熱湯による雑草対策の効果は?やり方・必要な温度と注意点をプロが解説

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熱湯による雑草対策の効果は?
やり方・必要な温度と注意点をプロが解説
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庭やコンクリートの隙間から次々と生えてくる雑草は、多くの方の悩みの種ではないでしょうか。

除草剤を使わずに手軽に対処したいと考えたとき、候補に挙がるのが「熱湯をかける」方法です。

しかし、お湯をかけるだけで本当に枯れるのか、何度のお湯が必要かなど、疑問は尽きません。

この記事では、雑草に熱湯をかけると枯れる科学的な仕組みから、正しいやり方や手順、メリット・デメリット、効果を高める組み合わせ、向かない場面の代替策まで、専門的な情報をもとに分かりやすく解説します。

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雑草対策で熱湯をかけると枯れるのは本当

熱湯をかけるだけで雑草が枯れる、という話を耳にしたことはないでしょうか。

実はこれ、科学的にも裏付けられた除草手段の一つです。

ここでは熱湯で雑草が枯れる仕組みや、必要な温度、枯れるまでの日数、限界について解説します。

熱湯で雑草が枯れる仕組み

熱湯で雑草が枯れるのは、「タンパク質の熱変性」が起こるためです。タンパク質はもともと、水素結合や疎水結合という弱い結びつきによって決まった形を保っています。熱が加わるとこれらの結合が壊れ、形が崩れて働きを失います。

わかりやすい例が、生卵を加熱すると白身が固まる現象です。白身が固まるのは卵白のタンパク質が熱で変性したからです。雑草の細胞内のタンパク質も同じしくみで、熱湯をかけると変性します。すると細胞は水や栄養を吸収できなくなり、雑草は枯れていきます。

ポイントは、熱湯を根までしっかり届かせることです。地下部のタンパク質まで変性させれば、しっかり駆除できますが、葉だけにかけてしまうと地上部しか枯れず、根が残って再び生えてくることが多いので要注意です。

60度のお湯でも枯れるのか

タンパク質の熱変性は60℃前後から始まりますが、雑草を確実に枯らすには100℃近い熱湯が望ましいとされています。

お湯の温度 除草効果の目安 特徴
100℃前後(沸騰直後) 非常に高い 推奨
80〜90℃ 高い 実用の範囲内
60〜70℃ やや低い タンパク質変性は起こるが不十分
50℃以下 ほぼ効果なし 大きなダメージは与えられない

お湯の温度が下がるほど除草効果が低下する傾向があるため、しっかり枯らすには沸騰直後に近い高温で散布する必要があります。

枯れるまでの日数

枯れるまでの日数の目安をまとめました。

経過日数 雑草の状態
数時間以内 葉や茎がしんなりとして元気を失う
1日後 葉の色が黒または茶色に変色しはじめる
2〜3日後 全体が枯れて茶色くなり、しおれる
5〜7日後 完全に枯れ、簡単に抜き取れる

上表は一般的な目安であり、雑草の種類や根の深さ、散布量で変動します。

枯れた後に放置すると、種子から再生したり、地下茎の残部から新たな芽が出たりする恐れがあります。完全に枯死したタイミングで根ごと引き抜き、処分するまでが一連の作業と考えましょう。

熱湯雑草対策の限界

熱湯除草は万能ではありません。効果が高い雑草と効果が薄い雑草を以下に整理します。

効果が出やすい雑草 効果が出にくい雑草
メヒシバ・オヒシバなどイネ科の一年草 スギナ(地下茎が深い)
ナズナ・ハコベなど根の浅い雑草 ドクダミ(地下茎で繁殖)
コンクリート目地の小さな雑草 クズ(地下に塊根を持つ)
発芽したばかりの若い雑草 セイタカアワダチソウ(地中深くに根を張る)

