倒木処理の方法を解説!原因や処分費用、業者依頼のポイントまで紹介|【奈良】草刈り・剪定・伐採・造園はお庭の大将でプロの手入れ掃除!

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倒木処理の方法を解説!
原因や処分費用、業者依頼のポイントまで紹介
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「台風のあと庭の木が倒れているのを見つけた」「最近庭の大木が傾いてきたような気がする」と不安を感じていませんか。

倒木とは、立っていた木が強風や老化などをきっかけに倒れてしまうことを指します。

倒れた木を放置すると、シロアリなどの害虫が発生したり、二次的な事故を招いたりと、想像以上のリスクにつながりかねません。

場合によっては、所有者として高額な賠償責任を問われる可能性もあるため、早い段階での対処が欠かせないのです。

この記事では、倒木が起きる主な原因から、実際に倒れてしまったときの処理手順、業者に依頼した場合の費用相場までを詳しく解説します。

放置するリスクや未然に防ぐ対策、よくある質問も紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。

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倒木はなぜ起きる?木が倒れる主な原因

なにごともなく立っていた木が突然倒れてしまうと、「なぜ自分の木が倒れたの?」と戸惑う方も多いのではないでしょうか。

実は倒木の多くには、目に見えない場所で進行していた前兆があります。

具体的に、木が倒れる主な原因は以下の4つです。

⚫︎根の腐敗や病害による強度低下
⚫︎台風や強風など気象条件の影響
⚫︎樹齢や老木化による幹の劣化
⚫︎害虫や菌による侵食

倒木の原因を知っておけば、自分の庭に生えている木の危険サインにも気づきやすくなりますよ。

ここでは、木が倒れる主な原因について詳しく解説します。

根の腐敗や病害による強度低下

倒木の原因のなかでも見落とされやすいのが、根の腐敗による強度低下です。

というのも、根の腐敗は根株腐朽菌と呼ばれる菌の侵入によって起こりますが、地上からはその進行が見えません。

そうして根株が腐って幹を支えきれなくなると、強風をきっかけに木は根元から倒れてしまうのです。

なかでも、以下の場所では腐敗が進みやすいので注意が必要です。

⚫︎排水が悪く土が常に湿っている場所
⚫︎踏み固められた土壌
⚫︎根元が川や池の水に浸かる環境

なお、倒木の代表的な原因菌としては、ベッコウタケやナラタケといったキノコの仲間が挙げられます。

そのため、幹の周囲や根元にキノコやカビが多く生えていたら、内部で腐朽が進んでいるサインかもしれません。

根元にキノコやカビを見つけた場合は、放置せず専門業者に調べてもらうとよいでしょう。

台風や強風など気象条件の影響

倒木の代表的なきっかけとして、台風や強風も挙げられます。

気象庁の基準では、平均風速20m/s以上の非常に強い風になると、細い木の幹が折れ、根の張っていない木が倒れ始めるとされています。

危険なのは風だけではありません。 大雨で地盤が緩んだあとに強風が吹くと、健全に見える木でも根ごと倒れやすくなります。

そのため、雨と風が重なる台風は倒木リスクをいっそう高めるのです。

また、木の状態が悪いと、強風や台風の影響を受けやすい点にも注意が必要です。

枝葉が密集して風通しの悪い木や、伸び放題で枝が絡み合った木は、風の抵抗を通常より強く受けてしまいます。

台風や強風そのものは防げないからこそ、剪定で風通しを良くしたり、若木に支柱を立てたりして、事前に備えておきましょう。

樹齢や老木化による幹の劣化

樹齢を重ねた老木は、外見が元気に見えても倒木の大きな原因になります。

というのも、成長の過程でできた傷から菌が入り込み、幹の内側が少しずつ腐って空洞化していくからです。

老木は根の老朽化も進んでおり、土壌の踏み固めや工事による根の切断が重なると、支持力がさらに低下することもあります。

注意したいのは、樹種によって老化のスピードが大きく異なる点です。 代表的な樹種の寿命の目安を以下の表にまとめました。

樹種 寿命の目安 衰えが目立ちやすい時期
