ヤマボウシの剪定で失敗したときの対処方法を解説!適切な時期や正しい道具の使い方も紹介

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ヤマボウシの剪定で失敗したときの対処方法を解説!
適切な時期や正しい道具の使い方も紹介
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「思いきって切り詰めたら、翌年ヤマボウシの花がほとんど咲かなくなってしまった」「枝がおかしな方向に暴れ出した」と、剪定の失敗に頭を抱えていませんか。

ヤマボウシは自然樹形が美しい一方、切る量や時期を誤ると、樹形の乱れや花付きの悪化、株の衰弱を招きやすい木でもあります。

とはいえ、失敗の原因と正しい対処を知っておけば、弱ってしまった木を回復させることも、次回からの失敗を防ぐこともできます。

この記事では、ヤマボウシの剪定について以下の内容を解説します。

⚫︎強く切りすぎるとどうなるのか
⚫︎失敗してしまったあとの回復方法
⚫︎剪定を避けるべき時期と適期の見極め方
⚫︎失敗しない剪定手順とありがちな失敗例
⚫︎高さの抑え方や費用相場といったよくある質問とその答え

「剪定に失敗してしまったヤマボウシをなんとかしたい」「次こそ正しく剪定したい」という方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

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ヤマボウシを強く切りすぎるとどうなる?

「ヤマボウシの枝が伸びすぎたので一気に切り詰めたら、翌年おかしな姿になってしまった」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

ヤマボウシは切る量を間違えると、樹形や花付き、株の健康にまで影響が及んでしまう木です。

強く切りすぎることがどんな結果を招くのかを先に知っておくと、剪定作業の力加減をつかみやすくなりますよ。

この章では、ヤマボウシの強剪定で起こりやすい以下の4つの変化を解説します。

⚫︎徒長枝が暴れて樹形が乱れる
⚫︎花付きが極端に悪くなる
⚫︎切り口から病害虫が侵入する
⚫︎枯れ込みや株が弱くなる

「ヤマボウシを強く切ったら失敗してしまった」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

徒長枝が暴れて樹形が乱れる

強剪定で一度に多くの枝を切ると、勢いの強い徒長枝が噴き出し、ヤマボウシ本来の自然樹形が崩れてしまいます。

というのも、強く切られたヤマボウシは失った枝葉を急いで取り戻そうとして、切り口の近くから一気に新梢を伸ばすからです。

新梢は垂直方向に勢いよく伸びる性質があり、上向きの徒長枝となって暴れ、横に広がるヤマボウシ本来の枝ぶりを乱してしまうのです。

こういった反応は切った量が多いほど強く出るため、剪定する前に一度の作業で切る量の目安を知っておくとよいでしょう。

具体的には、切る量を全体の3割以内に抑えるのが安全とされており、それ以上一度に切ると徒長枝が出やすくなります。

一度乱れた形の回復には時間がかかります。大きく崩れてしまった場合は、元の自然樹形に戻すまでに2年〜3年かけて段階的に切り戻すのが基本です。

強剪定は一度で仕上げようとせず、数年かけて少しずつ整える前提で切る量をコントロールしながら進めてみるとよいでしょう。

花付きが極端に悪くなる

ヤマボウシの枝先を切りすぎると花芽ごと落としてしまい、翌年の花が大幅に減ってしまいます。

なぜなら、ヤマボウシは短い枝の先端に花芽をつける性質があり、枝先を多く切るほど花芽そのものを失ってしまうからです。

しかもヤマボウシはおおむね7月〜8月に翌年の花芽を短い枝先につくるため、そのタイミングを過ぎてから枝先を整理すると、知らないうちに花の元を切り落としてしまいます。