根が浅い一年生雑草には熱湯が効果的に作用しますが、地下茎を持つ多年生雑草は熱湯が深部まで届かないため、効果は限定的です。

また、家庭でやかんなどを使う場合、1回でカバーできる範囲は数平方メートルが限界です。広い庭全体や駐車場全体の除草には向いていません。これらの場合は別の方法と組み合わせるか、別の対策を検討する必要があります。

熱湯除草の正しいやり方と手順

熱湯除草は手順を誤ると効果が薄れたり、やけど事故につながったりします。

ここでは道具の準備から散布、後日の抜き取りまでの手順を、安全面に配慮しながら順に解説します。

必要な道具の準備

作業を始める前に、必要な道具をひととおり揃えておきましょう。最低限用意したい道具は以下のとおりです。

  • ●やかん、または大きめの鍋(注ぎ口がしっかりしているもの)
  • ●ガスコンロまたはカセットコンロ
  • ●耐熱性のある軍手(厚手のもの)
  • ●長靴または足の甲まで覆う靴
  • ●長袖・長ズボンの作業着
  • ●やけど時の応急処置用の冷水・タオル
  • ●ペットや子どもの侵入を防ぐためのコーン等

日本創傷外科学会の資料によれば、やけどの原因として「ヤカンや鍋のお湯、天ぷら油、コーヒーやお茶」などの高温液体が多く報告されています。

家庭内で日常的に使う道具だからこそ、油断が重大な事故につながりかねません。皮膚の露出を避けた服装で作業することが大切です。

参考:一般社団法人 日本創傷外科学会「やけど(熱傷)」: https://www.jsswc.or.jp/general/yakedo.html

特にやかんは、注ぎ口の形状によってお湯の跳ね返り方が異なります。底が広く安定したもので、注ぎ口がスムーズなタイプを選びましょう。

熱湯を沸かす

除草に使うお湯は、沸騰直後の100℃に近い状態が最も効果的です。前述のとおり、温度が下がるほど除草効果は弱まりるからです。沸かしたら時間を置かず、温度が下がる前に作業場所まで運び、散布するのが基本です。

一度に大量に沸かそうとすると、運搬時の重量が増し、転倒や落下によるやけどリスクが高まります。対象範囲に応じて2~3Lずつ小分けに沸かし、何度か往復するのが安全な方法です。

また、火にかけたまま長時間放置すると、空焚きや吹きこぼれの危険があります。沸騰したらすぐ火を止め、必ず火元を確認してから作業場所へ移動しましょう。風の強い日は熱湯が舞い上がる恐れもあるため、無風または微風の日を選ぶのがおすすめです。

雑草に直接かける

熱湯のかけ方には重要なポイントがあります。葉だけにかけても根が生き残れば再生するため、雑草の「根元」を狙って注ぐのが鉄則です。地面が湿るほどたっぷり注ぐことで、根まで熱が伝わります。

効果的な散布のポイントは以下のとおりです。

  • ●雑草の中心部、根元の地面めがけて注ぐ
  • ●1株あたりコップ1杯程度を目安にする
  • ●跳ね返りを避けるため、低い位置からゆっくり注ぐ
  • ●周辺の育てたい植物にはかからないよう注意する
  • ●風下に人やペットがいないことを確認する

なお、コンクリートやレンガの目地に生えた雑草には、特に熱湯が効果を発揮しやすい傾向があります。隙間に熱湯がたまりやすく、根まで浸透しやすいためです。

数日後に枯れた雑草を抜き取る

熱湯をかけた後、2~3日経って葉や茎が変色・枯死したら、最後の仕上げとして根ごと手で引き抜きます。完全に枯れた状態であれば根の繊維も弱り、生きた雑草より格段に抜きやすいです。

抜き取り作業のポイントを以下にまとめました。

  • ●軍手をはめて、根元を握って真上に引き抜く
  • ●途中で切れないよう、ゆっくり力を加える
  • ●抜けにくい場合はスコップで周囲の土をほぐす
  • ●抜いた雑草は種が散らないよう袋にまとめる
  • ●種子をつけた雑草は特に丁寧に処分する