ソメイヨシノ 60年程度(寿命60年説) 樹齢50〜60年
ケヤキ・クスノキ 数百年 一律の年数では判断できない

この表のとおり、同じ古木でも樹種によって、倒木の危険性を判断する時期がまったく異なることが分かるでしょう。

だからこそ、年数ではなく木が発するサインを見逃さないことが重要です。

たとえば、幹の垂直な傷や穴、ひび割れ、極端な傾きや湾曲は、劣化を示す代表的なサインです。

なお、内部の空洞は、木槌で叩いて音の違いを聞き分ける打音診断や、針を刺して抵抗値を測る精密診断で見つけられます。

どちらも木を傷つけずに内部を調べられる方法のため、大切な木にも安心して使えるでしょう。

庭に古い木があって気がかりだという方は、見た目だけで安全と決めつけず、セルフチェックと専門家の診断を組み合わせてみましょう。

害虫や菌による侵食

害虫や菌に侵された木は内部から弱っており、見た目以上に倒れやすい状態にあります。

というのも、害虫の幼虫や腐朽菌は幹の内部を食い荒らすため、被害が外見に現れた時点で強度低下がかなり進んでいるからです。

実際、倒木の賠償責任を判断する場面でも、腐朽が明らかだったかどうかが問われます。それほど腐朽は、倒木の典型的な前兆とされているのです。

代表的な害虫と被害を受けやすい樹種、見分けるサインを以下の表にまとめました。

害虫・病名 主な被害樹種 特徴的なサイン
マツクイムシ(マツ材線虫病) アカマツなどのマツ類 夏から秋にかけて急速に枯れる
カシノナガキクイムシ(ナラ枯れ) ナラやカシ類 幹の小さな穴と木くずの排出
カミキリムシの幼虫(テッポウムシ) 幅広い庭木 根元にフラス(木くずと糞の混合物)がたまる

この表を参考に、ご自宅の木に思い当たるサインがないか確認してみましょう。

なお、腐朽と虫害は連鎖し、弱った木はさらにダメージを受けやすくなります。 幹のひび割れやキノコ、フラスなどに気づいた場合は、倒木してしまう前に点検や消毒を依頼してみましょう。

庭木が倒木したときの処理方法

庭の木が実際に倒れてしまったら、なにから手をつければよいのか分からず不安になりますよね。

しかし、焦って作業を始めると二次被害やケガにつながりかねません。

倒木処理には、まず安全を確保して必要な連絡を済ませ、枝を払って幹を切り分け、運び出して処分するという基本の流れがあります。

また、自力で対応できる範囲と、プロに任せるべき状況の見極めも重要です。

ここでは、庭木が倒木したときの処理方法について順を追って解説します。

安全確保と周囲への通報

倒木に気づいたら、処理よりも先に安全確保と関係機関への連絡を優先しましょう。

倒木の周辺は残った枝や根からさらなる倒壊が起こりうる、不安定な状態だからです。 電線に触れていれば感電や停電、道路をふさいでいる場合は交通事故につながり、個人で対処できる範囲を超えてしまいます。

まずは人や車が近づかないように注意を促しましょう。 必要に応じて、ロープやカラーコーンで簡易バリケードを設けると安心です。

そのうえで、状況に応じた窓口に連絡しましょう。

倒木の状況 連絡先 補足
道路をふさいでいる 道路緊急ダイヤル#9910 24時間受付・通話無料
電線に触れている 各電力会社の窓口 感電の危険があるため絶対に近づかない
線路に倒れている・倒れそう 鉄道会社または110番 緊急時は迷わず通報する
自宅の敷地内 造園業者や林業業者 自治体が相談に応じる地域もある

この表を確認したうえで、状況に応じた窓口に慌てず連絡しましょう。

なお、自力で倒れた木に対処する場合も油断は禁物です。 ヘルメットや保護メガネ、防振手袋などの装備をそろえ、複数人で行うのが原則です。

倒れた木の枝払いと玉切り

倒れた木に対処するときは、枝払い・幹の玉切りの順番で、木の支えられ方を見極めながら切るのが鉄則です。

切り方を誤ると、チェーンソーの刃が木に挟まれたり、幹が勢いよく跳ね返ったりしてしまうからです。

以下の表は、作業全体の流れを整理したものです。

手順 作業内容 ポイント
@作業前準備 退避路を2方向確保し、足元の障害物を片付ける 万一のときに逃げる道を残しておく
A枝払い 幹を挟んだ向こう側の枝→上向きの枝の順に払う 幹を転がしながら繰り返すと足元に枝が落ちず安全
B玉切り 幹を50cm以下の丸太に切り分ける 可燃ごみ基準から逆算した長さ

