初心者でもできる強剪定のやり方とプロへ依頼するケースも紹介


椿はいったん大きくなりすぎると、自分の手に負えるのかどうか判断するだけでもひと苦労ですよね。
しかし、椿は再生力が強い樹木のため、適切な時期に正しい手順を踏めば、樹高を半分以下まで小さく仕立て直せます。
この記事では、椿の強剪定にもっとも適した時期や、初心者でも実践できる具体的な剪定手順、どこを切るか見極めるコツ、失敗を防ぐための注意点まで詳しく解説します。
プロに依頼する場合の料金相場もあわせて紹介するので、自分で作業するか業者に頼むか迷っている場合にも参考になりますよ。
「大きくなりすぎた椿を低くしたい」という方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
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基本情報|大きくなりすぎた椿は強剪定で小さくできる

実は、椿は再生力が強いので、大きくなりすぎたあとからでも十分に修正可能です。
ここでは、椿が太い枝を切っても枯れにくい理由や、樹高を半分以下まで下げる強剪定という方法、高さの伸びを止める芯止めについて解説します。
まずは椿という木の基本的な性質を押さえてみてくださいね。
椿は萌芽力が強く太い枝を切っても再生する
より詳しくいえば、切り口の近くや幹の途中から胴吹き芽と呼ばれる新芽を出し、失った枝葉を自力で再生する性質を持っています。
ただし、その生命力の強さは、裏を返せば成長の速さでもあります。
手入れをせずに放置すると、樹高5m〜10m以上の大木に育ってしまうケースも珍しくありません。このようなケースでは、脚立を使っても手が届かず、花の観賞や病害虫のチェックもむずかしくなってしまいます。
庭木として無理なく管理できる樹高の目安は、2m〜3m程度です。この程度の高さなら、地上から手入れしたり花を観賞したりしやすい傾向にあります。
以上のことから、椿はどれだけ大きく育っていても、萌芽力のおかげで仕立て直せるので、サイズダウンの剪定を検討してみるとよいでしょう。
強剪定で樹高を半分以下に抑える
強剪定は、不要な太い枝を付け根から落として、木の骨格そのものを作り直す作業です。枝先を整えるだけの通常の手入れとは違い、椿の高さを大幅に低くできます。
軽い手入れでは追いつかなくなった椿に対しては、強剪定の実施を検討してみましょう。
たとえば、2階の屋根に届く高さまで放置してしまったケースや、枝が隣地との境界を越えて伸びているときが該当します。
ほかにも、内側の枝が枯れ上がり、外側にしか葉が残っていないスカスカの状態も、椿の骨格から作り直す強剪定の対象です。
こうした状態を放置すると、隣家とのトラブルや落ち葉の苦情につながるおそれもあるので注意が必要です。
「枝先を整えるだけでは対応が間に合わない」と感じたら、強剪定での仕立て直しを検討してみましょう。
小さくするなら「芯止め」が有効
中心を貫く主幹が上に伸びることにより、木の高さは増していくため、主幹の先端を止めて上方向への成長をコントロールします。
芯止めをしたあとは、上に向かっていた養分が横枝にまわるようになります。その結果、椿が低くまとまった樹形を維持しやすくなるのです。
やり方の基本は、仕上げたい高さの近くで横枝が出ている位置を探し、その枝のすぐ上で主幹をノコギリで切り落とすことです。
というのも、枝のない位置で切ると主幹が棒状に残り、そこから木を腐らせる菌が入りやすくなってしまいます。すぐ下に枝を残して切ることで、その枝が主幹の役割を引き継ぎ、自然な樹形に育っていきます。
なお、枝先だけを刈り込んでも主幹が残っていれば、木はまたすぐに上に伸びてしまう点には注意が必要です。
根本から高さを抑えたい場合は、枝先を刈るだけで終わらせず、芯止めをセットで行っておきましょう。
大きくなりすぎた椿を強剪定する時期はいつ?