また、強剪定後に出る徒長枝やひこばえには花芽がつきにくく、株の養分が枝の再生に回ってしまうことも、花が減る一因です。

そのため、花を残したいなら花芽と葉芽の見分けが欠かせません。

丸くふくらんだ芽が花芽、先が尖った芽が葉芽です。花を優先する場合は枝先を残し、切るのは葉芽や不要枝に絞りましょう。

花を楽しみたい方は、丸い花芽のついた枝先を残し、切る量を控えめにすることを意識して剪定作業に取りかかることが大切です。

切り口から病害虫が侵入する

太い枝を切ってできた大きな切り口は回復が遅く、そこから病原菌が侵入しやすくなります。

また、切り口が大きいほど組織がふさがるまでに時間がかかり、乾かない状態が長く続いてしまいます。

その間に切り口から養分が流れ出るうえ、雨水や雑菌、病原菌も入り込みやすく、腐朽や病気の原因になってしまうのです。

実際にヤマボウシについては、アブラムシやカイガラムシ、テッポウムシといった害虫、すす病やうどんこ病といった病気の被害が報告されています。

こういった被害は、切り口をふさいで保護することである程度防げます。

具体的な保護方法は後述の剪定手順で詳しく解説するので、太い枝を切ると侵入の入り口ができてしまう、という点をまずは押さえておきましょう。

枯れ込みや株が弱くなる

幹の途中で大きく切り詰める強剪定は、ヤマボウシの株を弱らせ、枝の枯れ込みを招きます。

というのも、強剪定では葉を一度に大量に失うため、葉の光合成によってつくられる養分が減ってしまうからです。株に蓄えられる養分が不足すれば樹勢が落ち、枝枯れや株全体の衰弱につながっていきます。

枝葉が茂りすぎて木の内側まで日が届かない場合も、光不足で内側の小枝から枯れ込んでいきます。

つまり、切りすぎても茂らせすぎてもヤマボウシの株は弱る、ということです。

ヤマボウシは一度傷めると簡単には修復できず、最悪の場合、枯れてしまうこともあります。

日照不足による枝枯れを防ぐには、内部の混んだ枝を透かして光を通しておくことが有効です。

大きく切り詰めるよりも、木が細いうちからこまめに整え、株に負担をかけない管理を続けていくことを意識してみてください。

失敗してしまったヤマボウシの回復方法

切りすぎて元気がなくなったヤマボウシを見ると、「なんとかして元に戻したい」と思ってしまいますよね。

弱ってしまったヤマボウシも、順番を守って対処すればしっかりと回復させられます。

ただし焦って手を加えると、かえって衰弱を早めてしまうため注意が必要です。

ここでは、失敗後の回復に向けた以下の4つの手順を解説します。

⚫︎切りすぎた後の養生
⚫︎枯れ枝・傷んだ枝の処理
⚫︎翌シーズンの花付きを戻す管理
⚫︎回復困難な場合の植え替え・伐採判断

「ヤマボウシの剪定を失敗してしまったけれど諦めたくない」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