この手順を頭に入れたうえで、玉切りの際は幹の支えられ方を見極めてみましょう。

切る方向は、幹の支えられ方によって次のように変わります。

⚫︎2点支持(根元側と枝側の両方で支えられている):上から下へ切る
⚫︎1点支持(なにかに寄りかかっている状態):下から上へ切り進める

切る向きが逆だと、切れ目で幹がV字にたわみ、刃を挟み込んでしまう危険性があります。

また、チェーンソーを使う際は、刃先で切って跳ね返り(キックバック)が起こらないように注意が必要です。

キックバックとは、刃先が物に当たった瞬間にチェーンソーが自分のほうに跳ねる現象で、最悪の場合は大怪我につながる恐れがあります。

道具の使い分けは、幹の太さで判断することがおすすめです。

幹直径10cm程度までは手ノコ、それ以上太い場合はチェーンソーを使ってみましょう。

なお、低木なら自力でも対応できますが、切り方の見極めには経験が欠かせません。 少しでも迷いを感じた方は、無理をせず業者に相談してみるとよいでしょう。

運び出しと処分の手配

切り分けた幹や枝は、量に応じて処分方法を使い分けましょう。

というのも、自治体ごとにごみとして出せるサイズに制限があるほか、木材の量があまりに多いと個人では運びきれないケースもあるからです。

切り株は可燃ごみに出せない自治体が多く、枝とは扱いが異なる点にも注意しましょう。

主な処分方法と費用の目安は次のとおりです。

処分方法 費用の目安 向いているケース
可燃ごみに出す 無料(指定袋代のみ) 長さ50cm以下かつ直径10cm以下などの少量
処理施設に持ち込む 10kgあたり100〜200円程度 運搬車両があり量が多い場合
業者に引き取りを依頼する 軽トラック1台分で1万〜2万円前後 運搬がむずかしい場合や量が多い場合

この表を参考に、枝や木の量、住んでいる自治体のルールなど、状況に合わせて処分方法を選んでみましょう。

ほかにも、薪として知人に譲ったり、販売したりする選択肢もあります。

一方、庭先で燃やす野焼きは廃棄物処理法で原則禁止されており、火災の危険もあるため絶対に避けましょう。

自分で対処できない場合の判断

倒木への対応は、基本的にプロに任せるのが安全といえます。

というのも、切断中に幹が裂けて破片が飛んだり、木が予想外の方向へ跳ねたりする事故が起こりうるからです。

特に、チェーンソーは、業務での使用に特別教育が義務付けられるほど扱いのむずかしい道具で、初心者がいきなり扱うのはリスクが高いでしょう。

また、重機が必要なほど大規模な倒木となれば、素人による対応はそもそも不可能といえます。

具体的には、以下のいずれかに当てはまるケースで自力処理はおすすめできません。

⚫︎電線やガス管の近くの倒木
⚫︎樹高が高く、ハシゴが必要な大きな倒木
⚫︎法面や急傾斜地など足場の悪い場所
⚫︎隣の木に寄りかかったかかり木の状態
⚫︎チェーンソーや保護具がそろっていない・扱った経験がない

