庭木伐採を自分でやる前に知っておくべきこと|道具・手順・安全対策を初心者向けに解説|【奈良】草刈り・剪定・伐採・造園はお庭の大将でプロの手入れ掃除!

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「庭木の伐採、自分でやってみようか…でも危なくないかな?」と悩んだことはありませんか?

自宅の庭に伸びすぎた木や枯れてしまった木があると、なんとか自分で切ってスッキリさせたいと思う方は多いのではないでしょうか。

この記事では自力で対応できる庭木の大きさの目安や、必要な道具・安全な伐採手順・業者に依頼すべき判断ポイントまで、実践的に解説しています。

最後まで読めば、自分でできる範囲と無理せず任せた方が良いケースの判断ができるようになりますよ。

無理なく・安全に、そして賢く庭木の管理をするために、ぜひ最後までお読みください。

自分で伐採できる庭木のサイズと判断基準

庭木を自分で伐採できるかどうかは、安全性や必要な道具・立地条件・木の大きさによって変わります。特に庭木の伐採を自分で行う場合は、安全第一で判断しましょう。

ここでは、自分で伐採可能な庭木の大きさの目安や、危険なケースの見分け方・木の種類による難易度の変化について詳しく解説します。

庭木伐採はチェーンソーやノコギリなどの道具を使いこなす必要があります。しかし単に大きさだけで判断するのではなく、周辺環境や自身の体力・技術にも注意すると安心です。

以下の基準を目安に、安全に作業できるかを考えましょう。

高さ3メートル・直径20センチ以内が目安

自分で伐採できる目安は以下の通りです。
項目 目安
木の高さ 〜3メートル
幹の直径 〜20センチ
周囲の障害物 なし(建物・電線から離れている)
作業者の経験 初心者〜中級者向け
また目安に含まれるポイントとして、以下を意識するとよいでしょう。


⚫︎高さ3メートル以内であれば登らずに地上で安全に切れるケースが多い
⚫︎直径20センチまでの幹は一般的なノコギリ・チェーンソーで切断しやすい
⚫︎障害物が近くない環境は転倒リスクや落下による二次被害を抑えられる


庭木を自分で伐採する場合、最も簡単に安全性を判断できる基準が木の大きさです。高さ3メートル・幹直径20センチ以内であれば、比較的低い位置で幹を切断可能。

地上から手が届く範囲であれば脚立などを使っても安定して作業できるため、初心者でも安全に進められるでしょう。

また高さ3メートル・幹直径20センチ以内であれば、一般家庭でも扱いやすいノコギリや軽量のチェーンソーで十分対応可能です。

道具の重量が軽いことで、操作ミスによる負傷リスクを低くできるというメリットも。しかし基準はあくまで目安であり、木の傾きや枝の張り方、周囲の環境によって大きく難易度が変わります。

たとえば3メートル以内でも強風で傾いた木や、建物に近い位置に生えている木には注意してください。伐採後の落下方向が予測しにくいため、自分で行うのは危険です。

また直径20センチでも硬い木材は切断に時間がかかり、作業に疲れを感じやすいかもしれません。

庭木伐採ではヘルメットや手袋・保護メガネなど安全装備の用意と、作業計画の立案が大きなポイントです。

斜面や電線付近の木は業者に依頼する

また危険度が高いケースとして、以下が挙げられます。自分で伐採するのではなく業者への依頼がよいでしょう。


⚫︎斜面や傾斜地に生えている木
⚫︎電線や建物に極めて近い位置にある木
⚫︎立ち木が複数絡み合っている場所
⚫︎樹冠が大きく広がっている/重心が偏っている木


もし伐採を自分で行う場合、注意すべきポイントは以下の通りです。


⚫︎電線絡みの切断は感電のリスクあり
⚫︎斜面は足場が不安定になりやすい
⚫︎倒木方向が予測できないと大きな事故につながる


庭木伐採の際に最も注意すべきリスクが、立地条件です。斜面や傾斜地に生えている木は、足場が非常に不安定になりやすく、作業中に滑落・転倒のリスクが高まります。

特に土が湿っている場合、脚立や踏み台が沈み込む可能性もあり、斜面の伐採は経験豊富なプロでも慎重に行う作業です。

また、電線付近にある木は大変危険です。電線に触れると感電事故につながるだけでなく、切断中に木が電線に引っかかり、不安定な落下を起こす可能性も。

日本の住宅地では電柱や電線が庭木と近接しているケースが多く、特に高い木ほど電線との接近が問題になります。

さらに建物や車庫の近くの庭木も同様です。伐採後の落下方向が予測しにくい状態では、物損事故や人的被害の危険性が増すため、自信がなければ専門の伐採業者に依頼する方が安心でしょう。

