ウンベラータの生育期は気温が高くて生長が盛んなため、切り口が早く回復しやすく、切ったあとに新芽が出やすいのです。

なかでも5月は新芽が動き出す時期で、日照時間が長く気温も安定しています。結果として、成長点のコントロールがしやすく、樹液の出すぎも防ぎやすいことから選定の適期といえます。

反対に、寒い時期は剪定のダメージから回復できず、枯れるリスクがあるため、避けたほうがよいでしょう。

こうした生長と気温の関係から、ウンベラータの剪定の適期は、気温20〜30℃ほどになる4〜9月もひとつの目安となります。

ただし、同じ適期のなかでも、月によって向いている剪定の強さは変わる点には注意が必要です。

3月は休眠明けの直前にあたるため、枝先を軽く切り戻す程度にとどめると、春からの芽吹きが整いやすくなります。

生長が本格化する5月は、枝分かれを促す本格的な剪定に向いた時期です。

一方、10月は冬越しを控えて生長が緩み始めるので、強剪定は避け、形を軽く整える程度に控えておくのが原則といえます。

このように、大きく整える剪定は5〜6月を中心に行い、10月は軽い調整にとどめておくとよいでしょう。

切る位置は葉の付け根の少し上

伸ばしたい方向の成長点のすぐ上で切ると、そこから狙った向きにウンベラータの新芽が出てきます。

というのも、新芽のもとになる成長点は葉の付け根に備わっていて、その上で切ると、株は切り口にもっとも近い成長点から芽を伸ばそうとするからです。

そのため、残す成長点の向きを選べば、ウンベラータの枝を伸ばす方向をある程度コントロールできます。

加えて、切る位置の下に葉を1枚残しておくと、株がその枝を生かそうとするので、枯れを防いで芽吹きを助けてくれます。

具体的には、成長点から1cmほど上で切りましょう。一本立ちを分岐させたいときは、好みの高さで思いきって切ると、複数の芽が出てY字になりやすくなりますよ。

伸ばしたい向きの成長点を見極め、その少し上で葉を残して切ることを意識してみてください。

太い幹を剪定する

伸びすぎた太い幹も、位置を選んで切り口を保護すれば、剪定して高さを抑えられます。

なぜなら、ウンベラータには主幹を切るとその切り口の近くからY字に新しい枝が伸びる性質があるからです。これを利用すれば高さを抑えながら、枝数を増やせます。

ただし、太い幹は切り口が大きいぶん雑菌が入りやすく、木質化した部分は芽吹きにくいため、切る位置を誤ると再生に失敗してしまいます。

つまり、太い幹ほど、切る位置と切り口の守り方が仕上がりに影響するのです。

ウンベラータの剪定では、Y字にしたい高さで成長点の少し上を切り、主幹の近くの葉や茎だけを残して、不要な枝葉を落としましょう。

このとき、木質化した下方は避け、切り口には癒合剤を塗っておきます。

なお、切ってよい太さにはっきりとした基準はないため、太さで判断するよりも、成長点が残っているか、木質化していないかを目安にするとよいでしょう。

全体のバランスをみて切り戻し剪定を行う

伸びすぎた枝や混み合った枝を間引き、全体のバランスを見ながら切り戻すと、きれいな樹形と風通しの良さを両立できます。

反対に、枝葉が密集すると日光や風通しが悪くなり、徒長や害虫の温床になってしまいます。間引いて環境を改善することで、こうしたウンベラータの不調を防げるのです。

また、上方向にばかり伸びると重心が崩れ、鉢ごと倒れるリスクが高まるため、外側や上に伸びた枝を中心に方向を補正しましょう。

枯れ枝や不要な枝を優先的に切れば、必要な部分に養分がまわり、健全に育ちやすくなります。

具体的には、以下のような枝から先に切っていきます。

⚫︎下向きや内向きに伸びた枝
⚫︎ほかの枝と交差している枝
⚫︎枯れ葉や枯れ枝

これらはまとめて忌み枝と呼ばれ、樹形を乱したり風通しを妨げたりする原因になるため、優先して落とすのが基本です。

なお、透かし剪定では、下から見上げて全体の量を確認しながら間引くとバランスを取りやすくなります。