しかし、椿の強剪定はタイミングを誤ると、翌年の花が咲かなくなったり、木そのものを弱らせたりしてしまいます。
この章を読めば、大きく育ちすぎた椿の強剪定に関する以下のポイントがわかります。
⚫︎強剪定にもっとも適した花後の時期
⚫︎木に大きな負担をかける避けるべき季節
⚫︎翌年の花を失わないための期限
強剪定の作業日を決める前に、一度目を通しておきましょう。
強剪定の適期は花後の3月〜4月
というのも、この時期は開花の終了から翌年の花芽が作られ始める6月頃までの空白期間にあたり、花芽を誤って切り落とすリスクがもっとも小さいからです。
加えて、春の芽吹きの時期と重なるため、切り口の回復が早く、木への負担を最小限に抑えられます。
強剪定は木にとって負担の大きい作業だからこそ、回復力の高いこの時期を選ぶことが大切なのです。
注意したいのは、品種によって花の終わる時期が異なる点です。
遅咲きの品種では、適期が4月〜5月にずれ込むこともあります。
今年こそ椿を小さくしたいと考えているなら、花が散り終わる3月〜4月を基本としつつ、木全体の8割程度の花が散ったタイミングを目安に剪定を開始してみましょう。
真夏と真冬の剪定は避ける
夏は高温と乾燥によって切り口からの水分の蒸発が激しくなり、枝枯れを起こしやすくなります。
一方、冬は椿の開花期にあたるうえ、切り口から冷気が入り込んで樹勢を弱める原因になるのです。
なかでも、強剪定は木の体力を大きく消耗させる作業のため、こうした過酷な季節に行うと回復が追いつかず、最悪の場合は木全体が枯れてしまいます。
具体的には、8月〜3月頃の剪定は原則として避けるのが基本です。
ただし、枝が病気にかかっている場合など、放置するほうが木に悪影響を与えるときは、時期を問わず例外的に剪定してもよいでしょう。
また、今年の適期を逃してしまっているなら、中途半端な時期に無理して切るより、翌年の3月〜4月まで待つことがおすすめです。
剪定を1年待つことは遠回りに見えて、結果的に木を弱らせない近道になりますよ。
花芽がつく7月以降も避ける
椿の花芽は、その年の春に伸びた新しい枝の先端付近につきます。
そのため、夏以降に全体を刈り込むと、来年咲くはずだった蕾を自分の手でまとめて捨てることになってしまうのです。
また、毎年枝を切っているのに花がまったく咲かないという失敗の多くは、この夏から秋にかけての剪定が原因だといわれています。
どうしてもこの時期に枝を整えたい場合は、花芽を見分けながら作業を進めましょう。
花芽と葉芽は形に違いがあり、以下の表のように見分けられます。
| 芽の種類 | 形の特徴 | なにに成長するか |
|---|---|---|
| 花芽 | 丸く膨らんだ楕円形 | 翌年の花 |
| 葉芽 | 細長く尖った形 | 葉 |
この表を参考に、丸い芽がついた枝は残すように作業しましょう。
なお、芽ができたばかりの時期はどちらも似た形をしており、違いがはっきりしてくるのは8月〜9月頃です。
とはいえ、初心者が花芽を残しながら全体を小さくするのは現実的ではありません。
7月以降に枝の伸びが気になっても、はみ出した枝を軽く整える程度にとどめておきましょう。
【初心者向け】大きくなりすぎた椿を小さくする剪定のやり方

強剪定は、手順さえ守れば初心者でも失敗のリスクを大きく減らせます。
大まかな流れは以下のとおりです。
⚫︎仕上がりの樹形と高さを決める
⚫︎芯止めで主幹を切り詰める
⚫︎太い枝を付け根から間引く
⚫︎残した枝の長さを揃える
⚫︎切り口に癒合剤を塗る
この章を読めば、最初にやるべき完成形のイメージ作りから、主幹を切って高さを決める作業、最後の切り口の保護まで、作業の流れが順番にわかりますよ。
「大きくなりすぎた椿を小さくする剪定に挑戦してみたい」という初心者の方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
仕上がりの樹形と高さを決める