業者は専門の道具や安全装備、倒木制御技術を持ち、保険対応も可能な場合があるため安心して依頼できますよ。

木の種類によっても難易度が変わる

庭木の種類と特徴(一例)は以下の通りです。
木の種類 難易度 主な特徴
サクラ 枝張りが大きく広がることがある
カエデ 容易 比較的柔らかい木質
クスノキ
硬くて重量がある
ケヤキ 幹が太く加工が難しい
また種類ごとの注意点として、以下を覚えておきましょう。


⚫︎硬い木はチェーンソーでも切断時間が長い
⚫︎樹脂分が多い木は刃が詰まりやすい
⚫︎広い樹冠は落下方向が不確定になる


庭木を自分で伐採する際、木の種類は難易度の大きな判断基準となります。木材の硬さや枝の張り方により、必要な道具や作業時間は大きく変わる点を覚えておきましょう。

たとえばクスノキやケヤキのような hardwood(硬木)は非常に堅牢で、チェーンソーの刃が負荷に耐えられない場合があります。

硬木は切断中に刃が詰まったり、モーターが熱くなったりするリスクが高まるため、経験者でも注意が必要です。

一方でカエデやサクラのような比較的柔らかい木は、ノコギリや軽量チェーンソーで対応しやすい点がポイント。

ただし柔らかい木でも枝が大きく広がっている場合、倒木方向や落下時の安全確保が難しくなります。

樹冠が大きい木は、伐採後の枝葉の処理も大変なので、事前に処分計画を立てておきましょう。

さらに樹種によっては切断面から樹液が出やすいものもあり、刃がベタついて切れ味が落ちるケースがあります。

そのため、こまめに刃を清掃し、安全装備を整えて作業を進めとよいでしょう。庭木伐採では道具だけでなく、木の性質を理解することが安全と効率の両面で重要です。

庭木を安全に伐採する手順

庭木を自分で伐採する際、適切な手順で進めることが安全と効率の両立につながります。特にチェーンソーやノコギリなどの道具を使う場合、計画性を持った手順が事故防止のカギです。

本章では必要な道具の一覧から、伐採前の準備、実際の切り方までを順序立てて解説します。

作業に不安がある方や、初めて自分で庭木伐採を考えている方も、落ち着いて読み進められる内容構成です。

庭木伐採に必要な道具一覧

庭木を安全に伐採するための基本的な道具を一覧で見ていきましょう。
カテゴリ 道具 目的
切断用具 チェーンソー
ノコギリ
幹や太い枝の切断
小枝や手が届かない部分の切断
安全装備 ヘルメット
保護メガネ
落下物から頭部を保護
飛び散る木屑・破片から目を守る
補助道具 手袋
ロープ
シャベル
つるはし
手の保護と滑り止め
倒す方向のコントロール
抜根や切り株まわりの整地
根をほぐすため
庭木伐採に使う道具は、切るものや幅で変わりますが、安全に取り組むための基本セットは共通です。

まず切断用具としてチェーンソーは太い幹や大きな枝に効果的。エンジン式・電動式・バッテリー式など種類がありますが、取り回しやすい軽量タイプを選べば初心者でも扱いやすいでしょう。

一方ノコギリは細い枝や狭い場所での最終調整に便利です。特に高所での作業や手の届きにくい部分を切る際に役立ちますよ。

安全装備は絶対に妥協しないようにしましょう。伐採作業はチェーンソーの反動や枝葉の落下など予想外の危険がつきものです。

ヘルメットや保護メガネ・手袋は最低限揃えましょう。場合によっては鋼製の靴や耳栓もあると安心感が高まります。

補助道具は伐採後の作業負担を軽減する役割があります。ロープは伐採する木の倒す方向をコントロールする際の重要アイテムです。

またシャベルやつるはしは抜根や切り株処理に欠かせません。補助道具を準備することで庭の後片付けまで見据えた計画が立てられ、次の抜根や処分につながる作業がスムーズになりますよ。