切りすぎた後の養生

切りすぎてしまった直後は、それ以上切らずに株の体力回復を最優先にしましょう。

というのも、強剪定のあとの株は養分が減って弱っており、そこに重ねて剪定すると回復に必要な葉まで失ってしまうからです。

新しく出てきたヤマボウシの枝葉は、光合成で養分をつくり戻す役割を担っているため、見た目が乱れていてもむやみに切らないことが大切なのです。

具体的には、回復は2年〜3年かけて段階的に進める前提で、急いで形を整えようとしないことがポイントとして挙げられます。

そのうえで、株の体力を補うために、1月〜2月に有機質肥料か緩効性肥料を施しましょう。

このとき、根を傷めないよう根元から少し離した場所に、2・3か所穴を掘って埋めるのがコツです。

切りすぎてしまった年は剪定を控え、肥料で体力を支えながら数年かけて戻していくことをまずは意識してみましょう。

枯れ枝・傷んだ枝の処理

ヤマボウシの回復を進めるうえで、枯れた枝や傷んだ枝は付け根から取り除き、健全な部分への影響を抑えることも大切です。

なぜなら、枯れ枝を放置すると湿気や虫が集まり、病害虫の温床になりやすいからです。

そこから腐朽や害虫が広がれば、まだ元気な枝にまで被害が及んでしまいます。

なお、切る位置は必ず分岐点や付け根を選びましょう。枝の途中で切ると、切り残した部分から枝が暴れたり傷んだりしてしまいます。

具体的には、直径2cm以上の太い枝には剪定ノコギリを使い、以下の手順で切ると失敗しにくくなります。

1. 切る枝の付け根の下側に、あらかじめ浅く切り込みを入れる
2. その切り込みの少し外側を、上からノコギリで切り落とす

こうしておくと、枝の重みで樹皮が裂けても切り込みのところで止まり、裂け下がりを防げるのです。

枯れ枝や傷んだ枝は分岐点で切り落とし、太い枝は下側に切り込みを入れてから処理することを意識して進めてみてください。

翌シーズンの花付きを戻す管理

花芽を残す剪定と日々のケアを組み合わせれば、翌シーズン以降に開花しやすくなります。

ヤマボウシは開花後すぐの夏ごろに翌年の花芽をつくるため、その花芽を守れるかどうかが翌年の花付きを左右するからです。

花芽がつく夏以降に強く切ると花芽ごと失い、翌年咲かなくなってしまいます。

さらに日当たりが悪いと花芽そのものが育ちにくいため、切り方だけでなく環境を整えることも花付きの回復につながります。

そのため、回復期では花芽をまとめて落としにくい透かし剪定、つまり枝を間引く剪定を中心にしましょう。

また、ヤマボウシの翌シーズンの花付きを戻すには、日当たりを十分に確保することも重要です。

植える場所は、午前は日が当たり午後は西日が避けられる半日陰が適しています。強い西日が当たる場所は、花付きが落ちやすいため避けることをおすすめします。

ヤマボウシの剪定で失敗したら、花芽を残す透かし剪定に切り替え、日当たりを確保しながらじっくり花付きを戻していきましょう。

回復困難な場合の植え替え・伐採判断

ヤマボウシの樹勢が戻らず枯れ込みが進む場合は、植え替えや伐採も選択肢に入れてみましょう。

というのも、株が衰弱しきると新梢が出ず、光合成で養分を回復できなくなってしまいます。そのまま無理に残しても枯死に向かうだけなので、環境を変えるか撤去するかを判断することが必要なのです。

また、ヤマボウシは半日陰で肥えた土を好む木です。そのため、性質に合わない場所に植わっていること自体が衰弱の一因になっている場合もあります。

植え替えするのに適した時期は、落葉期の2月〜3月か11月〜12月で、株に負担の大きい厳寒期は避けましょう。

ただし、大きく育った木の伐採や抜根は、高所作業車や重機が必要になることもあり、自分での作業は危険をともないます。無理をせず、業者に依頼することがおすすめです。

回復の見込みが立たないときは、適切なタイミングでの植え替えや業者による伐採も含めて、今後の方針をしっかりと決めてみてください。

剪定してはいけない時期と適期の見極め

剪定に慣れていない方のなかには、「いつ切ればいいのか分からず、なんとなく手をつけて失敗した」という経験がある方もいるのではないでしょうか。

ヤマボウシの剪定は、実施時期によって結果が大きく左右されます。

また、落葉種と常緑種で適切な時期が異なり、避けるべき時期もはっきりしているため、ここを押さえるだけで失敗はぐっと減ります。

ここでは、ヤマボウシの剪定時期に関する以下のポイントを解説します。

⚫︎落葉ヤマボウシの適期は11月〜2月
⚫︎常緑ヤマボウシの適期は3月か梅雨け
⚫︎真夏と芽吹き前後は避ける
⚫︎花芽分化期に強剪定しない

「適切な時期を知ってから剪定したい」という方は、ぜひ一度目を通してみてください。

落葉ヤマボウシの適期は11月〜2月

落葉ヤマボウシの剪定適期は、葉を落として休眠している11月〜2月、遅くとも3月までです。

というのも、落葉ヤマボウシは冬になると葉を落として生長を止め、休眠期に入るからです。この時期は木の活動が止まっているため、剪定で受けるダメージが小さく、株が傷みにくいのです。

また、葉が落ちて枝ぶり全体が見渡せるうえ、冬は花芽が肉眼で確認できるため、残す枝と切る枝を判断しやすい時期でもあります。

落葉ヤマボウシについては、このダメージの少ない休眠期に、強剪定や高さを抑える芯止め、枝を間引く透かし剪定をまとめて行ってみましょう。

なお、同じ休眠期でも、寒さがもっとも厳しい1月は避けるのがおすすめです。気温が低い時期は木の活動が鈍く、切り口がふさがるまでに時間がかかり、その間に寒さや乾燥で傷みやすいからです。

その点、新芽が動き出す直前の3月前半なら、休眠期の負担の少なさを保ったまま剪定できます。剪定後まもなく木が活動を再開するため、切り口の回復や新芽の生長もスムーズに進みますよ。