特に注意したいのが、隣の木に寄りかかったかかり木です。 中途半端に支えられている状態のため、ちょっとした振動や風で突然落下する非常に危険な状態といえます。

業者の到着まで時間がある場合は、応急処置で二次被害を抑えてみましょう。

すぐに実践できる対策は以下の3つです。

⚫︎上部の枝を剪定して軽くする
⚫︎ロープで幹を固定する
⚫︎仮支柱を立てる

いずれも本格的な処理ではなく、あくまでプロが到着するまでの時間稼ぎという位置づけです。

ご自宅の倒木が上記のケースに当てはまったり、作業中に少しでも不安を感じたりする場合は、無理をせず業者に相談してみましょう。

倒木処理を業者に依頼したときの費用相場

「倒木処理を業者に頼みたいけれど、いくらかかるのか分からず踏み出せない」と不安な方もいるのではないでしょうか。

倒木処理の費用は、木の大きさで決まる基本の作業費に、重機の使用料や処分費が組み合わさることで決まります。

内訳の仕組みを知っておけば、見積もりが妥当かどうかを自分で判断しやすくなりますよ。

ここでは、倒木処理を業者に依頼したときの費用相場について解説します。

木の大きさ別の料金目安

倒木撤去の作業費は樹高によって変わります。

というのも、木の高さや幹の太さ、枝の張り具合などによって、作業量や危険度が大きく変わるからです。

以下の表は、樹高別の撤去費用相場をまとめたものです。

樹高 費用相場(1本あたり・処分費別)
3m未満 3,000〜10,000円
3〜5m 10,000〜30,000円
5m以上 15,000〜50,000円超

この表から分かるように、木の大きさが3m未満なら数千円、3〜5mの場合は1万円以上、5mを超えると数万円規模が目安です。

また、切り株まで撤去する抜根を依頼した場合は、1本あたり1万〜3万円程度の追加費用がかかります。

ただし、ほかの木の剪定や草刈りとまとめて依頼すると、1本あたりの作業単価を下げてもらえるケースもあります。費用をできるだけ抑えたい方は、倒木撤去以外の作業を一緒に依頼してもよいでしょう。

なお、上記相場はあくまで目安です。電線に絡んでいるか、建物と近いかといった現場の条件によっても、金額は上下します。

見積もり無料の業者も多いので、まずは現地で倒木の様子を確認してもらい、見積もり額を比べてみることもおすすめです。

重機やクレーン使用時の追加費用

人力で動かせない大きな倒木には、クレーンやショベルカーの費用が基本料金に上乗せされます。

大木は直径30cm・長さ2mほどでも100kgを超えるため、大きな倒木の吊り上げや根の掘り起こしは人力では不可能だからです。

また、重機を使用すると、使用料に加え、現場まで重機を運ぶ回送費が往復2万〜5万円ほど別途かかります。

倒木処理で使われる主な重機と費用の目安は次のとおりです。

重機の種類 使用料の目安(日額) 主な用途
ユニック車(小型クレーン付トラック) 3万〜6万円 幹や枝の吊り上げ撤去
小型ショベルカー 8,000円〜1万5,000円 抜根やトラックへの積み込み
大型クレーンや中型ショベルカー 5万〜15万円程度 大木や搬出がむずかしい現場

たとえば、5m級の倒木でユニック車を使うと、作業費と重機代、回送費を合わせて総額8万〜13万円規模になる計算です。

あくまで試算ですが、重機の有無で総額が大きく変わることが分かるでしょう。

ほかにも、重機が入れない狭い場所では、ロープで木に登って上から切り下ろす特殊伐採という手法もあります。

ただし、人件費がかさむ分、重機を使う場合と比べて割高になりがちです。

倒木処理の見積もり書を受け取ったら、重機を使うのか、回送費が含まれているのかを必ず確認しておきましょう。

処分費・運搬費の内訳

倒木処理の総額は、作業費に処分費と運搬費を加えた金額です。

業者が公表している樹高別の料金目安には、処分費と運搬費が含まれていないのが一般的なので注意しましょう。

たとえば、高さ5mのモチノキの場合、伐採費(作業費)20,500円とは別に、処分運搬費3,300円がかかったケースが存在します。

作業費だけを見て安いと判断すると、あとから想定外の出費に驚くことになりかねません。

処分費の算出方法は、10kgあたりで計算する重量制と、トラック1台あたりで計算する容量制が一般的です。

どちらの方式であるかによって金額の見え方も変わるため、見積もり書の表記をよく確認しましょう。

「作業費=倒木処理の総額ではない」と理解したうえで、処分費も含めた複数社の相見積もりで比較し、内訳が明確な業者を選ぶことがポイントです。

倒木を放置するとどうなる?