ノコギリ・チェーンソー

庭木の伐採で多用する切断用具について、それぞれの特長と使いどころを解説します。
道具名 特徴@ 特徴A
チェーンソー 幹の切断や太い枝に最適 エンジン式・電動式・バッテリー式があり、用途に合わせて選べる
ノコギリ 手作業で細かい部分の調整が可能 軽量で小回りが利く
庭木伐採に使う道具の中でも、チェーンソーとノコギリは切断という目的では基本となります。

チェーンソーはプロの伐採業者も使う高出力モデルが多く、太い幹や大きな枝を短時間で切断できるのが特徴。

ただし扱いには注意が必要で、特にエンジン式は重量や振動を考慮しながら作業する必要があります。

初めて使う場合は、まず低出力・軽量タイプから始め、安全ガイドラインに従って練習すると安心して扱えるでしょう。

一方ノコギリは体力や技術に応じて扱いやすく、細い枝や木の上部での微調整に向いています。

チェーンソーで大きく切断した後に残った細かな部分を整えるのにも向いており、両方をうまく使い分ければ効率的に作業が進むでしょう。

安全装備は絶対に妥協しない

伐採作業での安全装備は、怪我防止のため最優先で考える必要があります。基本の安全装備として、以下を準備してください。


⚫︎ヘルメット
⚫︎保護メガネ
⚫︎耳栓/イヤーマフ
⚫︎手袋
⚫︎安全靴


庭木を伐採する際、作業環境には多くの潜在的な危険が存在します。チェーンソーの刃飛びや木屑の飛散・枝葉が落下する際の衝撃などは、想像以上のリスクとなる可能性が。

そのため安全装備は最低限揃えておく必要があります。ヘルメットは落下物から頭部を守り、保護メガネは細かな木屑や破片が目に入り込むのを防止。

長時間チェーンソーやエンジン工具を使う際は耳を守るための耳栓やイヤーマフも忘れてはなりません。

手袋は滑り止め性能と手の保護の両方を兼ね備えるものを選び、木材のささくれや刃物による切り傷を防ぎます。

また安全靴は重い枝や工具を落とした際の足の保護に役立つ効果も。安全装備は一度揃えておけば今後の庭作業でも重宝するため、初期投資と考えて導入すると良いでしょう。

安全第一の姿勢は怪我のリスクを大幅に下げ、楽しく効率的な作業につながります。

ロープやシャベルなど補助道具

伐採を安全に進め、切断後の処理もスムーズにする補助道具について紹介します。


⚫︎倒木方向を制御するロープ
⚫︎抜根に使うシャベル
⚫︎根まわりをほぐすためのつるはし
⚫︎枝をまとめるバンド


庭木を伐採した後、倒木の方向や枝葉の処理・抜根の作業は思った以上に手間がかかります。そのため補助的な道具をあらかじめ揃えておくと作業全体がスムーズになるでしょう。

ロープは伐採中に木を自分の意図した方向に引っ張る役割を担い、危険な方向への倒木を防ぎます。

安全な倒す方向を確保することで周囲の建物や車、塀などへの損害も避けられるでしょう

また伐採後に根元を処理する場合は、シャベルやつるはしが必要になります。根が深く張っている場合は力と時間が必要ですが、道具があることで作業負担も軽減。

抜根後の土地を整地する際にも役立つため、庭をきれいにキープしたい人は準備するのがおすすめです。

伐採する前にやっておくべき準備

庭木の伐採を始める前に、必ず行っておくべき準備があります。うっかり怠ると、思わぬ事故や近隣トラブルにつながる可能性があるため注意しましょう。

主な準備内容は以下の通りです。


⚫︎作業スペースを広く確保し、障害物がないか確認する
⚫︎木を倒す方向を決めて、周辺の安全を確保する
⚫︎天候や時間帯を見て、作業条件を整える
⚫︎近隣住民への事前連絡を行う