残った種子や地下茎の断片から再生する可能性もあるため、可能な限り根まで除去するのが理想です。特にドクダミやスギナのような地下茎で増える雑草は、わずかな断片でも再生する力を持っています。

抜き取った後の土壌は、すぐに別の植物を植えるのは避け、しばらく日数を置いてから利用しましょう。熱湯処理によって一時的に土壌中の微生物バランスが変わっている可能性があるためです。

熱湯除草のメリットとデメリット

熱湯除草は手順を誤ると効果が薄れたり、やけど事故につながったりします。

ここでは道具の準備から散布、後日の抜き取りまでの手順を、安全面に配慮しながら順に解説します。

メリット:薬剤不使用で子どもやペットに安心

熱湯除草の最大の利点は、化学薬品を一切使わない点にあります。

市販の除草剤に含まれるグリホサートなどは、農薬取締法に基づき農林水産省の農薬登録を受けており、食品安全委員会による食品健康影響評価でも安全性が確認されています。それでも、子どもやペットへの影響を不安視する家庭は少なくありません。

参考:食品安全委員会「グリホサートの概要について」: https://www.fsc.go.jp/emerg/inryousui_glyphosate.pdf

熱湯であれば散布後すぐに常温の水に戻るため、その場所に子どもやペットが触れても化学物質の残留リスクはありません。

特に以下のような場所では、熱湯除草の安心感が際立ちます。

  • ●小さな子どもが遊ぶ庭や砂場の近く
  • ●犬や猫を放し飼いにする裏庭
  • ●家庭菜園のすぐ脇の通路
  • ●雨水タンクの周辺

このように、薬剤使用に抵抗がある家庭や、口に入れる作物を育てるエリアの周辺では、熱湯消毒のメリットが大きくなるのです。

メリット:コストがほぼかからない

家庭での熱湯除草は、追加コストがほぼ発生しません。

すでにある水道水・コンロ・やかんさえあれば、その日のうちに作業を始められます。除草剤を1本購入する場合に比べ、初期費用は大幅に抑えられるのです。

コスト面の比較を表で整理しました。

方法 初期費用の目安 ランニングコスト
熱湯による除草 0円(既存の道具を使用) 光熱費とわずかな水道代
家庭用除草剤 1,000〜3,000円程度 補充が必要
防草シート+砂利 数万円〜 ほぼ無し(数年継続)
業者へ依頼 数万円〜 作業ごとに費用が発生

熱湯除草は初期費用ゼロで始められる点が大きな魅力ですが、広範囲を対象とする場合は沸かす回数が増え、ガス代や水道代がじわじわとかさみます。

コスト面のメリットを最大限活かすには、ピンポイントで使うのが基本です。

デメリット:土中の有用な微生物まで死滅させる

熱湯は雑草だけでなく、土壌中に生息する有益な微生物まで死滅させてしまうデメリットがあります。植物の生育環境を整える上で、これは大きな欠点です。

土壌中には根粒菌や分解菌など、植物の成長を助ける微生物が数多く生息しています。これらの微生物は、有機物の分解、養分の供給、病原菌の抑制など、健全な土壌づくりに欠かせない存在です。熱湯をかけると、雑草と一緒にこれらの有用菌も一気に死滅してしまいます。

特に以下のような場所では、熱湯除草を慎重に検討する必要があります。

  • ●家庭菜園のすぐ近くの通路や畝間
  • ●花壇や植木鉢の周辺
  • ●将来的に植物を植える予定の土地
  • ●大切に育てている樹木の根元周辺

これらの場所で熱湯を多用すると、雑草を駆除できた代わりに、後から植えた植物がうまく育たなくなる恐れがあります。熱湯処理後は最低でも数週間~1か月程度の期間を置き、堆肥を投入するなどして土壌環境を回復させてから新たな植栽を行うのが理想です。