目安としては、枝が30〜50cm伸びたら剪定し、枝が込み合ってきたら年に1〜2回の間引きで対応しましょう。また、樹高は1.5m以内に保つと管理しやすいでしょう。

枯れ枝や不要枝を優先しつつ、伸びすぎる前に全体のバランスを見て切り戻しておくのがおすすめです。

ウンベラータの剪定で切ってはいけない枝

「どの枝を切ればいいかはわかったけれど、逆に切ってはいけない枝はあるの?」と疑問に思った方もいるでしょう。

ウンベラータに限らず、剪定においては切ってよい枝を知るのと同じくらい、残すべき枝を見分けることも大切です。

ここでは、うっかり切ると失敗につながる枝を取り上げます。

⚫︎新芽が動き出している枝
⚫︎主幹となる中心の幹
⚫︎木質化していない若く柔らかい枝

剪定中にどれを残すか迷いたくないという方は、切ってはいけない枝の見分け方を押さえておきましょう。

新芽が動き出している枝

動き始めた新芽がついている枝は、落とさずに残すのが基本です。

というのも、動き出した新芽はこれから枝に育っていく起点なので、剪定で落としてしまうと、芽吹きの機会が失われてしまいます。

逆にいえば、芽を残しながら切ることで、狙った方向に枝を伸ばせます。そのため、ウンベラータの樹形づくりを成功させるには、新芽が動き出している枝を残すことは不可欠です。

たとえば、Y字に枝分かれさせたいときは、伸ばしたい向きの芽を残しつつ、不要な枝葉だけを落とすようにしましょう。

このように、伸ばしたい向きの新芽には手を付けず、不要な枝だけを選んで切るようにしてみてください。

主幹となる中心の幹

株を支える中心の主幹、なかでも木質化した下方の幹は、安易に切らないようにしましょう。

なぜなら、主幹の下方は木質化していて芽が出にくいため、そこで切ってしまうと、芽吹かずに樹形が乱れたり、株へ大きな負担がかかったりするからです。

特に弱った株を根元から切ると、芽が出なくなり、回復不能になりかねません。

そのため、高さを抑えたいときでも、根元や主幹の下方ではなく、成長点のある上部で切り戻すほうが安全です。

ウンベラータの主幹の下方は避け、高さの調整は成長点のある上部で行うことを意識してみましょう。

木質化していない若く柔らかい枝

まだ柔らかい若い枝は、ウンベラータの樹形に必要であれば残して育てましょう。

というのも、若く緑色の柔らかい枝はこれから伸びて樹形をつくる主力であり、不用意に落とすと、株全体のボリュームが出るまでに余計な時間がかかってしまうからです。

切るべきなのは枯れ枝や忌み枝、混み合った枝であって、健全な若枝はバランスを見ながら残すのが基本です。

残す枝と切る枝は、以下のように色や質感で見分けると判断しやすくなります。

⚫︎残す候補:緑色で柔らかく、芽が生きている若枝
⚫︎切る候補:茶色く乾いていて、枯れ込みの可能性がある枝

このように、健全な若枝は残し、切る対象は枯れ枝や不要枝に絞っておくのがおすすめです。

剪定後のウンベラータのお手入れ

「無事に剪定は終えたけれど、このあとどのようなことに気をつけて世話をすればいいの?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。

ウンベラータを剪定したあとの数週間は、株が回復に向かうか弱るかの分かれ道になる大切な時期です。

ここでは、剪定後に押さえておきたいお手入れのポイントを紹介します。

⚫︎剪定直後の置き場所
⚫︎水やりと肥料のタイミング
⚫︎害虫と病気の予防

ウンベラータの剪定を終えたばかりという方は、株を順調に回復させるためにぜひチェックしてみてくださいね。

剪定直後の置き場所

剪定した直後は、明るく暖かい場所に置き、急な直射日光と寒さを避けるように意識しましょう。

なぜなら、剪定後は葉が減って体力を消耗しており、急に強い直射を浴びると葉やけや負担につながるからです。剪定が終わったら、まずは明るい日陰やレース越しの光が入る場所に置いてみましょう。