伐採作業を安全に進めるためには、技術や道具だけでなく、事前準備が欠かせません。まずは作業スペースを確認し、木の周囲にある鉢植えや家具・倉庫などの障害物を移動させておきましょう。

転倒した木や枝がぶつかってしまうと物損事故やけがにつながる恐れがあります。

次に木の倒れる方向を決め、障害物がないかチェックします。場合によってはロープを使って倒れる方向を誘導する準備も必要です。

また伐採は天候によって大きく左右される点も忘れずに。風の強い日や雨天時は木が予測不能な動きをするため、作業は避けてください。

視界が確保でき、風が穏やかな午前中がベストな作業時間帯です。

さらに騒音や木の倒れる音が近隣に迷惑をかけることもあるため、事前に周囲に一声かけておきましょう。

特にチェーンソーを使う場合は音が大きくなるため、短時間で作業を終える段取りとともに、配慮のある対応が信頼につながります。

枝払いから始めて木の重量を減らす

伐採作業ではいきなり幹を切らず、まずは枝を落とすことから始めましょう。枝払いの手順は以下の通りです。


⚫︎木の上部から順に枝を切り落とす
⚫︎重心が偏らないよう左右バランスよく切る
⚫︎枝が落ちる場所に注意しながら安全に作業
⚫︎小さな枝は束ねて処分しやすくする


枝払いは木全体の重量と重心をコントロールするうえで非常に重要な作業です。特に高さのある庭木では、いきなり幹を切ると重心が安定せず、倒れる方向を制御できなくなる恐れがあります。

そのため木の上から順に不要な枝を切り落としていくと、倒木時の危険性を大幅に減らせるでしょう。

作業中は常に安全を意識し、切った枝が自分や周囲の物に落下しないよう注意します。脚立や作業台を使用する場合は、安定した場所に設置し、誰かに支えてもらうと安心です。

枝が多い場合は、切った後にすぐ整理しておくと、作業も進めやすくなりますよ。細い枝はまとめて処分袋に入れる、またはゴミの日に出す準備をしておくと良いでしょう。

受け口と追い口を正しく切る

木の倒す方向をコントロールするために、幹には受け口と、追い口の2つの切り込みを入れる必要があります。

切り込みの作り方は以下の通りです。


⚫︎受け口…木を倒したい方向に向けて、幹に斜めの切れ込み(約30〜45度)を入れる
⚫︎追い口…受け口の反対側から、少し高い位置に水平の切れ込みを入れる


この際、切りすぎないようにし、ヒンジ部分を残しておくのが重要です。

受け口と追い口の切り方は、伐採作業で最も技術が求められる部分です。受け口は木を倒したい方向に開くように斜めに切り、深さは幹の直径の約4分の1程度が目安です。

次に反対側から追い口を水平に切りますが、受け口よりも少し高い位置からスタートするのがポイント。これによって木が受け口側に自然に倒れていきます。

重要なのは「ヒンジ」と呼ばれる未切断部分を残す点です。ヒンジがあることで倒れるスピードがコントロールされ、予想外の方向に倒れるリスクを抑えられます。

焦って一気に切ってしまうと制御不能になり、非常に危険です。チェーンソーやノコギリの刃が詰まりそうなときは無理をせず、一度作業を中断して状況を確認しましょう。

ロープを使って倒す方向をコントロール

安全な方向に木を倒すためには、ロープを使って倒れる力を誘導する方法がよいでしょう。

ロープの使い方は以下の通りです。


⚫︎伐採前に木の高い位置にロープを括りつける
⚫︎2人以上で作業し、1人がロープを引く
⚫︎倒す方向に合わせて地面に固定する場合もあり


ロープを活用すると、木の倒れる方向をある程度コントロールできるため、特に住宅街など障害物の多い場所に効果的。

ロープはなるべく木の高い位置に結びつけると、より大きな力で引っ張れ、倒れる方向の定まりやすくなるでしょう。

伐採作業は1人で行うよりも、2人以上で協力して進めると安全性が格段に高まります。ロープを引く人は必ず安全な距離を保ち、合図をしながら行動しましょう。

またロープを使うことで木が反対方向に倒れる危険性を抑えられます。どうしても狭いスペースで作業する必要がある場合、地面にペグや杭を打ち込んでロープを固定しておく方法も。