デメリット:広範囲や根の深い雑草には不向き

熱湯除草の最大の弱点は、対応できる範囲と雑草の種類に制約がある点です。家庭用のやかん1杯(2~3L)で枯らせる面積はせいぜい0.5~1平方メートル程度で、広い庭全体を熱湯で処理するのは現実的ではありません。

また、地下茎を持つ多年生雑草には熱湯が深部まで届かず、地上部だけ枯れて根から再生してしまいます。具体的に不向きな状況を整理しました。

  • ●数十平方メートル以上の広い庭や駐車場
  • ●スギナ・ドクダミ・クズなど地下茎を持つ雑草
  • ●樹木や生垣の根元など、熱湯が他植物に及ぶ恐れがある場所
  • ●傾斜地で熱湯が流れて広がってしまう斜面
  • ●育てたい植物と雑草が混在しているエリア

これらの場面では、後述する除草剤や防草シートなど別の方法と組み合わせるか、最初から別手段を選んだほうが効率的です。

デメリット:作業中のやけどリスク

熱湯除草で最も警戒すべきは、やけど事故です。熱湯は皮膚に触れた瞬間に、重度の熱傷を引き起こす可能性があります。

日本熱傷学会によると、熱湯が皮膚に触れると赤くなるやけどが生じ、ひどい場合は水ぶくれもできます。安全に作業するためのチェックリストを以下にまとめました。

参考:一般社団法人 日本創傷外科学会「熱傷(やけど)に関する簡単な知識」:https://www.jsbi-burn.org/ippan/chishiki/outline.html

  • ●長袖・長ズボン・厚手の軍手・長靴を必ず着用する
  • ●子どもやペットを作業エリアに近づけない
  • ●風の強い日や雨上がりの足元が滑る日は避ける
  • ●やかんを持つ手と反対の手で蓋を押さえながら注ぐ
  • ●万一に備え、すぐ冷やせる水とタオルを近くに用意する
  • ●高齢者が作業する場合は、家族のサポートを求める

万が一やけどを負ったら、すぐに流水で15~20分以上冷やし、患部の状態によっては医療機関を受診してください。

熱湯の雑草対策効果をさらに高める組み合わせ

熱湯だけでも一定の除草効果はありますが、他の素材と組み合わせることでさらに効果を高めることができます。

ここでは塩・酢・重曹との併用、高圧温水洗浄機の活用について、それぞれの注意点とともに解説します。

熱湯+塩で再発を抑える

熱湯に塩を加えると、浸透圧で雑草の水分を奪う相乗効果が期待できます。ただし、この方法は強くおすすめできません。塩を撒くことで、土壌に深刻な悪影響を及ぼす可能性があるためです。

農林水産省の「農地の塩害と除塩」資料では、土壌中の塩分が過剰になると土壌溶液の浸透圧が増加し、植物の根の吸収機能低下や枯死が起こると示されています。塩は土中で分解されず長期間残るため、雑草以外にも様々な悪影響が及ぶのです。

参考:農林水産省 農村振興局「農地の塩害と除塩」: https://www.maff.go.jp/j/press/nousin/saigai/pdf/110414-01.pdf

熱湯+酢で除草効果をブースト

酢(酢酸)は強い酸性により植物の細胞を破壊する作用があります。食酢は、農林水産省が「特定農薬」として指定されている害のない物質です。熱湯と組み合わせると、熱変性に加えて酸性ダメージが加わるため、相乗効果が期待できる方法です。

参考:農林水産省「特定農薬とは」: https://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_tokutei/about_tokutei.html

家庭用の食酢は通常3~5%の酢酸を含んでおり、原液または水で2倍程度に薄めて散布する方法が一般的です。熱湯で雑草の細胞を弱らせた直後に酢を撒くと、浸透性が高まって効果が増すと考えられます。

ただし、酢にも注意点があります。

  • ●酢酸は地上部にのみ作用し、根まで枯らすのは難しい
  • ●長期使用で土壌が酸性に傾く可能性がある
  • ●強い臭気があり、近隣への配慮が必要
  • ●イネ科の雑草には効果が落ちる
  • ●散布後しばらくは雨に流されない時間が必要