また、ウンベラータは寒さに弱く、低温では回復が進まないため、暖かい場所での管理が欠かせません。

直射日光の当たらない明るい室内に置きつつ、冷え込む冬でも5℃以上の室温を保つように心がけましょう。

あわせて風通しを確保しておくことも大切です。剪定後は切り口や葉の減った株が蒸れに弱く、空気がよどむと雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。

とはいえ、窓を開けっぱなしにすると寒暖差や乾燥を招くため、エアコンや扇風機の風が直接当たらない範囲で空気を動かすのが理想です。

風の通りにくい部屋では、サーキュレーターを弱めにかけてまわりの空気をゆるやかに循環させると、温度を保ちながら蒸れを防げますよ。

水やりと肥料のタイミング

葉が減った直後は水を控えめにし、肥料は新芽が動き始めてから与えましょう。

葉が減っているウンベラータは水を吸う量も減ることから、いつもどおりに与えると過湿になり、根腐れを起こしやすくなってしまいます。

そのため、土が乾いたことを確認してから水を与えるように意識しましょう。

加えて、新芽が動き出すまでは肥料も控えておきます。

なぜなら、弱った根は肥料の成分を十分に吸収できず、土に残った成分が根の水分を奪って、かえって根を傷める肥料やけを招きやすいからです。

肥料は、新芽が動き出して株が回復に向かったのを確認してから再開し、生育期のあいだに置き肥や液体肥料を施しましょう。

なお、植え替え直後は根が切られて弱っているため、2週間ほど施肥を空け、生長が止まる冬は施肥そのものを行わないでください。

以上のように、ウンベラータの剪定後は水を控えめにし、新芽の動き出しを合図に肥料を再開していくとよいでしょう。

害虫と病気の予防

風通しを確保しつつ適度な葉水によって、剪定後に起こりやすい害虫や病気を予防しましょう。

というのも、枝葉が密集して風通しが悪くなると、カイガラムシやハダニといった害虫が繁殖しやすくなるからです。剪定で枝葉を整え、風通しを良くすることで、こうした害虫の発生を抑えられます。

また、切り口から雑菌が侵入することは病気の原因になるため、癒合剤で保護しておくと安心です。

たとえば、葉水を毎日行うとハダニの予防になります。葉水とは、霧吹きなどで葉の表と裏に水を吹きかけることをいいます。

ハダニは乾燥した環境を好むため、葉の表面を湿らせておけば、繁殖しにくい状態を保てるのです。

万が一発生してしまった場合は、園芸店やホームセンターで手に入る観葉植物用の殺虫剤を使うとよいでしょう。

風通しの良い環境を作ったり葉水で予防したりしつつ、害虫を見つけたら早めに対処しておくのがおすすめです。

ウンベラータの剪定に関するよくある質問

「基本はわかったけれど、細かいところがまだ気になる」という方のために、ここではウンベラータの剪定に関する特に多い質問とその答えをまとめました。

ここで取り上げるのは、以下の3つの疑問です。

⚫︎剪定しないとどうなりますか?
⚫︎伸びすぎたウンベラータはどこまで切り戻せますか?
⚫︎太い幹はどこまで切っても大丈夫ですか?

ウンベラータの剪定を始める前に疑問を解消しておきたい方は、ぜひ目を通してみてくださいね。
質問 剪定しないとどうなりますか?
回答 ウンベラータを剪定せずに放置すると、枝葉が伸び放題になって樹形が乱れるだけでなく、生育が衰えて倒れるリスクも出てきます。