ロープを使った方法は倒木の勢いを弱め、建物やフェンスへの接触を防ぐ効果も期待できます。

根元を切る

枝払いと幹の伐採が終わったら、最後に根元を切って伐採を完了させます。根元の切り方は以下の通りです。


⚫︎切り口は水平に保ち、安定して切る
⚫︎可能であれば切株の高さを抑えて処分しやすくする
⚫︎切り終えたら抜根や整地の準備を進める


伐採の最終工程として、根元の処理があります。幹の伐採が完了した時点で木が完全に倒れた状態になりますが、残った切株の処理をどのようにするかも考えましょう。

根元を水平に切ることで切株が地面に近くなり、後々の抜根や整地がしやすくなります。チェーンソーで切る場合は、刃が地面に当たらないよう注意しながら、慎重に作業を進めるのがポイントです。

根元の切断後、すぐに抜根するか、切株をそのままにしておくかは庭の使い方次第です。抜根を自分で行う場合は、根周りを掘り起こしてロープで引き抜くか、つるはしで細かく砕いていく方法も。いずれも安全を優先しながら無理のない範囲で作業を終えましょう。

伐採後の切り株を残す場合と抜根すべきケース

庭木を自分で伐採した後、切り株の問題があります。切り株は必ずしも抜根しなければならないわけではなく、庭の使い方や将来計画によって判断が変わります。

ここでは 切り株を残す選択と抜根すべきケースを比較しながら、失敗しにくい考え方を整理します。

切り株を残す場合が向いているケースは以下の通りです。


⚫︎すぐに庭を使う予定がない
⚫︎抜根の労力や費用を抑えたい
⚫︎花台やベンチ代わりに再利用したい
⚫︎地面を掘り返したくない


また抜根すべきケースとして、以下が挙げられます。


⚫︎新しく植栽や芝生を敷く予定がある
⚫︎害虫やシロアリの発生が心配
⚫︎切り株がつまずきやすい位置にある
⚫︎駐車場や家庭菜園に転用したい


切り株を残す最大のメリットは、体力的・金銭的な負担を抑えられる点にあります。抜根は想像以上に重労働で、根が深い庭木ほどシャベルやつるはしを使った作業が長時間になる恐れも。

そのため今すぐ土地を活用しない場合や、庭の景観に大きな影響がない位置であれば、切り株を残す判断もよいでしょう。

実際に切り株を削って簡易テーブルや、植木鉢置きとして再利用する人も少なくありません。

一方で将来的にその場所を有効活用したい場合や、住宅に近い場所に切り株が残る場合は抜根を検討するとよいでしょう。

切り株を放置すると、内部が腐食してシロアリなどの害虫が発生するリスクがあります。特に木造住宅が近い場合、害虫被害は見過ごせない問題です。

また芝生や家庭菜園を計画している場合、地中に根が残っていると整地が難しくなり、後から抜根する方が手間と費用が増えるケースもあります。

庭木の伐採を自分で 行った後は、今後の庭の使い道を一度整理しましょう。そのうえで切り株を残すか抜根するかを判断すると、後悔しません。

伐採した木と枝の処分方法

庭木を自分で伐採した後、次に悩むのが 木や枝の処分方法 です。処分方法を誤ると追加費用が発生したり、自治体ルール違反になるケースも。

ここでは安全かつ現実的な処分方法を複数紹介し、自分に合った方法を選びましょう。

自治体のゴミ収集ルールを確認

伐採した木や枝の処分のため、自治体のゴミ収集ルールを確認しましょう。確認すべきポイントは以下の通りです。


⚫︎可燃ゴミとして出せるサイズ制限
⚫︎枝の長さや束ね方の指定
⚫︎粗大ゴミ扱いになる条件
⚫︎収集日や事前申請の有無


自治体ごとに庭木伐採後の処分ルールは大きく異なります。細かく切った枝や幹であれば可燃ゴミとして回収してもらえる地域もありますが、一定の長さや太さを超えると粗大ゴミ扱いになるケースも。

特に幹の直径が太い場合や、量が多い場合は注意が必要です。

事前に自治体の公式サイトやゴミ分別冊子を確認しておくと、無駄な手間や再分別を防げます。また回収日が限定されていることも多いため、伐採のタイミングをゴミ出しスケジュールに合わせると◎。