落葉ヤマボウシの本格的な剪定は、花芽が見える11月〜2月の休眠期を選んでから始めてみるとよいでしょう。

常緑ヤマボウシの適期は3月か梅雨明け

常緑ヤマボウシは、新芽が動き出す前で、なおかつ寒さを避けた時期に剪定しましょう。

常緑種は冬も葉を保ったまま過ごすため、厳寒期に切ると寒さで傷みやすいからです。葉を残して越冬する性質上、暖かくなり始める新芽の動き出す直前が、もっとも負担の少ないタイミングなのです。

そのため、常緑ヤマボウシに関しては、具体的には3月〜4月ごろに剪定してみるとよいでしょう。

ちなみに、12月〜2月や10月〜3月を適期とする見解もありますが、いずれも厳寒期と真夏を避ける点では共通しています。

以上のように、常緑ヤマボウシは厳寒期を避け、新芽が動き出す前の春先を中心に剪定時期を選んでみてください。

真夏と芽吹き前後は避ける

真夏と芽吹き前後の時期は、ヤマボウシの株を弱らせるリスクがあるので、剪定を避けましょう。

なぜなら、真夏は気温が高く葉からの蒸散が激しいため、剪定で葉を失うと水分と養分のバランスが崩れ、樹勢が落ちてしまうからです。

芽吹き前後も枝に養分が盛んに行き届き始める時期にあたり、このタイミングで切ると株の消耗が大きくなります。

つまり、ヤマボウシの株が活発に活動している時期ほど、剪定の負担は重くなるということです。

なお、不要枝や枯れ枝を間引く軽い剪定は、どの時期に行っても大きな問題はありません。

真夏や芽吹き前後は強剪定を控えつつ、どうしても切りたい場合は軽い間引きにとどめることを意識してみるとよいでしょう。

花芽分化期に強剪定しない

花芽がつくられる7月〜8月ごろに強く切ると、翌年に咲く花が大幅に減ってしまいます。

これは、ヤマボウシが花の終わったあとすぐ、夏のうちに短い枝の先端に翌年の花芽をつくる性質をもっているためです。

つまり、夏以降に枝先を多く切ると、せっかくついた花芽ごと落としてしまい、翌年に花が咲かなくなるのです。

しかもヤマボウシは、花芽ができる前に切っておくという、ほかの花木で使える対応が取りにくい木でもあります。

というのも、多くの花木は花が終わってからしばらく経って花芽をつくるため、咲き終わってすぐに剪定すれば花芽を切る心配がありません。

一方、ヤマボウシは、花が終わってすぐ花芽をつくり始めることから、花芽のない時期に剪定できる余裕がほとんどないのです。

花を楽しみたい方は、花芽分化期の強剪定を避け、花芽の見える冬に透かし剪定することをおすすめします。

【図解】失敗しないヤマボウシの剪定手順

「正しい手順が分からないまま切り進めて、形を崩してしまった」という失敗はなるべく避けたいですよね。

ヤマボウシの剪定は、切る枝を見極めてから順を追って進めることで失敗を防げます。

切る枝の選び方や切る位置、仕上げの保護まで、流れに沿って剪定手順を押さえておきましょう。

この章では、ヤマボウシの剪定で失敗しないための4つの手順を解説します。

⚫︎不要枝(車枝・絡み枝・徒長枝)の見極め
⚫︎枝の付け根で切り戻す
⚫︎透かし剪定で風通しを作る
⚫︎切り口を保護処理する

「手順をひととおり理解してから作業したい」という方は、ぜひ読み進めてみてくださいね。

不要枝(車枝・絡み枝・徒長枝)の見極め

ヤマボウシの樹形を崩さない剪定は、まず切るべき不要枝を見極めることから始まります。

というのも、不要枝は限られた養分を分散させるうえ、風通しや日当たりを妨げてしまうからです。

放置すれば徒長枝などが増えて自然樹形が崩れていくため、先に不要枝を整理すると木の全体像が見えやすくなります。

具体的に切る対象となる不要枝は、次のとおりです。

不要枝の種類 特徴
車枝 一か所から複数の枝が放射状に出たもの
絡み枝 ほかの枝と交差したり絡んだりしている枝
徒長枝 上向きに勢いよく長く伸びた枝
ひこばえ 株元から伸びてくる細い枝
胴吹き枝 幹の途中から直接出てくる枝
かんぬき枝 幹をはさんで左右対称に伸びた枝