これらの点を踏まえ、ピンポイントの除草には有効ですが、繰り返し同じ場所で使うのは避けたほうが無難です。

熱湯+重曹で目地の雑草を弱体化

重曹(炭酸水素ナトリウム)は弱アルカリ性で、植物の細胞膜の浸透圧バランスを崩して水分を奪う性質があります。重曹も食酢と同様に、特定農薬として指定されており、農作物や人畜、水産動植物に害を及ぼすおそれがないと認められています。

熱湯と重曹を組み合わせる手順は以下のとおりです。

  • ●雑草に熱湯をかけて細胞を弱らせる
  • ●30分~1時間ほど時間を置く
  • ●重曹水(5~10%濃度)をスプレーで散布する
  • ●雑草の葉や茎にしっかり付着させる
  • ●数日かけて枯れていく様子を観察する

ただし、重曹も使い過ぎると土壌がアルカリ性に傾き、酸性土壌を好む植物に影響を与える点に注意が必要です。

ケルヒャーなど高圧温水洗浄機を家庭で使う

ケルヒャーの温水高圧洗浄機に「除草ノズル」を組み合わせると、最高98℃の高温水を雑草に直接散布できます。やかんで手作業をするよりも、広範囲を効率的に処理可能です。

この温水除草システムは、2024年12月3日に国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)に登録されました(登録番号:QS-240026-A)。家庭でも導入すれば、根まで届く本格的な熱湯除草が実現できます。

広い庭を持つ方や、定期的に除草したい方には検討する価値がある選択肢です。

熱湯除草が向かない場面の代わりになる対処法

熱湯除草は便利な反面、広範囲や深い根の雑草には対応できない弱点があります。

ここでは場面ごとに最適な代替手段を提案し、除草剤・防草シート・機械式工法・手抜きとの組み合わせなど、それぞれの活用法を解説します。

広範囲なら除草剤

広い庭や駐車場、農地など熱湯では対応しきれない範囲では、農林水産省登録の除草剤の活用が現実的です。代表的なグリホサート系除草剤は、葉から吸収されて植物体内のシキミ酸経路という代謝経路を阻害する仕組みで雑草を枯らします。

除草剤を使う際のポイントを整理しました。

  • ●農林水産省登録番号を必ず確認する
  • ●ラベル記載の使用方法・希釈倍率を守る
  • ●周辺の育てたい植物にかからないよう注意する
  • ●雨が降る前の散布は避ける
  • ●子どもやペットが立ち入らないよう管理する

使用基準を遵守すれば、除草剤は広範囲を効率的に除草できる頼もしい選択肢となります。

景観を保ちたいなら防草シート+砂利

雑草を生やさず景観を維持するなら、防草シートと砂利の組み合わせが最も効果的です。防草シートは光を遮ることで雑草の光合成を妨げ、地下茎を持つスギナやドクダミでも栄養を枯渇させる効果があるからです。

さらに上に砂利を敷くことで紫外線によるシート劣化を防ぎ、寿命が長持ちします。シート単体だと数年で劣化することが多いですが、砂利と組み合わせれば10年以上効果が持続する製品もあるのです。

施工時のポイントを以下にまとめました。

  • ●施工前に既存の雑草を徹底的に除去する
  • ●地面を平らに整地し、転圧する
  • ●耐久性の高い不織布タイプの防草シートを選ぶ
  • ●シートの継ぎ目は10cm以上重ねて固定する
  • ●上に敷く砂利は5cm以上の厚みを確保する

これらを守れば、長期間の防草効果と美しい景観の両方を実現できます。砂利の色や種類を選ぶことで、和風・洋風どちらの庭にもマッチさせられる点もメリットです。

業務用は温水除草工法(機械式)

公園・道路脇・公共空間など広域の除草には、業務用の温水除草工法が有効です。複数の工法が国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)に登録されており、公共工事での導入が進められています。