というのも、完成イメージのないまま切り始めると、切る基準が定まらず、切りすぎてしまったり違和感のある樹形になってしまったりするからです。
逆にゴールが決まっていれば、目の前の枝を残すべきか落とすべきか、迷わず判断できます。
仕上がりの樹形としておすすめなのは、半球形の輪郭です。椿の枝の伸び方や成長の仕方に合いやすく、自然で美しい仕上がりになります。
高さは、脚立を使って管理しやすい2m〜3mを目安に設定するとよいでしょう。
なお、椿から少し離れて全体を眺めることが、完成のイメージを固めるコツです。
作業前のひと手間が数時間後の仕上がりを大きく左右します。まずは木の全体を眺めて目標の高さと輪郭を決めてみましょう。
芯止めで主幹を切り詰める
最初に主幹を切って高さの上限を確定させてしまえば、そのあとにどの枝を整理すべきかが見えやすくなるからです。
切る位置を決めるときは、希望の高さで機械的に切るのではなく、そのすぐ下に残したい細い枝がある場所を選んでください。
残した枝が主幹の代わりに樹形を引き継ぐ後継となり、切り口も目立ちにくくなります。
また、太い幹は剪定バサミでは切れないので、ノコギリを使いましょう。
一度に切り落とそうとせず、枝の重みで幹が裂けないよう、少しずつ切り進めるのが怪我を防ぐコツです。
上から闇雲に刈り込むのではなく、まずは主幹の高さを確定させておきましょう。
太い枝を付け根から間引く
枝を中途半端な位置で切ると、スタブと呼ばれる切り残しができてしまいます。このスタブから腐朽菌という木を腐らせる菌が入り込み、枝や幹が内部から傷む原因になるのです。
太い枝を付け根で切れば、切り口が目立たず、樹形も自然にまとまります。
切り方の基本は、ナチュラルターゲットカットと呼ばれる方法です。
枝の付け根にあるわずかな膨らみを傷つけないように、その少し外側で切り落とします。この膨らみには切り口を塞ぐ組織が含まれているので、残しておくことで回復が早まります。
ただし、太い枝を整理しすぎて、葉がほとんどなくならないように注意しましょう。
葉が1枚もないと光合成できず、椿が枯れる原因になります。
切る枝は付け根までさかのぼって落としつつ、葉は必ず残すことを意識して作業しましょう。
残した枝の長さを揃える
最初に決めた半球形の輪郭から飛び出している枝を整えることで、仕上がりが理想の形に近づきます。
このとき重要になるのが、切り戻す位置の選び方です。
位置を誤ると、切ったところから出る新しい枝が内向きに暴れ、せっかく整えた樹形が再び乱れてしまいます。
枝の分岐点までさかのぼって切ることが基本ですが、短くなりすぎる場合もあるでしょう。その場合は、外側に向いてついている芽、いわゆる外芽のすぐ上で切ることがおすすめです。
外芽は横方向に伸びて樹形を作る枝に育ちやすいため、切ったあとも輪郭がきれいに保たれますよ。
反対に、内側を向いた芽の上で切ると、枝が木の内部に向かって伸びて混み合いの原因になるので注意が必要です。
このように、椿の輪郭からはみ出た枝は、外芽の上で切り戻して長さをそろえておきましょう。
切り口に癒合剤を塗る
癒合剤とは切り口に塗る保護剤のことで、人間でいう絆創膏のような役割を果たすものです。
切り口をそのまま放置すると、腐朽菌が侵入して内部が腐ったり、水分が蒸発して枝枯れを起こしたりします。
特に、強剪定では主幹や太い枝を切るため切り口が大きくなり、保護の有無がその後の回復速度を左右するのです。
塗り方のポイントは、切り口が乾く前に、表面全体へ均一に塗ることです。
作業を終えてからまとめて塗るのではなく、太い枝を切るたびにその場で塗っておくと漏れを防げます。
なお、直径5cm以内の細い切り口であれば、癒合剤の塗布を省略しても問題ありません。すべての切り口に塗る必要はないので、太い枝を中心に保護してみましょう。
椿の剪定でどこを切るか見極めるコツ

実は切るべき枝にはわかりやすい共通パターンがあり、それさえ覚えれば素早く判断して、剪定を進めやすくなります。