倒れた木の片付けは大変で、つい後回しにしたくなるかもしれません。

しかし、倒木の放置には、以下のような想像以上のリスクが潜んでいます。

⚫︎シロアリ・害虫の発生源になる
⚫︎景観の悪化と二次倒木の誘発
⚫︎土地の資産価値が下がる

こういった被害は時間が経つほど深刻になっていくので、 後悔しないためにも倒木の放置でなにが起こりうるのかを知っておきましょう。

ここでは、倒木を放置した場合に起こるリスクについて解説します。

シロアリ・害虫の発生源になる

放置された倒木は腐食が進み、シロアリをはじめとする害虫の温床になります。

なぜなら、シロアリは腐った木材に巣を作って繁殖するからです。

朽ちた木はハチの営巣場所やムカデの住処にもなり、被害は近隣の家屋にも波及しかねません。 そのため、ご近所トラブルの火種になる前に、対処しておく必要があります。

また、倒木を放置しておくと、費用面でも大きなダメージを受けることに注意しましょう。

倒木に巣を作ったシロアリは、地中を通って住宅の土台・床下に侵入することがあります。

住宅のシロアリ駆除は1uあたり1,500〜3,000円程度かかり、一般的な戸建てでは総額15万〜30万円規模になることが多いとされています。

数千円から数万円で済む倒木の撤去費と比べれば、被害が住宅に及んでからの出費がいかに大きいか分かるでしょう。

そのため、一見以上がなさそうだから大丈夫と油断せず、害虫が住み着く前に倒木を片付けてしまいましょう。

景観の悪化と二次倒木の誘発

倒木の放置は景観を損なうことはもちろん、さらなる倒木や事故を引き起こす危険があります。

というのも、倒木の周辺はとても不安定で、残った枝や根が崩れたり、傾いた木が完全に倒れたりするからです。

また、隣の木に寄りかかったかかり木は、風や振動で突然落下するおそれもあります。

さらに被害が敷地の外に及べば、補償問題に発展しかねないでしょう。

実際に2017年3月には、熊本県の県道で道路脇の木が走行中の車を直撃し、運転手が亡くなる事故が起きています。

この事故で倒れた木は内部が腐食した老朽木で、事前の大雨により地盤も緩んでいる状況でした。 事故をめぐる裁判では、所有者が適切な管理をしていなかったとして、約5,000万円の損害賠償が命じられたと報じられています。

ほかにも、景観を著しく悪化させたり、二次倒木の誘発する危険な状態が続いたりすれば、自治体から伐採や管理の指導を受ける可能性もあります。

完全に木が倒れていないからと油断せず、木が傾いた段階で対処を始めましょう。

土地の資産価値が下がる

倒木を放置することは、土地の資産価値を確実に下げる要因にもなります。

倒木が他人に被害を与えれば、所有者が高額な賠償を負うリスクがあるので、土地の購入希望者から見て大きなマイナス材料となるのです。

また、買い手が伐採や撤去、整地にかかる費用を見込んで値引きを求めることもあるでしょう。

結果として、倒木が放置された土地では、査定額が下がったり、買い手自体が見つかりにくくなったりするデメリットもあります。

加えて、所有しているのが空き家や空き地のときは、さらに注意が必要です。

管理が不十分と判断されると、空家等対策特別措置法に基づき、管理不全空家や特定空家として指定される可能性があるのです。

特定空家として勧告を受けると、固定資産税の住宅用地特例が解除され、税負担が大きく跳ね上がってしまいます。

土地の価値を守る意味でも、倒木は早い段階で撤去しておきましょう。

倒木を未然に防ぐための対策

倒木は起きてから対処するより、未然に防ぐほうが安全で経済的です。

とはいえ、なにから手をつければよいか迷う方も多いのではないでしょうか。

倒木を未然に防ぐために行っておくべき対策は、主に以下の4つです。

⚫︎樹木医による定期診断
⚫︎危険な木の伐採・剪定
⚫︎支柱やワイヤーによる補強
⚫︎台風シーズン前の点検

ここでは、倒木を未然に防ぐための対策について解説します。特別な知識がなくても始められるものばかりなので、倒木の不安をなくしたい方はぜひ一度チェックしてみてくださいね。