というのも、枝葉が密集すると日光や風通しが悪くなり、徒長してひょろひょろとした姿になるうえ、害虫も発生しやすくなるからです。

さらに、上方向に偏って伸びると重心が崩れ、鉢ごと倒れて家具や鉢の破損につながることもあるのです。

具体的には、成長期には1週間で10cm以上伸びることもあり、放置すると2〜2.5m以上に育ってしまうケースもあります。

剪定には幹を太くする効果もあるため、樹形の維持や株の健康、転倒の防止という観点から、定期的に行っておくのがおすすめです。
質問 伸びすぎたウンベラータはどこまで切り戻せますか?
回答 成長点を含む上部であれば、伸びすぎたウンベラータを思いきって切り戻しても問題ありません。

ウンベラータは、切った部分の近くから新芽が出て枝分かれする性質があるため、上部での大胆な切り戻しでも芽吹きが期待できるからです。

ただし、木質化した下方まで切るのは避けましょう。

というのも、木質化して茶色く硬くなった部分には、新芽のもとになる成長点がほとんど残っていません。

木質化した下方まで切り戻すと、芽吹く起点を失って、株がそのまま回復できなくなるおそれがあります。

切り戻す時期としては、伸びすぎを大きくリセットする強剪定は、生長が盛んな5〜6月を中心とした生育期が向いています。この時期であれば丸坊主に近い強剪定も可能です。

休眠明け直前の3月ごろは、枝先を軽く切り戻す程度にとどめておくと、春からの芽吹きが整いやすくなりますよ。

伸びすぎたウンベラータの切り戻しは生育期、特に5〜6月を中心に行い、秋以降の強い切り戻しは避けておくとよいでしょう。
質問 太い幹はどこまで切っても大丈夫ですか?
回答 ウンベラータの太い幹は、成長点が残る位置までなら切れますが、木質化した主幹の下方まで切るのは避けましょう。

木質化した部分は芽が出にくく、そこまで切ると芽吹かずに株へ大きな負担がかかり、再生に失敗しやすくなるからです。

そのため、太さそのものよりも、成長点が残るかどうかや木質化の有無を判断の目安にするとよいでしょう。

切る前には、幹を爪で軽くこすって断面が緑色か、つまり生きているかどうかを確認しておくことがポイントです。切り終わったら、太い切り口ほど雑菌が入りやすいため、癒合剤を忘れずに塗って保護しておきましょう。

なお、太い幹を大きく切るべきか判断に迷う場合は、株を傷めないためにも、無理をせず専門業者に相談してみることをおすすめします。

ウンベラータの剪定ならお庭の大将にお任せください

この記事では、ウンベラータの剪定に関する失敗の原因や正しい切り方などを紹介しましたが、「いざ自分の株を前にすると手が止まってしまう」という方も多いのではないでしょうか。

ここまで見てきたとおり、ウンベラータの剪定は、適期の見極めや成長点の残し方、太い幹の切り口処理など、押さえるべきポイントがいくつも重なります。

そのひとつでもつまずくと、新芽が出なかったり枯れ込みが進んだりと、株そのものを弱らせてしまいかねません。

大きく育った株や太い幹の剪定は、判断を誤ったときのダメージが大きく、特に注意が必要な作業です。

ウンベラータの剪定について迷いや不安があるなら、無理に自分で済ませようとせず、プロに任せるというのもひとつの選択肢です。

お庭の大将なら、失敗しやすいポイントを押さえて作業するため、株を傷めずにウンベラータを理想の樹形に整えられますよ。

また、お庭の大将は北海道から沖縄まで全国に対応しており、お住まいにもっとも近い店舗のスタッフが迅速かつ丁寧に対応します。

剪定や伐採はもちろん、植栽や草刈り、防草シート施工、芝刈り、砂利敷き、庭木の消毒まで、お庭まわりの作業を幅広く承っています。

見積もりは無料で、追加料金は一切いただきません。受付時間は9:00〜19:00、年中無休で対応しているため、お忙しい方でも相談しやすいでしょう。

自分でウンベラータを剪定するのが不安な方は、まずは気軽に相談してみてくださいね。

お庭の大将は全国展開チェーン店!

お庭の大将は北は北海道から南は沖縄まで全国展開している草刈り・庭木剪定・伐採業者です。ここも大丈夫?とお悩みの方もお気軽に下記都道府県ページ・もしくはお電話からお問合せください。
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