椿の剪定で切るべき枝を極めるコツは以下のとおりです。
⚫︎内向き枝・絡み枝を優先して落とす
⚫︎枯れ枝や徒長枝を切り取る
⚫︎風通しと日当たりを意識して空間を作る
⚫︎花を残したい枝は途中で切らない
ここでは、椿の剪定でどこを切るか見極めるコツについて、それぞれ詳しく紹介します。
内向き枝・絡み枝を優先して落とす
ふところ枝や逆さ枝と呼ばれる内向きの枝は、日が当たらないため枯れやすく、木の内部に湿気をこもらせる原因になります。
また、枝同士が絡む絡み枝や交差枝も、こすれ合って傷がつくうえ、風通しと日当たりを悪化させてしまいます。
以下の表は、椿の剪定で優先的に切るべき枝の種類をまとめたものです。
| 枝の種類 | 特徴 | 対処方法 |
|---|---|---|
| 内向き枝(ふところ枝・逆さ枝) | 幹の方向に戻るように伸びている | 付け根から切る |
| 絡み枝・交差枝 | ほかの枝と絡んだり交差したりしている | こすれている側を付け根から切る |
| 平行枝 | すぐ近くで同じ方向に並んで伸びている | どちらか一方を付け根から抜く |
| 立ち枝 | 真上に勢いよく伸びている | 樹形を崩すため整理する |
この表を参考に、自宅の椿を観察しながら該当する枝を見つけていきましょう。
見分けるコツは、枝の伸びる方向に注目することです。外側に向かって素直に伸びている枝は残し、それ以外のパターンを切ると判断すれば、迷う時間を大きく減らせますよ。
それでもどの枝を切るか迷ったときは、内向き・絡み・平行の3パターンに当てはまる枝から切っていきましょう。
枯れ枝や徒長枝を切り取る
枯れ枝は水分を失って折れやすく、害虫のすみかや病気の発生源になります。徒長枝は細く長く伸びるわりに花がつきにくく、養分を独り占めしてほかの枝の成長を妨げてしまいます。
つまり、どちらも残しておくメリットがない枝だといえるのです。
見分け方は簡単で、枯れ枝は葉がなく折るとパキッと乾いた音がします。徒長枝は、周囲の枝と比べて明らかに細長く、上に向かって突き出しているのが特徴です。
なお、同じく養分を奪う枝である、幹の根元から生えるひこばえや、幹の途中から出る胴吹き枝も除去しておくことがおすすめです。
風通しと日当たりを意識して空間を作る
椿はもともと枝葉が密に茂りやすい樹木です。内部に湿気がこもると、枝枯れだけでなく、チャドクガやカイガラムシ、すす病といった病害虫の発生につながります。
間引きで内側の枝にまで日が当たるようにすれば、木全体の健康状態がよくなり、花つきが良くなることも期待できるのです。
どのくらい間引けばよいか迷ったときは、枝越しに木の向こう側が透けて見える程度を基準としましょう。
正面から椿を見た時に、葉の隙間から背景がうっすら見えるくらいまで、混み合った部分の枝を付け根から抜いてください。
表面だけを刈り込んで形を整えても、内部が混み合ったままでは病害虫のリスクは減らないので注意が必要です。
このように、外側の形だけでなく、木の内側の風通しと日当たりまで確認して切る枝を選んでみましょう。
花を残したい枝は途中で切らない
椿の花芽は新しく伸びた枝の先端付近につくので、長さを短くしようと枝先を切ると、花芽ごと失われてしまうのです。
逆にいえば、サイズダウンのために切る枝と、花のために残す枝をあらかじめ分けておけば、椿を小さくしつつ花を咲かせられます。
そのために必要になるのが、枝先についている芽が花芽なのか、葉になる葉芽なのかを見分ける作業です。
両者は芽の形で区別でき、丸く膨らんだ楕円形のものが花芽、細長く尖ったものが葉芽になります。
ただし、芽ができたばかりの6月〜7月はどちらも似た形をしており、判別がむずかしい時期です。8月〜9月になると形の違いがはっきりしてくるので、見分けられないときは芽の成長を少し待つのも手といえます。
花芽がついた枝を確認できたら、その枝は付け根からも途中からも切らずに残しておきましょう。