樹木医による定期診断

倒木予防の第一歩は、専門家に定期的な樹木診断を依頼することです。

というのも、幹内部の空洞化や根元の浮きといった倒木の前兆は、素人目には判断がむずかしいからです。

樹木医による打音診断や、針を刺して抵抗値を測る精密検査なら、外見では分からない異常も発見できます。

診断を担うのは、一般財団法人日本緑化センターが認定する樹木医という専門資格者です。

各都道府県の樹木医会や、樹木医が在籍する造園会社を通じて依頼できます。費用は簡易な目視診断で数千円から数万円程度が目安です。

診断書の作成に別途2万円程度かかるケースもあり、事業者による差が大きいため、事前に見積もりで確認しておくことがおすすめです。

なお、定期診断の頻度は、台風シーズン前を含めた年2回が理想的です。

また、万が一倒木事故が起きた場合でも、定期点検の報告書や写真は適切に管理していた証拠となり、賠償責任の免除につながる可能性があります。

木の健康のためだけでなく、自分を守る備えとして、専門家の診断を取り入れてみてはいかがでしょうか。

危険な木の伐採・剪定

危険な兆候のある木は、倒れる前に剪定や伐採で対処してしまうのが安心です。

通常の伐採は樹高3m未満なら数千円から依頼できる一方、傾いた木や腐食した木の処理では、特殊作業の手当や安全確保の費用が加わり割高になりやすいからです。

また、事故が起きてしまえば賠償の問題にも発展しかねず、被害が出る前のほうが結果的に安く済むケースが多いといえるでしょう。

伐採と剪定のどちらを依頼するかは、木の状態で判断してみましょう。

木の状態 適した対処 補足
幹に腐朽や空洞があり、回復の見込みがない 伐採 内部から強度が落ちているため、補強では支えきれない
木自体は健全だが、枝葉が茂りすぎている・建物や電線に接近している 剪定 風通しを良くすれば風の抵抗が減り、強風時の倒木リスクを抑えられる

この表を参考に、ご自宅の木がどちらに当てはまりそうかチェックしてみてください。

なお、剪定を行うなら、適切な実施時期も意識してみましょう。

剪定は木への負担が少ない時期に行うのが基本で、落葉樹は落葉後の冬(11〜2月)、常緑樹は春から初夏がおすすめです。

費用を抑えるためだけではなく、事故を防ぐ目的でも、危険な兆候のある木に伐採や剪定を行うことを前向きに検討してみましょう。

支柱やワイヤーによる補強

「伐採するほどではないものの倒木が心配」というときは、支柱やワイヤーで物理的に支えることで倒木を予防できます。

支柱を立てられないほど大きい木や、切りたくないシンボルツリーには、複数の方向からワイヤーで支える控え線という方法もあります。

細いワイヤーを地中の杭などにつなぎ、複数方向から幹を支える仕組みのため、景観を損ねずに大木を守れるのが利点です。

倒木対策に使える代表的な支柱は、八掛け支柱と鳥居支柱の2種類です。

項目 八掛け支柱 鳥居支柱
仕組み 3〜4本の支柱を木の周囲に組み、上部で固定する 2本の支柱を立て、横木で幹を挟み込んで支える
適した樹木 枝張りの大きい木、根が張るまでの大型の庭木 幹が細い木、中低木、植え替え頻度の高い木
見た目 存在感があり、支柱が目立ちやすい すっきりとしており、景観を損ないにくい
メリット 全方向の揺れを強力に抑え、幹への負担が少ない 施工が比較的シンプルで、根元の作業がしやすい

八掛け支柱は木を全方向から囲んで支える構造のため、安定性に優れ、強風対策や大きく育った木に向いています。

一方、鳥居支柱は幹の片側または両側から支える形なので目立ちにくく、植え替えがしやすい小型・中型の木に適しているといえるでしょう。

注意したいポイントは、支柱は立てて終わりではないという点です。

木製の支柱は風雨で劣化するため、2〜3年を目安に点検し、腐食やぐらつきがあれば交換しましょう。

幹を縛る結束部も、食い込みを防ぐために定期的に緩め直す必要があります。

大切な木を切らずに守りたい場合は、支柱やワイヤーで補強してみてはいかがでしょうか。

台風シーズン前の点検

倒木を予防するうえでは、台風シーズン前の点検も欠かせません。

台風の接近や上陸は例年7〜10月に集中し、特に8〜9月がピークなので、6月までに点検と手入れを済ませておくとよいでしょう。

また、業者に依頼する場合も、台風シーズン前に点検してもらうことがおすすめです。

なぜなら、台風の直後は依頼が殺到し、数週間待ちになることも珍しくないためです。台風シーズン前の落ち着いた時期なら早く対応してもらえるうえ、費用が安く抑えられるケースもあります。