なかでも、ヤマボウシは車枝がつきやすい傾向にあります。車枝が4本以上出ている場合は、そのうち1本〜3本を残して切りましょう。

このとき、残した枝同士が左右対称のかんぬき枝や上下平行の枝にならないよう注意し、幹の上からせん状に散らばる配置になるよう選ぶことがポイントです。残す枝の選び方を誤ると、不自然な枝ぶりになってしまいます。

作業前に切る枝の種類を把握したうえで、車枝はらせん状の配置になるように残す枝を見定めてから始めてみるとよいでしょう。

枝の付け根で切り戻す

ヤマボウシの枝を切る場所は分岐点や付け根を選び、枝の途中で切るのは避けましょう。

枝の途中で切ると切り口の近くから徒長枝が伸びて、自然樹形が損なわれてしまうからです。

付け根で切れば、残った枝の流れをそのまま生かせて、自然な形を保てます。

横に伸びすぎた長い枝は、その枝の途中から上向きに伸びる小枝の付け根あたりで切り戻しましょう。不自然さを出さずにヤマボウシの大きさを抑えられますよ。

高さを抑えたい場合も、同じように枝の付け根から切るのが基本です。

ただし、木が大きく育ってからでは、付け根で切ろうにも太い幹を切らざるを得ない場面が増えてしまいます。負担の大きい作業を避けるためにも、木が細いうちから上に伸びる枝をこまめに切っておくとよいでしょう。

ヤマボウシの切る位置は必ず枝の付け根に合わせ、小さいうちからこまめに切り戻していくことを意識してみてくださいね。

透かし剪定で風通しを作る

混み合った枝を間引く透かし剪定で、木の内部まで風通しと日当たりを確保することも大切です。

なぜなら、ヤマボウシの内部が茂りすぎると奥まで日が当たらず、ふところの小枝が枯れ込みやすくなるからです。

湿気がこもれば病害虫も出やすくなるため、枝を透かして光と風を通すことで内部を健康に保ちやすくなります。

しかも、透かし剪定は残す枝と切る枝を選びながら進める性質上、花芽をすべて落としてしまう失敗も避けやすい方法なのです。

具体的には、一か所から3本以上の枝が出ていたら、分岐点で1本〜2本に減らすことに注意して作業してみましょう。

なお、落葉種は横に広がりやすいため、狭い庭では縦長の樹形を意識して整えると場所をとりすぎません。

刈りそろえるのではなく、付け根から枝を間引く透かし剪定で、内部までしっかり光と風が通る状態に整えてみましょう。

切り口を保護処理する

ヤマボウシの剪定の仕上げとして、太い切り口を癒合剤で保護し、傷みや病気の侵入を防ぎましょう。

太い切り口は回復に時間がかかる傾向にあり、ふさがるまでの間に切り口から養分が流れ出てしまいます。

切り口がむき出しになっていると雨水や病原菌も入りやすく、腐朽や病気につながるため、保護剤でふさいで侵入を抑えることが大切です。

保護に使うのは、切り口に塗って雑菌や雨水の侵入を防ぐ癒合剤です。

園芸店やホームセンターで市販されており、殺菌成分を含むものや、切り口の乾燥を防いで組織の再生を助けるものなど、いくつかのタイプがあります。

塗るときは、切り口の表面に汚れや水分が残っていないことを確認し、切り口全体を覆うように薄く塗り広げましょう。

なお、対象となるのは直径2cm以上の太い切り口です。細い枝の切り口は自然にふさがりやすいため、必ずしも塗る必要はありません。

太い枝を切ったあとは仕上げとして切り口に癒合剤を塗り、菌や雨水が入らない状態にしてから剪定作業を終えましょう。

ヤマボウシの剪定でよくある失敗例

これまで自己流で選定してきた方のなかには、「自分の切り方がそもそも間違っていないか確かめたい」と思っている方も多いでしょう。

ヤマボウシの剪定では、つまずきやすいポイントがある程度決まっています。

あらかじめ典型的な失敗を知っておけば、同じ轍を踏まずに済みますよ。

ここでは、ヤマボウシの剪定で特に多い4つの失敗例を解説します。

⚫︎強剪定で枝を切り詰めすぎて樹形が崩れる
⚫︎花芽がついた枝を切って翌年花が咲かない
⚫︎真夏や春先の剪定で木が弱る
⚫︎芯止め位置を誤り不自然な樹形になる

「作業前に失敗のパターンを把握しておきたい」という方は、ぜひ確認してみてください。

強剪定で枝を切り詰めすぎて樹形が崩れる

ヤマボウシを一度に切り詰めすぎると、スカスカな樹形になったり徒長枝が暴れたりします。

太い枝を多く切ると見た目が不格好になるうえ、木が失った分を取り戻そうと切り口から徒長枝を噴き出させてしまいます。その徒長枝が勢いよく伸びることで、ヤマボウシ本来の自然樹形が崩れていくのです。