椿の剪定で失敗しないための注意点

たとえば、切りすぎて枯らしてしまったり、毛虫の被害でひどい皮膚炎になったりと、取り返しのつかない失敗も少なくありません。
ここでは、椿の剪定で失敗しないための注意点を4つ紹介します。
剪定作業を始める前に必ず目を通しておきましょう。
一度に切りすぎると枯れるリスク
木は葉で光合成をして養分を作っているため、葉を全部落としてしまうと、養分の供給が断たれて樹勢が大きく低下するのです。
たとえ枯れずに持ちこたえたとしても、極端に強剪定した年は木が回復を優先するため、花がほとんど咲かなくなることもあります。
半分以下のサイズまで小さくしつつ、枯れるリスクを避けるには、2年〜3年かけて段階的に小さくしていくことを意識しましょう。
時間はかかりますが、花を完全に絶やすことなく、木の体力を保ったままサイズダウンできます。
一気に理想形を目指さず、必ず葉を残しながら複数年かけて椿を小さくしていきましょう。
チャドクガに注意して防護装備を整える
また、毛虫本体に触れなければ問題ない、という油断も禁物です。
チャドクガが持つ毒は、抜け殻や風で飛んできたものに触れただけでも、激しいかゆみと発疹を引き起こしてしまいます。
椿の剪定に適した時期である3月〜4月の直後から、チャドクガの発生が始まるため、剪定時は以下の防護装備を必ず準備しましょう。
⚫︎長袖と長ズボン
⚫︎手袋
⚫︎マスク
⚫︎防護メガネ
なお、チャドクガの卵や幼虫は葉の裏に潜んでいることが多く、作業中に気づかないまま接触してしまうケースが後を絶ちません。
作業前に必ず葉の裏をチェックし、卵の塊や幼虫の集団がいないか確認しましょう。
もし大量に発生していたら、無理せず駆除と剪定をまとめて業者に任せることがおすすめです。
切った直後の直射日光対策
幹焼けとは、強い日差しによって樹皮が傷む現象のことです。強剪定で枝葉が大幅に減ると、それまで幹に日陰を作っていた葉がなくなり、樹皮が無防備な状態になります。
傷んだ樹皮は株を弱らせ、枝枯れや枯れ込みの原因になってしまうのです。
特に注意したいのが、西日が長時間当たる場所に植えられている椿です。夏場の高温と乾燥が重なり、幹へのダメージが一段と大きくなります。
直射日光への対策としては、わらや市販の幹巻きテープを幹に巻く、幹巻きという方法が有効です。
ホームセンターで手に入る材料で簡単に作れるほか、日差しだけでなく乾燥からも幹を守れるメリットがあります。
強剪定した年の夏は、幹巻きで直射日光から幹を守っておきましょう。
剪定後の水やりと肥料管理
剪定直後の木は、切り口の回復に水分を必要とします。一方、椿はもともと多くの肥料を必要としない樹木のため、回復を急いで肥料を与えすぎると、かえって負担をかけてしまうのです。
水やりと肥料管理は、時期によって使い分けることもポイントです。
| 時期 | 水やり | 肥料 |
|---|---|---|
| 通常期(庭植え・根付いた木) | 乾燥が続いたときだけ補給 | 不要 |
| 花芽分化期(6月頃) | やや乾かし気味に管理 | 不要 |
| 花後・休眠期(11月下旬〜12月頃) | 乾燥が続いたときだけ補給 | 骨粉などの有機肥料を少量 |
この表を手元に置きながら、剪定後の椿の状態を見て管理を進めましょう。
特に注意したいのが、6月頃の花芽分化期です。
花芽分化期とは、植物が葉の芽ではなく花の芽を作り始める時期のことを指します。この時期に水を与えすぎると花芽の形成が進みにくくなるとされているので、ほかの時期より乾かし気味に管理しましょう。
剪定したあとは、水やりは乾燥時のみ、肥料は少量を開花後・休眠期に、という方針で椿の回復を見守りましょう。
大きくなりすぎた椿の剪定をプロに頼む料金相場

プロへの依頼を検討するときに、いちばん気になるのはやはり料金でしょう。
ここでは、木の高さごとの料金目安や、見積もりで見落としがちな追加費用、自分で作業する場合との費用や安全性の違いを解説します。