庭木 伐採 自分で 行う際は、切る作業だけでなく処分まで含めて計画しましょう。

小さく切って可燃ゴミとして出す

最も手軽で費用を抑えやすい方法が、木や枝を小さく切って可燃ゴミとして出す方法です。方法のメリットには、以下が挙げられます。


⚫︎処分費用がほぼかからない
⚫︎自分のペースで少しずつ処分できる
⚫︎特別な手続きが不要


可燃ゴミとして処分する方法は、費用を抑えたい人にとって大きなメリットがあります。

枝や幹を自治体指定の長さまでカットし、紐で束ねるだけで回収してもらえるため、業者に依頼するよりもコストを抑えられるでしょう。

その分作業量は増えるため、体力や時間に余裕があるかを考慮する必要があります。

特に幹が太い場合、チェーンソーを使って輪切りにする作業も。安全装備を整え、無理のないペースで進めることが大切です。

また一度に大量に出すと回収されない場合もあるため、数回に分けて出す工夫も求められます。庭木伐採 DIY を徹底したい人向けの方法と言えるでしょう。

処分場に持ち込む方法と費用

量が多い場合や早く片付けたい場合は、処分場へ直接持ち込む方法もあります。処分場利用のポイントは以下を押さえましょう。


⚫︎事前予約が必要な場合がある
⚫︎重量や量によって費用が決まる
⚫︎車両への積み込みが必要


自治体や民間の処分場に直接持ち込む方法は、短時間で大量の木や枝を処分できる点が魅力です。

費用は地域や施設によって異なりますが、軽トラック1台分で数千円程度が目安になるケースがほとんど。

業者依頼と比べると安く済むケースが多く、自分で運搬できる人にはわかりやすい方法となります。

ただし、事前に受け入れ条件を確認しないと持ち込みを断られる可能性もあります。木の種類や長さ制限が設けられている場合もあるため、事前確認は必須。

庭木の伐採は自分で行い、処分だけ外部に頼るという中間的な方法として検討すると良いでしょう。

薪として再利用

処分ではなく再利用という視点で、薪として活用する方法もあります。薪利用が向いている人は以下の通りです。


⚫︎薪ストーブや焚き火を行う
⚫︎キャンプやアウトドアが趣味
⚫︎保管スペースが確保できる


伐採した庭木は、種類によっては薪として再利用できます。特に広葉樹は燃焼時間が長く、薪としての価値が高いでしょう。

薪として使う場合は、一定期間乾燥させる必要がありますが、ゴミとして捨てるよりも環境にも優しいのがポイントです。

一方で、薪として保管するにはスペースが必要。また乾燥中に虫が発生する可能性もあります。そのため住宅密集地では注意が必要です。自分のライフスタイルに合う場合のみ検討しましょう。

庭木伐採に適した時期とタイミング

庭木の伐採は、時期を間違えると木にダメージを与えるだけでなく、作業中の安全性にも大きく関わります。

特に自分で行う場合は、作業しやすく失敗しにくい時期を選ぶことが重要です。ここでは伐採に最も適した季節と、樹種ごとの注意点・避けるべき条件を具体的に解説します。

冬場が伐採に最も向いている

庭木の伐採には、寒い季節、特に12月〜2月の冬場がぴったりです。理由は以下が挙げられます。


⚫︎木が休眠期に入っておりダメージが少ない
⚫︎葉が落ちていて見通しがよく、作業がしやすい
⚫︎虫や害獣が少なく、衛生的に進めやすい
⚫︎落葉広葉樹なら枝ぶりの確認が簡単


冬の伐採が推奨されるのは、木が休眠しているためダメージが最小限に抑えられるからです。植物は冬になると成長を止め、エネルギー消費を抑えた状態になります。

休眠のタイミングで伐採を行うと、樹液の流出や傷口からの細菌侵入などのリスクが軽減されるため、健康を損なわずに伐採できるでしょう。

また落葉樹の場合は冬になると葉が落ちるため、枝の構造がはっきり見えるようになります。

そのため、どの枝を落とすか・どの方向に木を倒すかが明確になり、安全性も向上。加えて、虫や蜂などの活動も少なくなるため、作業中の衛生リスクや刺されるリスクも減りますよ。