ヤマボウシは一度崩れると形が戻るのに時間がかかるため、切る量は慎重に見極めましょう。

切る量は全体の3割以内を安全の目安とし、それを超えないよう加減することがポイントです。

いきなり切り始めるのではなく、まず理想の樹形をイメージし、どこを切るかを決めてから手を入れると、切りすぎを防げますよ。

切り始める前に仕上がりの姿をイメージし、切る量を全体の3割以内に抑える意識で剪定に臨みましょう。

花芽がついた枝を切って翌年花が咲かない

花芽と葉芽を見分けないまま切ると、翌年に花が咲かなくなってしまいます。

というのも、ヤマボウシの花芽は短い枝の先端につくため、見分けずに枝先を切ると花芽ごと落としてしまうリスクがあるからです。

ただ、花芽と葉芽は形がはっきり違うので、見分けさえできれば誤って花芽を切り落とさずに済みます。

具体的には、次の特徴で見分けられます。

⚫︎花芽:先端が丸くふくらんだ形をしている
⚫︎葉芽:先が尖った形をしている

花を残したい場合は、丸い花芽を避け、葉芽や不要枝だけを選んで切ってみましょう。

真夏や春先の剪定で木が弱る

ヤマボウシを真夏や芽吹き期に剪定することは、株を弱らせる失敗につながります。

真夏は葉からの蒸散が激しく、ここで葉を失うと消耗が大きくなって樹勢が落ちてしまいます。

また、春先は花芽がつく時期にあたり、軽い剪定のつもりでも花芽を落としやすく、失敗の原因になりがちです。

そのため、大きく切る強剪定は11月〜2月の休眠期に済ませておくのが基本です。春から初夏にかけて剪定したい場合は、枝が混み合った部分や枯れ枝が気になるときの軽い間引きにとどめましょう。

強剪定は冬に集中して行いつつ、暖かい時期は軽い間引きだけにとどめる、というように剪定時期を使い分けてみてください。

芯止め位置を誤り不自然な樹形になる

芯止めの位置や残す枝を誤ると、不自然な樹形になってしまいます。

芯止めは主幹を切る大がかりな作業なので、位置を誤ると枝全体の配置が乱れ、自然な円錐形が崩れやすいのです。

加えて、一か所から枝が放射状に出やすいヤマボウシの性質上、どの枝を残すかも樹形に大きな影響を与えます。

具体的には、芯止めは車枝のすぐ上、または地上から3mほどの位置で、節のすぐ上を選んで切りましょう。放射状に伸びた枝は1本〜2本だけ残して切り詰め、全体が円錐形に収まるイメージで整えることをおすすめします。

庭木としてヤマボウシを剪定する場合は、4m〜5m程度までに高さを抑えると管理しやすくなりますよ。

ヤマボウシ剪定でよくある質問

ここまでヤマボウシの剪定について解説していましたが、「まだ気になっていることがある」という方もいるかもしれません。

以下では、これまでの内容で触れきれなかった、ヤマボウシの剪定に関する特に多い質問とその答えを整理します。

⚫︎ヤマボウシの高さを抑える切り方とは?
⚫︎剪定を業者に頼むときの費用相場は?
⚫︎剪定後に切り口から樹液が出たらどうする?

「気になる点をすべて解消してから先手剪定したい」という方は、ぜひ目を通してみてくださいね。
質問
ヤマボウシの高さを抑える切り方とは?
回答
ヤマボウシの高さを抑えるには、休眠期に主幹を芯止めし、枝を付け根で切り戻すのが基本です。