相場を知っておけば、見積もりが適正かどうかを自分で判断できるようになりますよ。
樹高別の料金目安
多くの業者は1本あたりの単価で料金を設定しており、樹高が上がるほど作業の難易度と時間が増すため、料金も段階的に高くなります。
なお、業者によっては職人1人あたり1日15,000円〜30,000円程度の日当制を採用している場合もあるので、料金体系は事前に確認しておくと安心です。
高さごとの目安は以下の表のとおりです。
| 樹高の目安 | 分類 | 料金相場(1本あたり) |
|---|---|---|
| 3m未満 | 低木 | 2,500円〜5,000円 |
| 3m〜4m | 中木 | 7,000円〜12,000円 |
| 4m〜5m | 中高木 | 13,000円〜18,000円 |
| 5m〜7m | 高木 | 20,000円〜25,000円 |
| 7m以上 | 大木 | 個別見積もり |
この表を参考にして、自宅の椿のおおよその高さを測ったうえで、提示された見積もりが相場の範囲内か確認してみましょう。
高所作業費・処分費の追加料金
剪定枝の処分費は基本料金に含まれていない業者が多く、料金を比較する際の落とし穴になりやすいので注意しましょう。
また、強剪定では枝の量が多くなるため、処分費の影響は特に大きくなります。
主な追加費用の目安は以下の表のとおりです。
| 項目 | 費用の目安 | 発生するケース |
|---|---|---|
| 枝葉の処分費 | ⚫︎45Lゴミ袋1袋あたり約1,000円 ⚫︎軽トラック1台分で3,000円〜8,000円程度 |
処分費が基本料金に含まれない場合 |
| 高所作業費 | 個別見積もり | 7m超の大木で高所作業車や交通誘導が必要な場合 |
| 駐車場代 | 実費 | 敷地内に作業車の駐車スペースがない場合 |
この表の項目を見積もり時に照らし合わせ、処分費が含まれているか、追加費用がかかるのかを必ず確認しておきましょう。
特に注意したいのが、複数の業者を比較する際に、見積もり書の合計金額だけで判断してしまうケースです。
基本料金が安く見えても、処分費や出張費が別建てになっていて、最終的な支払額が高くなるという事態は珍しくありません。
失敗を避けるためには、2〜3社から相見積もりを取り、提示された金額に含まれる項目を1つずつ照らし合わせるのが確実です。
見積もり書に追加費用の記載がないときは、「これ以外に費用がかかりませんか?」と依頼前にひと言確認しておくと安心ですよ。
自分でやる場合との比較
自分で作業する最大のメリットは費用面で、剪定バサミや植木バサミ、手袋といった道具は5,000円以下でそろえられます。
毎年自分の手で整えていれば、病害虫の発生など木の変化にも早く気づけるようになるでしょう。
一方、脚立の最上段に立たないと届かない約3m以上の高さの作業は、落下事故のリスクが高くなります。太い幹の切り方を誤ると、裂けて自分のほうに倒れてくる危険もあります。
また、適切なタイミングで剪定しなければ、樹形の回復に数年かかってしまうケースもあるでしょう。
| 比較項目 | 自分で剪定する | プロに依頼する |
|---|---|---|
| 費用 | 道具代5,000円以下から | 1本2,500円〜25,000円程度 |
| 向いている椿 | 樹高2m〜3m以下 | 樹高3m超、太い幹がある木 |
| 安全性 | 落下や幹の裂けの危険がある | 高所や太い幹も安全に処理 |
| 仕上がり | 失敗すると回復に数年かかる | 翌年の花つきまで考慮した仕上がり |
この表を参考にしながら、2m〜3mほどの椿は自分で手入れし、3mを超える強剪定やチャドクガが発生している木はプロへの依頼を検討してみましょう。
大きくなりすぎた椿の剪定でよくある質問

ここでは、以下のよくある質問についてその答えを解説します。
⚫︎剪定後に花が咲かなくなる原因は?