自分で点検する場合は、次のポイントに注意して確認してみましょう。

⚫︎幹の傷や穴、ひび割れがないか
⚫︎根元にキノコが生えていないか
⚫︎折れかかった枝や枯れた枝がないか
⚫︎枝葉が電線や建物に触れていないか
⚫︎木が極端に傾いていないか

ひとつでも気になる箇所があれば、業者に詳しい点検を依頼すると安心です。

あわせて、加入している火災保険の風災補償の内容を確認しておくと、万が一の被害にも備えられますよ。

台風が来てからでは間に合わないので、シーズンが始まる前に、お庭の点検を予定に入れてみましょう。

倒木に関するよくある質問

倒木に対処するにあたって、責任の所在や処分の仕方など、いざというときに迷いやすいポイントがいくつかあります。

事前に答えを知っておけば、突然のトラブルにも落ち着いて対処できるでしょう。

ここでは、以下の倒木に関するよくある質問とその答えについて解説します。

⚫︎倒木の責任は誰になりますか?
⚫︎倒れてしまった木はどうやって処分すればいいですか?
⚫︎木が倒れかかっていたらどこに連絡すべきですか?

倒木への備えに役立つ情報をまとめたので、気になる項目から目を通してみてくださいね。
質問
倒木の責任は誰になりますか?
回答
倒木の賠償責任は、原則としてその木の所有者や管理者が負います。

たとえば、自宅の庭木なら所有者本人、街路樹なら管理している自治体が責任主体です。

なかでも、街路樹は公の施設として国や自治体が管理しているため、国家賠償法第2条に基づき、管理の落ち度があれば賠償を求められます。

また、どちらの場合も、倒木する危険を予見できたのに放置していたかどうかが、責任を負う判断の分かれ目になります。

以下の表は、過失と判断されやすいケースと、免責される可能性があるケースをまとめたものです。

判断 該当するケースの例
過失と判断されやすい 枯れや腐朽が明らかな状態で放置していた/点検や剪定を怠っていた/近隣からの苦情を受けても対応しなかった
責任を免れる可能性がある 健全な木を適切に管理していた/記録的な台風や地震など、想定外の災害で倒れた

表から分かるように、判断の決め手は日頃の管理状況にあるといえます。

反対に、隣家の木が自宅に倒れてきた場合は、相手に過失がなければ請求は認められにくいともいえます。 このようなケースでは、火災保険や車両保険などで対応してみましょう。
質問
倒れてしまった木はどうやって処分すればいいですか?
回答
倒れてしまった木が少量であれば、自治体の基準に合わせて切り、可燃ごみとして出せます。

量が多い場合は、自治体の処理施設へ持ち込むか、業者に引き取りを依頼しましょう。

処理費用は、処理施設への持ち込みなら10kgあたり100〜200円程度、業者引き取りだと軽トラック1台分で1万〜2万円前後が目安です。

処分を進めるうえでは、いくつか押さえておきたい注意点もあります。

まず、可燃ごみに出せるサイズは自治体ごとに異なるため、事前に確認しておきましょう。 たとえば、可燃ごみとして捨てるには長さ50cm以下かつ直径10cm以下でなければならない自治体があり、これを超えると回収してもらえません。

また、切り株は可燃ごみに出せない自治体が多く、枝とは扱いが別になる点にも注意しましょう。

なお、庭先で倒木を野焼きする行為は廃棄物処理法で原則禁止されています。火災に発展する危険もあるため、自治体のルールに従って処分しましょう。
質問
木が倒れかかっていたらどこに連絡すべきですか?
回答
木が倒れかかっていた場合の連絡先は、状況によって異なります。

道路にかかっている場合は道路緊急ダイヤル#9910、電線に触れているときは各電力会社の窓口に連絡しましょう。

木が線路に倒れそうなときは鉄道会社、緊急なら110番に電話してください。

自宅の敷地内であれば、造園業者や林業業者に依頼しましょう。地域によっては自治体が相談に応じてくれます。

なお、#9910と電力会社の窓口は24時間対応のため、夜間や休日でも危険を感じたら、ためらわず通報して構いません。

連絡したあとは、不必要に触れたり近づいたりせず、各連絡先からの指示に従いましょう。

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この記事では、倒木の原因から処理方法、費用相場、予防策まで幅広く紹介してきました。

それでも、いざ自分で倒木に対応するとなると、不安な方がほとんどではないでしょうか。

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