なぜなら、ヤマボウシは放置すると15m近くまで伸びることがあり、手が届かなくなると管理そのものがむずかしくなるからです。

早めに芯止めをして高さを抑えておけば、その後の手入れも続けやすくなります。

芯止めでは、放射状に出た車枝のすぐ上や、地上から3mほどの位置で切り、横に伸びすぎた枝は付け根で切り戻して全体のバランスを整えましょう。

時期は、木への負担が小さい11月〜2月の休眠期を選ぶことがおすすめです。

このように、やまぼさの高さは休眠期の芯止めで4m〜5m程度に保ち、木が細いうちから管理しておくと、のちの作業が楽になりますよ。

なお、より具体的な手順や失敗を避けるコツは、本文の剪定手順や失敗例でくわしく解説しているので、そちらも参考にしてくださいね。
質問
剪定を業者に頼むときの費用相場は?
回答
ヤマボウシの剪定費用は木の高さによって変わりますが、相場は5,000円〜20,000円ほどです。

また、木が高くなるほど脚立や高枝バサミ、木登りといった手間と危険が増えるため、その分だけ剪定費用は上がります。

さらに、料金体系には、庭木1本あたりで決まる単価制と、職人1人が1日作業していくらで決まる日当制があります。

日当制は庭全体の木をまとめて手入れするような場合に向いており、ヤマボウシ1本だけの依頼では割高になりがちです。

その点、単価制なら木1本ごとに費用が決まるため、ヤマボウシ1本だけ頼みたいときも金額が分かりやすく、依頼量に見合った料金になりやすいですよ。

なお、費用の目安を整理すると、次のようになります。

木の高さ 1本あたりの費用目安 作業の特徴
3m未満 約5,000円 脚立と剪定ばさみで対応しやすい
5m未満 約10,000円 木登りや高枝バサミが必要になる
7m未満 約20,000円 高所作業の手間が増える

このほか、枝葉の処分費が量に応じて1,000円〜5,000円かかるほか、地域によっては8,000円〜12,000円程度の最低受注額が設定されている業者もあります。

なお、料金だけで決めず、相見積もりをとって作業内容や後払いの可否まで確認しておくと、安心してヤマボウシの剪定を終えられるでしょう。

この表を参考に、高さと処分費、最低受注額を踏まえたうえで、現地調査による無料見積もりで実際の金額を確認してみましょう。
質問
剪定後に切り口から樹液が出たらどうする?
回答
ヤマボウシの切り口から樹液が出てきた場合は、癒合剤を塗って保護しましょう。

樹液には木が育つための養分が含まれており、切り口がふさがらないまま流れ出続けると、株が体力を消耗してしまうからです。

開いた切り口から病原菌が入ることもあるため、保護剤でふさげば、養分の流出と病気感染の両方に対策できます。

なお、そもそも樹液の流出を抑えるには、樹液の動きが落ち着く休眠期に剪定するのが基本です。

樹液が出たら癒合剤でふさぎ、次回からは樹液の動きが少ない休眠期に切ることを意識してみるとよいでしょう。

ヤマボウシの剪定でお困りならお庭の大将にお任せください

ここまで解説してきたとおり、ヤマボウシの剪定は切る量や時期、切る位置の見極めが結果を大きく左右します。

特に大きく育ったヤマボウシの剪定は高所での作業をともない、転倒や怪我の危険があります。

木が高くなるほど自力での作業はむずかしくなり、無理をすれば事故にもつながりかねません。

また、ヤマボウシは花芽分化の時期や樹種ごとに適した切り方があり、知識がないまま切ると翌年の花付きを損なうおそれもあります。

自分で剪定することがむずかしいと感じる方は、お庭の大将への依頼をぜひご検討ください。

プロに任せれば、翌年の花付きまで見据えた剪定はもちろん、切り口のアフターケアまで安心してお任せいただけます。

お庭の大将では、北は北海道から南は沖縄まで全国に対応しております。

ヤマボウシの剪定はもちろん、植栽や伐採、草刈り、防草シート施工、芝刈り、砂利敷き、庭木の消毒まで、お庭まわりの作業を幅広く承っております。

全国各地に地域密着の店舗を展開しており、お住まいのエリアにもっとも近い店舗のスタッフが、迅速かつ丁寧に対応いたします。

お見積もりは無料で、追加料金は一切いただきません。

受付時間は9:00〜19:00、年中無休で対応しておりますので、お忙しい方でもお気軽にご相談いただけます。

ヤマボウシの剪定でお悩みの方は、ぜひお庭の大将までお問い合わせください。

お庭の大将は全国展開チェーン店!

お庭の大将は北は北海道から南は沖縄まで全国展開している草刈り・庭木剪定・伐採業者です。ここも大丈夫?とお悩みの方もお気軽に下記都道府県ページ・もしくはお電話からお問合せください。
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