⚫︎枝を切る道具は何を使えばいい?
⚫︎脚立に届かない高さの椿はどうする?
気になる項目がある方は、ぜひ一度目を通してみてくださいね。
| 剪定後に花が咲かなくなる原因は? | |
| 剪定後に花が咲かなくなるもっとも多い原因は、花芽ができたあとの7月以降に剪定して、花芽ごと切ってしまうことです。 先述したとおり、椿の花芽は6月頃から枝先に作られるため、夏から秋に刈り込むと翌年の蕾が失われてしまいます。 ただし、適切なタイミングで剪定したのに花が減った、というケースもあります。 たとえば、強剪定をした際に、木が枝葉の回復を優先するため、花を咲かせる体力が一時的に足りなくなるという場合です。 なお、花の数は数年かけて少しずつ戻っていくのが一般的です。 花が減っても慌てて切り直したりせず、翌年以降は3月〜4月に剪定して、ゆっくり様子を見てみましょう。 |
| 枝を切る道具は何を使えばいい? | |||||||||||||
| 枝を切る道具は基本的に剪定バサミで足りますが、太い枝や高い枝がある場合は、ノコギリや高枝切りバサミ、脚立を追加で使いましょう。 枝の太さや高さによって適した道具が異なり、合わない道具で無理に枝を切ると、怪我や切り口の傷みにつながるおそれがあります。 また、椿の場合、チャドクガ対策として、切る道具とは別に身を守る装備も欠かせません。 用意しておきたい道具とその用途は以下のとおりです。
枝の太さと高さに合った道具を確認し、必要なものをそろえてから剪定作業を始めましょう。 |
| 脚立に届かない高さの椿はどうする? | |
| 脚立を使っても安全に届かない椿は、自分で切らず業者に依頼するのが安全です。 先述したように、高所での剪定は落下事故のリスクが高く、大怪我につながりやすい作業だからです。 また、極端に高くない椿を剪定する場合でも、脚立を使うのであれば、足場の状態はよく確認する必要があります。 というのも、脚立は平らで固い安定した地面でなければ安全に使えません。椿の周囲が傾斜地や柔らかい土、植え込みの中などであれば、たとえ高さが届く脚立を用意しても作業は危険です。 ちなみに、業者に依頼しても、3m〜4mの中木なら剪定相場は1本7,000円〜12,000円程度と、決して高額ではありません。 怪我による治療費や仕事への影響を考えれば、業者に頼むことは十分に合理的な選択といえるでしょう。 少しでも不安を感じる高さなら、無理に脚立で作業せず、見積もりだけでも業者に相談してみることがおすすめです。 |
大きくなりすぎた椿の剪定ならお庭の大将にお任せください

大きくなりすぎた椿の強剪定は、高所での作業や太い枝の切断、チャドクガへの対応など、危険と隣り合わせの作業ばかりです。
自分で作業することに少しでも不安を感じているなら、ぜひお庭の大将にご相談ください。
お庭の大将は、北は北海道から南は沖縄まで全国に対応している、お庭まわりの作業の専門業者です。
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受付時間は9:00〜19:00、年中無休で対応しているので、忙しい方でもお気軽にご相談いただけますよ。
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