寒さによる作業の負担はありますが、適切な防寒対策と日中の暖かい時間帯を選ぶことで、安全かつ効率的に進みます。特に庭を伐採してDIYに挑戦するなら、リスクが少ない冬場がおすすめです。

樹種によって最適な時期が異なる

すべての庭木が冬に適しているわけではなく、樹種によっては別の時期が望ましい場合もあります。

樹種別の伐採時期の目安は以下の通りです。
樹種 最適な時期 理由
サクラ・モミジ(落葉広葉樹) 休眠期で剪定・伐採に適している
マツ・スギ(常緑針葉樹) 秋〜冬 樹液が落ち着く時期
ツバキ・キンモクセイ(常緑広葉樹) 花の終わった後(春〜初夏) 花後の成長に影響を与えにくい
伐採の適期は、木の種類によって微妙に変わります。たとえば落葉広葉樹は冬に伐採するのが基本ですが、常緑樹の場合は春や秋の方がぴったりなケースもあります。

常緑広葉樹のように葉が一年中ついている木は、寒さに弱い傾向があるため、冬場の伐採が木に強いストレスを与えてしまう可能性がありためです。

一方マツやスギといった常緑針葉樹は、秋から冬にかけて伐採すると樹液の流出が抑えられる点が特徴。そのため木材としての品質も良くなります。

またツバキ、キンモクセイといった花が咲く庭木は、花が終わってから剪定・伐採を行うのが◎。翌年の花つきに悪影響を与えにくくなります。

樹種を確認し、どの季節が向いているかを見極めるのがよいでしょう。木に無駄なダメージを与えず、伐採後の庭の美観を保つポイントとなります。木の健康を考えた時期選びは、見落とされがちですが非常に大切なポイントです。

避けるべき季節と天候

庭木の伐採に向かない時期や、避けるべき天候条件についても知っておく必要があります。避けた方が良い時期・気象条件は以下の通りです。


⚫︎梅雨や台風シーズン(6〜9月)…木が柔らかく、作業が不安定
⚫︎春先の新芽の時期…成長期でダメージが大きい
⚫︎強風・雨・雪の日…作業の安全性が著しく低下
⚫︎高温多湿な真夏…体調不良や熱中症のリスクが高い


伐採作業に適さない時期を避けるのは、安全性と効率の両方を守るために欠かせません。特に梅雨から夏にかけては、木が柔らかく水分を多く含んでおり、切断作業に時間がかかるのが特徴。

そのため枝が重くなり、落下の際に危険です。また台風や豪雨の影響を受けやすく、倒木方向の予測も難しくなるでしょう。

また春先の新芽が出始める時期も伐採には不向きです。木が活動期に入り、樹液の流出が激しくなるため、木に大きなストレスがかかってしまいます。

加えて真夏の高温多湿な日も、熱中症や疲労による事故の危険性が高まります。作業の集中力が切れやすく、チェーンソーやノコギリの使用中にミスを起こすリスクもあるでしょう。

気象条件は前日から確認し、無理なスケジュールを避けるのがポイント。特に自分で作業する場合は、天候によるリスク管理も大事な作業の一部です。

安全で快適な環境で取り組めるよう、天候と気温のチェックは怠らないようにしましょう。

庭木の伐採を自分でやる場合によくある質問

ここでは基本的な悩みに対して、アドバイスを紹介します。失敗やトラブルを未然に防ぐためにも、作業前にチェックしてみてくださいね。

自分で伐採できる庭木の大きさの目安は?

庭木を自分で伐採できるかどうかは、大きさ・位置・木の種類で大きく変わります。伐採可能な目安は以下の通りです。
項目 判断基準
高さ 約3メートル以下
幹の直径 約20センチ以内
周囲の障害物 建物や電線から離れている
作業経験 初心者でも可能(道具に慣れている場合)
自分で伐採できる庭木の目安は、高さ3メートル・幹の直径20センチ以内が基準です。高さ3メートル・幹の直径20センチ以内のサイズであれば脚立を使わずに地上から作業できるケースが多く、転倒や落下のリスクも抑えられます。

周囲に建物や電線がない場合は、木の倒れる方向もコントロールしやすくなりますよ。

ただし、木の種類によっても難易度は異なります。硬い木(ケヤキやクスノキなど)はチェーンソーでも切断に時間がかかるため、作業の負担が大きくなりがち。

安全第一で進めるためには、作業に適した時期を選び、十分な準備と道具の確認を行いましょう。

伐採作業で注意すべき安全対策は?