いずれも100℃近い高温水で雑草の根のタンパク質を変異させて枯らす仕組みで、低騒音、長期的な除草効果、薬剤不使用といった利点が評価されています。

一般家庭で導入するのは難しいですが、自治会や管理組合などの単位で広範囲を除草したい場合は、対応している業者へ相談してもよいでしょう。

根の深い雑草は手抜きと熱湯の併用

スギナやドクダミなど地下茎で繁殖する雑草には、「手抜き+熱湯」の併用が現実的です。1回で根絶するのは難しいため、根気強く繰り返す姿勢が必要となります。
具体的な併用手順は以下のとおりです。

  • ●スコップで掘り起こし、見える範囲の地下茎を可能な限り除去する
  • ●残った根の上から熱湯をたっぷり注ぐ
  • ●2~3日後、再び芽が出てきたら同じ作業を繰り返す
  • ●月に1~2回のペースで継続する
  • ●地上部を頻繁に刈り取り、光合成をさせない

地上部を出させない状態を続けると、地下茎に蓄えられた養分が徐々に枯渇し、雑草の勢いは弱まっていきます。スギナの地下茎は地下1mに達することもあるため、一度の作業で完全駆除は困難です。それでも継続することで、確実に減らしていける方法です。根気強く取り組みましょう。

雑草対策で熱湯を使うときによくある質問

熱湯除草については、実践前に気になる疑問が多くあります。

ここではよくある3つの質問をピックアップし、信頼できる情報をもとに回答します。

ヤカン1杯で何平方メートル分を枯らせる?

家庭用のやかん(約2~3L)1杯で枯らせる面積は、雑草の密度や根の深さによって大きく変動するため、一律の目安を示すのは困難です。重要なのは、1株あたりコップ1杯以上の熱湯を、根元にしっかり浸透するまで注ぐことです。

たとえば、スーパー工業のNETIS登録温水除草工法では、「植物の根元付近より約90℃前後の熱湯を散布」する手法が採られています。家庭でも、雑草の根元の地面が十分に湿るまでたっぷり注ぎましょう。中途半端な量だと表面しか熱が伝わらず、根が残ってすぐに再生してしまいます。

コンクリートやレンガに熱湯をかけても大丈夫?

コンクリートは温度変化により膨張・収縮する性質があり、急激な温度差はひび割れの要因となります。家庭で雑草に熱湯を散布した場合の影響について、公的な検証データはありませんが、以下のような状況は避けたほうが無難です。

  • ●冬場、コンクリートが凍結している直後の熱湯散布
  • ●同じ場所への短時間・繰り返しの熱湯散布
  • ●既にひびが入っている古いコンクリートへの使用
  • ●大理石や御影石など、熱変化に弱い化粧石への使用
  • ●レンガに繰り返し使用

心配な場合は、目立たない場所で少量試してから本格的に行うと安心です。

熱湯除草剤の代わりになるものは?

除草剤の代わりとしては、重曹や酢が代表的です。いずれも食品由来の素材で、子どもやペットがいる家庭でも比較的安心して使えます。

ただし、重曹や酢は根の浅い雑草に対して有効ですが、地下茎を持つ多年生雑草に対しては効果が限定的です。

お庭の雑草対策ならお庭の大将にお任せください

熱湯除草は手軽さと安全性が魅力ですが、広範囲や深い根の雑草には限界があります。庭全体の本格的な雑草対策をお考えなら、専門業者に相談するのが最も確実な解決策です。

「お庭の大将」では、お客様のお庭の状況に応じて最適な雑草対策をご提案いたします。防草シート施工、植栽設計、定期メンテナンスなど、トータルでサポートいたしますのでぜひご相談ください。

お見積もりは無料となっており、雑草でお悩みの方はぜひお気軽にお問い合わせください。経験豊富なスタッフが、お客様のお庭にぴったりの解決策をご提案いたします。

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