庭木の伐採にはノコギリやチェーンソーなどの工具を使用するため、十分な安全対策が必要です。必須の安全装備として、以下を準備しましょう。


⚫︎ヘルメット
⚫︎保護メガネ
⚫︎滑り止め付き手袋
⚫︎耳栓(チェーンソー使用時)
⚫︎安全靴


伐採中の事故は、道具の扱いミスや木の倒れる方向を誤るのが主な原因です。特にチェーンソーを使用する場合、回転刃の反動でケガをする恐れがあるため、使用前に動作確認と安全装備の着用が欠かせません。

ヘルメットや保護メガネは頭部と目を飛来物から守り、作業に集中して取り掛かれるでしょう。

また滑り止め付き手袋や厚底の安全靴を使えば、手足の保護と安定性が確保され、長時間の作業でも疲労を軽減できます。

できれば2人以上で作業し、1人が作業中に安全確認やロープのサポートを行うと、より安全です。

庭木伐採を業者に頼んだ場合の費用相場は?

自分での作業が難しい場合は、プロの業者に依頼する方法もあります。費用相場の目安は以下の通りです。
作業内容 費用目安(1本あたり)
小型の庭木(高さ3m以下) 5,000〜15,000円
中型の庭木(高さ5m程度) 15,000〜30,000円
大型の庭木(高さ8m以上) 30,000〜100,000円
抜根 10,000〜30,000円前後
庭木の伐採を業者に依頼する場合、木の大きさや本数、場所の条件によって費用は大きく異なります。

一般的には、小さな庭木であれば1万円以内で対応してくれるケースも。大型の木や危険箇所に生えている場合は、クレーンや高所作業車が必要となり費用も高額になります。

また伐採後の処分費用や交通費が別途加算される場合もあるため、見積もりの段階で詳細を確認しておきましょう。

業者選びの際には、複数社に相見積もりを依頼し、価格だけでなくサービス内容や実績も比較します。

安全面とスピーディーさを考えるなら、プロの判断に任せる方がよいケースも少なくありません。

切り株は放置しても大丈夫ですか?

切り株の扱いについては、庭の使用目的や場所によって判断が分かれます。切り株を放置するリスクは以下の通りです。


⚫︎シロアリなどの害虫発生
⚫︎見た目が悪くなる
⚫︎芝生や家庭菜園の妨げになる
⚫︎歩行時のつまずき事故につながる可能性


切り株を放置する自体に法律的な問題はないものの、放置し続けると腐敗が進み、害虫が発生しやすくなります。

特に木造住宅が近い場合、シロアリ被害につながるリスクがあるため、注意が必要です。

また庭を今後どのように使うかも、重要な判断基準になります。芝生を敷く予定がある場合や、家庭菜園として土壌を活用する予定があるなら、早い段階で抜根しておく方がスムーズでしょう。

景観面や安全面でも影響が出るため、切り株の扱いは将来的な計画を見据えて決めるのが良いでしょう。

電線の近くの木は自分で切れますか?

電線の近くにある庭木は、特に注意が必要なケースです。自分で伐採するリスクには以下が挙げられます。


⚫︎感電の危険性
⚫︎木が電線に引っかかると停電事故につながる
⚫︎高所作業になりやすく、落下リスクが高い


電線に近い位置に生えている庭木を自分で伐採するのは非常に危険です。万が一木が電線に接触した場合、感電や火災の原因となる可能性も。

また高所に登っての作業は慣れていない人には非常にリスクが高く、事故につながる恐れがあります。

そのため、危険を感じたら迷わず業者に依頼するとよいでしょう。電力会社と連携して作業を行える伐採業者もあるため、安全かつ確実に対応してもらえますよ。

費用はやや高めになる傾向がありますが、人命や周囲の住宅に被害が出るリスクを考慮すれば、必要な費用といえるでしょう。

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